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桃太郎の家来たち その1 猿編

黍団子だけで桃太郎に買収された家来と言えば・・・犬、猿、雉。
この中から、今回は猿について。賢く器用であるから、桃太郎の作戦参謀格ですかね。

桃太郎に出てくるのは、もちろんニホンザルですよね。
このあたりでも頻繁に見かけるあの猿。

うちの周辺の人間界と自然界の境界が、一段上の段丘であるということを前回書いた。
間違いなくその通りなのだけれど、時どき間違えてうちのあたりまで下りてくる猿がいる。

六月頭の雨の日、自宅の二階にいると、下でガタガタ音がした。最初はマユミが何かやっているのかと思った。
いったい何をガタガタやっているのかと思っていたら、窓の向こうのテラスの手摺りの上に猿が現れた。
いきなりだったのでちょっとビックリ・・・自宅で見たのは、2009年に庭のクルミの木の上にいるのを見て以来だ。

猿はテラスの手摺りの上からジャンプして、二階の屋根までひと飛び。ものすごい身体能力だ。
現れたのは一匹だけ。何があるわけでもないのに、いったい何をしに来たのか・・・。

屋根に上ってみたはいいものの、パニック状態に陥ってしまったらしく、すぐさま退散した。
テラスでワンクッションして一階の屋根に飛び降り、そこからさらに地面へジャンプ。川を飛び越えて隣の藪へ姿を消した。
驚きの身体能力・・・。

あとで見てみたら、登るときは雨どい伝いに駆け登ったらしい。雨どいに足跡がついていた。
一階にいたマユミの話では、猿はかなり焦っていたということであるが、一階も二階も窓が開いてなくてよかった・・・パニック状態の猿が家の中に入っていたら、けっこう大変なことになっていたに違いない。

こんなこともあった。
一月、真冬の朝。いつものコースを歩いていると、パン屋からすぐの橋のところで背後に気配を感じた。
振り向くと、至近距離に猿がいた。何をするつもりだったのか、欄干の手摺りの上に猿がいる。その距離1mほど。
しかもデカイ・・・ボス猿ほどではないが(ボス猿はヒヒと見紛うほどデカイ)、立派な大人の猿だ。

咄嗟のことに驚いて、本能的にこちらもすぐ戦闘態勢をとる。
こちらから押し出して威嚇すれば猿のほうが逃げるだろう、そう高を括っていたのだけれど・・・猿も逃げる素振りはまったく見せず、牙をむき出してこちらへ向ってくる。
押し出したり、押し返されたり、そんなことを何度か繰り返してみたが、猿は一向に逃げる素振りを見せない。
何か武器になるものがないか見回してみたが、あいにく路上で何もない。素手でもまさか負けることはないだろうが、噛みつかれたり引っ掻かれたりしてもつまらない。
このままでは埒が明かない。ちょっと困った・・・。

仕方ない。引くことにするか。
猿を見据えたまま後ずさりする・・・と、不意に猿が二本足で欄干の上に立ち上がった。
目いっぱい背筋を伸ばし、背伸びがちになって手を前で組み、こちらを見下ろすようなポーズをとった。
こ、これはもしや。いや、間違いない・・・勝ち誇っている。猿が勝ち誇っていやがるぅぅぅ。
なんだろう、この悔しさは。ものすごく腹立たしくなって、一瞬固まった。
俺は猿に負けたのか・・・。
いったいこの世の中に、自分のほかに猿に勝ち誇られたなんて人が何人いるだろう。

猿は微動だにせず、見えなくなるまでそのポーズをとり続けた。
あの猿の憎たらしい姿は、今でも目に焼きついている。動画も写真も撮れなかったのが残念だ・・・。
それにしても・・・ニホンザルもその気になれば、二本足で長時間立っていることができるんだな・・・ちょっとした驚きだった。

それからニ、三日は、完全に勝ったと思い込んでいるに違いない猿が待ち伏せしてはいまいかと、不良のカツアゲではないが、橋の欄干に座ってこちらがやって来るのを待っているのではないかと、そんなことを警戒して棒切れを持って歩いた(笑)。
が、その後その場所で猿に遭うことはなかった。
猿もそこまでバカではないというか、ああ見えても向こうは向こうでかなりヤバイと思っていたに違いない。

もし猿が家来であったなら、さぞ頼りになる存在であるに違いない。

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こちら、エルサルバドルの動物園で見た二足歩行する猿。"mono araña"とされていて、これはクモザルのことだった。
日常生活の中であまりに自然に二足歩行している姿が衝撃だった・・・。

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尻尾も半ば手のように使うことができる。クモザルすげぇ・・・。

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同じ猿がメキシコ(ビジャエルモッサ)の動物園にもいた。説明版によると、メキシコからブラジルにかけて生息しているらしい。

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こちら、インドの猿。ほぼ人間と共生している、と言える。

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アフリカのバブーン。観光地のゴミ箱を漁っているところ。
大きいやつは人間と大きさが変わらない。おまけにこの悪そうな顔・・・こいつには勝てないかもしれない。

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こちら、屋久島にいるヤクザル。いわゆるニホンザルであるホンドザルと比べると、体が一回り小さい。
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