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THOMSON Elite ・・・サドルの固定について

トムソン・エリート・・・言わずと知れたシートポスト(シートピラー)の名器。
軽量、高精度、高剛性、高耐久性、そして何より美しい。値段も今となってはお手頃、いやむしろ、全てがアルミ削り出しの部品がこの値段で買えるのだから、お得感すらある。
新陳代謝が活発で、次々と新しい製品が登場する自転車の世界において、昔からずーーっと変わらないシートポストなんてこれくらいではなかろうか。

超がつくほど名の知れた部品ですが、もともとはMTB用なので、もしかしたらローディーの中には知らない人がいるかもしれない。
セットバックがなくピラーの直上にヤグラがあるタイプで、前後二本のボルトでサドルのレールを締め付ける構造になっている。セットバックがないからサドルをあまり後ろに引くことができず、ロードバイクだと人によって調整の範囲を超えてしまうかもしれない。

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高剛性や高耐久性ということはさておき、二本のボルトでサドルを固定するというのがこのシートポストの一番の特徴。
このタイプはサドルの角度調節が容易で(片方を緩めてもう片方を締めるだけ)、正確にサドルの角度を調整することができる。微妙な角度調整も可能。

とにかく昔からやたらと評判のいいシートポストで、今ネットを見てみても両手放しで賞賛されている。
悪く書かれていることはまずないでしょうね。
自分もその通りだと思うし、これまでもずーーっと信頼して使ってきた。

ところが、ここへきて問題が出た。乗っているうちにサドルが後ろへ動いてしまう。
たぶん、去年スペシャのサドルを交換するまでは問題なかったし、幸いなことにトムソン以外のシートポストでもこれまで経験したことはなかった。
ビシッとポジションが出たら、そこから一寸たりとも動かない。それが当たり前だと思っていたから、サドルが動いたのを見つけたときはショックだった。

あろうことか、最初に発見したときはサドルが1cm以上も動いてましたね。さすがに違和感を覚えて見てみると、レール前端の曲がった部分(つまり調整範囲の最後端)まで動いて止まっている状態だった。
さすがにこの時は締め付け方が悪く(甘く)、その後改善したものの、どうしても2~3mmほど動いてしまうという状態が続いた。
なぜだ???

見たところヤグラの形状に前後はなさそうだけど、もしやと思って前後を逆にしてみたが、やはり動く。
これはもうサドルとの相性なのかと(だとするとどうしようもないのだが・・・)、いったん昔使っていたサンマルコ・スクアドラに交換して乗ってみたけど、やっぱり2~3mmほど動いてしまう・・・orz。

ちなみに、サドルが後ろへ2~3mm動いて違和感があるかというと、何もわかりません(笑)。
これは新たな発見だった。もし上下方向に2~3mmも動いたら顕著にわかると思うけど、前後方向は意外とわからないんだなぁと。
自分は乗っているとき比較的尻を前後に動かすほうだと思うけど、そのせいもあってか、サドルの前後位置についてはけっこう鈍感みたいです。

今回いろいろやってみてわかったのは、どうやらこのタイプのシートポストのサドルの締め付け方にはコツがありそうだということ。
前述の通り、前後二本のボルトで締め付けるこのタイプは、サドルの角度調整が容易かつ正確。無段階に調整することができる。
上げたいほうを緩め、反対側を締めるだけ。例えば、サドルの後ろを上げたいなら、まず後ろのボルトを緩め、次に前のボルトを締めるだけ。
このとき、セッティングが出たところで最後に前後のボルトを両方締めこむ、なんてことはやってはいけない。
後ろが上がりすぎたから、今度は逆に前を緩めて後ろを締めて・・・なんてこともやらないほうがいい。
少しずつ、あくまで一方向に調整したほうがいい、というのが今回得た教訓。

オススメは次の方法。
狙い位置よりちょっとだけ前上がりになっているかな、という角度にまずはサドルをセット。
サドルの水平度をチェックし、程度により後ろ側のボルトを緩め、その分前側を締める。そうするとサドルは、前が下がるように動く。
再び測定→足りなければ後ろを緩め、前を締める。これをちょっとずつ繰り返す。
必ず一方向に調整する、というのがコツ。
前下がりになっているところから始めても理屈は同じ。その場合は前を緩めて後ろを締める。途中で前後反転させず、必ず一方向に調整する。
ちなみに自分の場合、前上がりになっているところから始めるのは、水平を狙うとして、結果的に最終状態が少々前上がりになってしまうよりは、前下がりになっているほうが都合がいいから。

この方法で調整してみて、最終的には0.5mmほどしか動かないところまで来た。
いまだかつてサドルの固定にこれほど神経を遣ったことはない(笑)。
が、それでもゼロではないんですね・・・。微妙に動く。
もちろん0.5mm動いたからといって何もわからないけれど、なんとも気分が悪い。

おそれながら、トムソンのヤグラはレールのクランプ量がちょっと少ないのではないか、もう少しレールを包み込むような形のほうがよいのではないか、と思わなくもない。
いずれにしても、角度の調整にここまで自由度がないけど、セットバックがあって下からボルト一本で締め込む、そんなオーソドックスなシートポストが構造的にはやはり優れているのではないか、そんなふうに思えてしまう今日この頃。
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