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桃太郎の家来たち その2 犬編

今回は犬のこと。
桃太郎が連れていたのはどんな犬だったろう?
日本犬であったのはまず間違いあるまい。

日本犬は日本人と共に、日本列島で約一万年を暮してきたとされる。
そして、世界中に現存している犬種のうちで、もっとも原種に近い犬種のひとつであると言われている。
猟犬として、縄文人と暮した犬が日本犬の祖先である。
縄文時代の犬というのがどんなものだったのか、遺跡から出土した骨や土偶から類推すると、それは立ち耳で巻き尾の、ほぼ現在の柴犬のような姿と体形の犬であったと想像される。

日本犬は猟犬の血を伝える。
もともと日本列島の各山地には、それぞれ地方色のある猟犬がいたわけであるが、昭和になって品種が固定された。
文部科学省は、狩猟の暮しの文化を伝える猟犬を日本犬として天然記念物に指定している。
秋田犬、甲斐犬、紀州犬、越の犬、柴犬、北海道犬、土佐犬(四国犬)がそうであるが、このうち、越前、越中、越後を原産地とした越の犬(こしのいぬ)は既に絶滅している。
また、土佐犬はいわゆる闘犬の土佐犬とは別物で、闘犬のほうと区別するため四国犬と呼ばれるのが普通。

さて、桃太郎が連れているのは???
個人的なイメージでは、大きさは甲斐犬くらい。
桃太郎ゆかりの地とされる場所は全国にあるが、その中でもっとも有名であろう岡山県とすれば、場所柄から桃太郎の連れていたのは紀州犬か四国犬のあたりかもしれない。

いずれにせよ、犬は実に頼りになりそうな存在だ。
ただし、柴犬でなければ・・・。

柴は独特だ。
なんと言うか、見ているだけでおもしろい。どうしてああなんだろう???
滅多に吠えないし、比較的誰にでも尻尾を振ってしまう。
走り回ることもあまりないのではないか。少なくとも、散歩のとき飼い主をぐいぐい引っ張っている姿は想像できない。
とてもじゃないが番犬に、ましてや猟犬になどなりそうに思えない(個人的には柴のあの性格は大好きですけど・・・)。

秋田や甲斐などと違って、柴だけ産地を表していない。
「柴」の意味には諸説あるようだが、通説となっているのは、岐阜県から長野県にかけての中部山岳地帯で、猟師が赤褐色の小型犬を「シバ」と呼んだことから。
定かではないけれど、もともとはもっと猟犬の血が濃かったのではなかろうか。
山陰柴犬や美濃柴犬とされているものがより原形に近いのではないかと思う。
ともに、柴よりずっと精悍な顔つきをしています。

一方、甲斐犬や紀州犬、四国犬あたりは見るからに猟犬ですね。
眼光をはじめ漂うオーラがまったく違っていて、知らない犬だと犬好きでも怖くてまったく近寄れない。
甲斐犬も紀州犬も四国犬もとても凛々しい姿をしているから、興味のある方はぜひネットで画像検索してみてください。

伊那谷のこのあたりは猟をする人が少なくない。
そのため、猟犬として飼われている犬も少なくないわけですが、場所柄から、甲斐犬であることが多い。

甲斐犬は虎毛のみが存在し、その色具合によって黒虎、中虎、赤虎と分けられますが、ツキノワグマのようにほぼ真っ黒に見える黒虎と、茶色がかった黒ぶち模様の中虎ではずいぶん違って見える。
迫力があるのは、なんといっても中虎。
知人の家にも猟犬の中虎がいるのですが、ものすごい迫力です。まったく近寄る気になりません。
現存する日本犬の中でもっとも野性的な風貌をしているのが、おそらく甲斐犬です。

ちなみに、甲斐犬によらず、黒ぶち(虎毛)の犬というのは見た目が怖い(個人的所見ですけど)。
秋田犬でもそう。
甲斐犬や紀州犬などに比べるとずいぶんおっとりして見える秋田犬ですが、体も大きいし、黒ぶちの秋田はものすごく怖ぇ~。

イメージ的に、桃太郎の連れているのは黒ぶち(虎毛)ではないな。
多くの人がイメージするのは白毛か、もしくは赤毛ではなかろうか。
いずれにしても、家来としての信頼感は猿に勝るとも劣らない。そんな有能なやつが犬ですよね。

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イースター島の野良犬は非常~に人懐っこい。昔、人に可愛がられていたときの記憶が鮮明だから、と聞いた。

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黍団子どころか、頼みもしないのにお供をしてくれる・・・

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恐る恐る洞窟の中もお供してくれた・・・外が暑くてくたくたの犬たち

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勝手に名前をつけていて、手前から、クロブチ君、カール、ジイサマ。一日ご苦労さま!
そのときの様子はこちらからどうぞ → イースター島

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おまけ・・・毎晩、魚の食べ残しをあげていたガリガリ君。今も元気にしているだろうか・・・。
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