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再度敗退の仙丈(地蔵尾根) その2

2015/2/13(金) 曇り時どき晴れ、のち雪
テン場 6:40 ~ 松峯先のコル 8:25 ~ 2,087mピーク 9:20 ~ 松峯小屋分岐 9:45 ~ 地蔵岳の北 12:15 ~ 松峯小屋分岐 12:45 ~ テン場 14:50

4:00起床。朝の冷え込みは弱く、6:00の気温が-6℃。
コーヒーを飲んでラーメンを食べ、6:40にテントをあとにする。今日はテントを張りっぱなし、いらないものをデポして空身でピストン。
さて、どこまで行けるだろうか?森林限界まで行ければ万々歳といったところだろう。

松峯はピークを踏まずトラバースする。
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雪の斜面を延々とトラバースするというのは、あまり気分のいいことではない。ここはけっこう密なカラマツ林となっているから、危険性は感じないし、実際に雪崩が起こることもほとんどないであろうが、斜度的には十分に雪崩が起こり得る斜度であるから、あまりにドカッと降雪のあった直後は考えたほうがいい。尾根を忠実に辿るなり、やめるなりしたほうが無難です。
雪崩れるときは樹林でも雪崩れますから。

昔、年末年始に、槍平で小屋の前の斜面が雪崩れたことがあった。そこもかなり密な樹林で、通常なら雪崩れることなど考えられないところなのだけれど、実際に雪崩れた。ま、そのときの降雪量は尋常じゃなかったんですけど・・・。
自分たちは合宿で南岳西尾根に入っていて、その日の朝に槍平を発っていたから、たまたま雪崩に遭わずに済んだのだけれど、確か夜中に雪崩が発生し、何人かの人が亡くなった。
自分らが巻き込まれなかったのは、まさにたまたまだ。もしその日、槍平で停滞でもしていたら(雪がガンガン降り続いていたからその可能性もあった)確実に巻き込まれていたわけで、そう考えると雪崩の危険というのはけっこう身近に潜んでいる。
まぁそもそも槍平自体が谷状の地形の中にあるわけで、この時のように降雪があったときは初めから踏み込まないのが正解であった、あとになって思ったことだけれど・・・。

松峯は夏道もトラバースしていて、ほぼ夏道沿いにトラバースしていることになる。テープの目印がけっこうあります。
言わずもがなですが、この目印についてもちょっと注意すべきことがあって、それは、目印が必ずしも登山道を示しているわけではない、ということ。いや、むしろ場所によってはそうでない場合のほうが多い。地蔵尾根もそんな場所です。
木の目印はですね、山仕事用であることが多いんです。保残木や間伐する木をマーキングしたり、道順を示していても登山道とは何の関係もない、単に現場までのルートを示していたり、そんな具合。盲目的に目印だけを追うような登り方をしていると、思わぬ場所へ導かれたりするので要注意。

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二人で先頭交代を繰り返しながら前進を続ける。
松峯をトラバースした先のコルに着いたのが8:25。ここもいいテン場となっている。例によって風が強いから、風を避ける必要はありますが。

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コルから尾根通しに登り、2,087mピークを9:20に通過。ピークも平坦でいいテン場になっている。
ピークから尾根通しに下ったところが松峯小屋への分岐(9:45)。テン場から三時間、ようやくここ。でもまぁここまではいいペースだったのではなかろうか。

ここから地蔵への登り。
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雪が格段に増え、前進速度がガクッと落ちる。久しぶりに笑ってしまうくらいの雪があり、非常に辛いが非常に前進し甲斐のあるところ。
この分だと森林限界まで行くのは難しかろう。どこで引き返すか・・・そんなことを考えながらひたすら前進する。
一応、13:00~14:00のあたりをリミットにしよう、ということにした。

登頂できるわけじゃないから、どこまで進もうとあまり意味はないのだけれど、こういう場合、どこでやめるか踏ん切りをつけるのは難しい。
どこまでともなく半ば惰性で進んでいると、目の前に、かかり木となっているトウヒの巨木が現れた。
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樹高は余裕で30m以上ありそうだ。根元で真っ二つに割れ、隣の木に倒れかかっている。
悪いことに、目の前の登りに取り付くのにちょうど下を横切らねばならない。夏場ならサッと横切れようが、ラッセルなんぞしてもたついていたら、いつ倒れてくるかわからない。下敷きになったら間違いなく死ぬ・・・。
そう簡単に外れるかかり木ではないように見えたが(逆にこれを外せとなったら困難だと思う)、風に吹かれるたびにミシミシ言うのを聞いていると、今にも倒れてくるように思えてくる。

ちょうどいい。ここまでにしよう。
12:15、予定よりちょっと早いが、引き返すことにした。
現在地はたぶん地蔵の真北、山頂直下のあたり。森林限界まではまだかなりある。

トレースを辿って下るとあっという間!
松峯小屋分岐、12:45。二時間半もかけて登ったところをあっさり30分で下りてしまう。
その先も楽チン。14:00を過ぎるといよいよ雪が降り始めた。日本海にある低気圧の影響で、北日本は大荒れの天気。引き返したのはいいタイミングだったかもしれない。

14:50、テントに到着。薄っすらと雪をかぶっていた。
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テント内の気温-10℃。ウレタンマットの上に乗せておいたプラ水筒の水もカチンコチンに凍っていた。

テントの中へ入って、今日も水作りから。
手持ちのコッヘルは二つ。大きいほうは、米を炊いたりラーメンを作ったりに使ってしまうので、二日目からはチタンの小さいほうで水作りをすることになる。
いつものことながら、チタン製のコッヘルというのは効率が悪い。雪がなかなか融けない。
チタンは熱伝導率が小さく、コッヘル全体が温まらないからだ。ストーブの火が当たっているごく狭い範囲にしか熱が伝わらない。
ちなみに、同じ理由で、チタンのコッヘルでは米が上手く炊けません・・・。
いい加減、アルミの大きなコッヘルがもうひとつ欲しい。

夜になって雪はやんだ。
19:00の気温-17℃。こりゃ上は相当冷えてるな・・・。
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