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獣害と猪肉(ししにく)BBQ その1

6月の半ば、罠にかかった猪でBBQをしよう、ということになり、マユミと二人でよばれてきた。
場所は、リンゴ&梨畑の一角にあるパン屋のすぐ隣。そこに特に使っている様子のない小さめのビニールハウスがあり、その中が会場である。
ちなみにそのパン屋は、自宅のすぐ裏手の坂道を上がった一段上の段丘にあり、自宅からは歩いて行ける距離。田んぼや果樹畑に囲まれた開けた場所で、目の前に中央アルプスがドーンと聳えている最高のロケーションにあります。

その日は水曜だったのだけれど、平日の夜から庭先でBBQをしてしまうところがちょっと日本離れしている。
もっとも次の日も仕事だから、遅くまでダラダラ飲んでいることはないけれど・・・。

猪肉は久しぶりに食べた。
これまでは猪鍋を食べた記憶しかなく、たぶんBBQでいただいたのは初めてだと思う。

前から思っていたけど、やっぱ旨いね、猪肉は。
癖がなく、豚肉と何ら変わらない。むしろ脂など豚よりスッキリしているのではないかと思える。
その日いただいたのは年寄りの雌の猪だったようで、他の人たちは「こわい(かたい)、こわい」としきりに言っていたが、自分らにしてみたらノープロブレム、どころか言われなきゃまったく気にならないレベル。
世の中の人はずいぶん舌が肥えているのだなぁと、逆に感心してしまった・・・。

歳を重ねるごとに、肉(の脂)の癖というものが気になるようになってきた。
単純に肉が臭いとかいうことではなくて、脂がもたれるというか、体が受け付けなくなってきた。
最近は、牛肉もどうにもダメだ。羊肉は論外(笑)。
牛肉も、南米で食べているような赤身の引き締まった、言い方を変えると硬くてパサパサしたような肉なら美味しくいただけるのだけれど、和牛の霜降り肉のようなのはどうにも最近ダメである。
たぶん歳のせいでしょう。安上がりでいいかもしれませんね(笑)。

そこへいくと、鶏肉と豚肉というのは癖がなくて旨い!
世界的に見て、豚肉を一番食べるのは中華ですね。だから中華ははずれがない。
反対に、ご存知のようにイスラーム圏は豚を食べない。豚は不浄な生きものとされているからだけれど、根本には寄生虫を避けるという考えがあり、理にかなっている面もある。

そんなわけで、アフリカや中東のムスリム国を旅していると、鶏肉ばかり食べることになり(主に丸焼きやケバブにして)、食傷気味になってだんだん辛くなってくる。
自分が思うに、ムスリムの国は最も安全で(政情はおいといて強盗や殺人、傷害といった一般犯罪の観点で)、居心地がいいのだけれど、食だけはどうにもいただけない。

ちなみに、この安全や居心地のよさというのは、「旅人をもてなす」というイスラームの教えが大きいわけですが、特に中東や西アジアの国々が強烈な親日国であるというのも大きい。
彼らがどうして親日かというと、「勤勉」「武士道」といった日本人の性質、精神性に共感するからなのですが、現地でいろいろ話を聞いてみると、日露戦争でロシアに勝ったというのも意外に大きい。東郷平八郎がけっこう有名であったりする。
殉死、殉教といった教えがあるから、日本の神風特攻隊に対する評価も高い。
良い悪いは別にして、欧米では単なる自殺部隊と片付けられてしまうことも少なくないわけですが、少なくともイスラームの世界では、特攻にいたる精神面は理解してくれている。

また、大人が大人としてしっかり機能している社会でもあると思う。
おそらく、不良やチンピラといった類の人間は、ムスリムの世界では存在し得ない。そんなものはすぐに大人に制裁されてしまうから。
そんな、一方でとても安全で居心地がいいという面のあるイスラームなのですが、一方的に危険とか悪者といったイメージが植えつけられているのは、100%ニュースや新聞といったメディアの影響でしょうね。言うなればアメリカ的なフィルターのかかった、ものすごく偏った情報だけが垂れ流されていますから・・・。

話がちょっと逸れましたが、それでも鶏肉を食べているところはまだいいんです。
個人的に、ほぼ羊しか食べていないところは非常~にキツイ。
中央アジアの国々や、まだ行ったことがないけれど、遊牧民の国であるモンゴルも当然そうでしょうね。

強烈です。
おそらく日本で食べている羊肉とはぜんぜん違うのではなかろうか。
スープもサムサも、羊肉が入っているだけで途端に食べられない。
いかにも旨そうに見えるサムサを半分に割ってみると・・・モワ~ンと羊の脂の匂いが漂ってくる。空腹なのに食指がまったく動かない。
これがまた生まれたときから羊を食べ慣れている人たちは、脂が特に好きなんですね。羊の尻にタプタプと垂れている部分です。
シャシリク(キャバーブ)なんて、肉・脂・肉・脂とひとつおきに脂。その脂の塊をさらに油で揚げた食べものまである。
それらを振舞ってくれたりもするのだけれど、誠に申し訳ないけど、無理っす・・・。

獣害の話を書こうと思っていたのだけれど・・・話が逸れたので次回へ回します。
そうそう。BBQのとき余った猪肉をいただいてきたので、今度誰かゲストが来たときご馳走します。

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中央アジアは羊がいっぱい・・・(左)キルギス、(右)タジキスタン

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イランでは生まれた子が初めて家に来た日に羊を絞め、隣近所に肉をお裾分けする。絞めたばかりの羊肉はあまり臭みがない。
イランの場合は、羊肉はどちらかというと高級品で、鶏肉のほうを多く食べている。おかげで食事には困らなかったし、どころかイランの家庭料理はとても美味しかった。
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