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桃太郎の家来たち その3 雉編

最後は雉。
最初に言ってしまおう、こやつは役に立たないだろうなと・・・。

雉は日本の国鳥です。
それは誰もが知っているだろうけど、実は狩猟鳥獣であるということは案外知られていないかもしれない。
トキのように数が少ないわけでも、保護されているわけでもなく、猟期に禁猟区でない山の中に行けば狩ることができます。
(キジ・ヤマドリの雌については、キジ・ヤマドリの捕獲を目的とした放鳥獣猟区以外では、平成29年9月14日まで捕獲禁止)
ま、今どき雉を狩る人なんてそうそういないでしょうけど。

雉も、成長すれば自然界にほぼ天敵はいまい。
体が大きいから、自然界で雉を襲うのはキツネくらいだろうか。
飛ぶのは得意でないけど、いざとなれば飛んで逃げることもできる。

だからというわけではないだろうけど、雉のあの暢気さ加減には恐れ入る。
それほど逃げ足が速いわけでもないのに、人家の庭を暢気に歩いていたり・・・あまりに油断しすぎだろう。
よくあれで自然の中を生きぬいているものだと思う。

見かける雉というのは、ほとんどが雄。
春先につがいで見かけることはあるけれど、雌単独で見かけるということはまずない。
これがまた雄の風貌というのが、いかにも間抜け。
野山に溶けこむ色をした雌と違って、わざわざ目立つ格好をしている。特に赤い顔がなんとも・・・。

そんな目立つ格好をしているから、遠目にも目立つ。
果樹畑などに雉がいると、気付くのはたいてい人間のほうが早い。
まだ気付かないのか、まだ気付かないのか、というくらい気付かぬことも珍しくない。それでいいのか、雉よ。

それで気付いたときはどうするか。
たいていの場合、「ケンッ、ケンッ」とけたたましい声を発し、「バサッ、バサッ」と飛び立つ。低空飛行しかできないのに・・・。

「雉も鳴かずば撃たれまい」
とは、まさにその通りであると思う。
こちらがまったく気付いてない場合でも、わざわざ大声を発して存在を知らせてくれる。そしてわざわざ飛び立つ、しかも低空を。
まさに撃ってくれと言わんばかりだ。

あるとき、道路横のすすき野に雉がいた。
例によってこちらが先に気付き、さらに近づいたところで雉も気付いた。
こちらを見て「ハッ」とした顔をしたから、いつものようにけたたましい鳴き声と羽音を上げるに違いない、と身構えたのだが、意外にもその雉はその場にサッとしゃがんだ。
その瞬間に雉の姿を見失ったから、雉としては正しい判断だったのだけれど、これには思わず笑ってしまった。
そんな雉もたまにはいる。

桃太郎の連れている雉についても、こんな光景しか目に浮かばない。
息を潜めてそーっと鬼に近づく。
「押すなよ、押すなよ」ではないけど、「鳴くなよ、鳴くなよ」と言っているのに、肝心なところで雉が「ケンッ、ケンッ」と大声を上げ、鬼に見つかってしまう。
桃太郎も犬も猿も呆然・・・。

こんな感じではなかろうか。
たぶん、雉を連れていても何の役にも立たないと思う。
むしろ、「鬼と内通してたのかよ!」という結果にしかならないような気がする。

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暢気すぎる雉(雄)・・・道路横を巡回中

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真っ赤な顔をアップで・・・
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