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二月の地蔵尾根(仙丈岳)はすごいぞ!

すごい雪だ。
積雪量MAXの二月の地蔵尾根はなかなか手強い。
2月12日より二泊の計画で地蔵尾根に取り付いたものの、またも敗退となった。完全に雪に撃退された感じです。
敗退はしたけれど、不完全燃焼だった前回と違い、今回は完全燃焼した末の敗退ではあった。単に物理的に時間切れとなっただけの話であって、敗退にもかかわらず妙に充実感があったりする。
二泊では到底届かず、登頂するにはあと一日必要、もしくはラッセル要員があと二、三人いれば・・・といったところ。

雪がすごいといっても、もちろん南アルプスであるからして絶対量で言えばそれほど多いわけはない。剱や後立のようなことはないわけです。
違うのは雪質。まったく締まらない乾いたサラサラの雪、いわゆる極上のパウダースノー。スキーには最高だが、ラッセルするには非常に手強い。
そして何より、長いんですよね、地蔵尾根。めちゃくちゃ長大。仙丈の巨大さを身をもって実感できる。
下部は傾斜が緩いのだが、ここなんて拷問といっていい。緩~い林道のラッセルなんてホント、拷問以外の何者でもない(笑)。

林道というのは目下建設中の尾勝谷林道のこと。
この林道をどう攻略するかが下部のポイント。それによってかかる時間が大幅に違ってくる。
この林道、新しいから、地図にはまったく出ていない。どこをどう通っているのかわからないから、攻略するのが難しい。ショートカットできるのか、それとも林道を辿ったほうが早いのか、さらにはそもそも林道を辿っていいものなのかどうかさえ・・・初見では判断できない。
この二回の敗退ですっかり詳しくなりました(笑)。たぶん次はサクッと抜けられるはず。

地蔵尾根は、技術的に困難なところはまったくなく、ルーファイ(ルートファインディング)の能力は必要ですが、100%体力勝負の単純明快なルート。
非常にやりがいがある、と思う。
オススメは積雪量がMAXとなる一月中旬~二月中旬の期間。
ルートの性格からして(ここに限った話ではないけれど・・・)、人のトレースを追って完登してもほとんど価値はないが、心配せずともこの時期に入山する人はほとんどいません(笑)。
年末年始に何パーティーか入るようですが(その時期はまだ雪が少ない)、それ以降はほとんど人が入らないもよう。

長大な尾根で、伊那谷からもよく見えますが、顕著なのは森林限界より上の部分だけで、下部は広い上に明瞭な尾根を成しておらず、深い山林となっている。
ルーファイをしっかりしないと遭難します。
ちなみにもし、登りではなくここを初見で下れと言われたら・・・下部は狙ったところにしっかり下りられる自信はないかな。

ルートは、ワカンで膝~股下のラッセルに終始します。
さすがに森林限界の上に行けば途中からアイゼンの世界になろうが、アイゼンは背負っている時間のほうが圧倒的に長い(笑)。
今回も重しに持っていっただけだった。次回はもっとちゃちい、スキーのときに使っていた10本爪のアイゼンを持って行こうかと思っている。
革靴やプラブーツで滑れる人なら、スキーを持ち込んでテン場にデポするのもありですね。たぶん、そのほうが地蔵あたりまでのラッセルは圧倒的に速いし、下りも速い上に極上パウダーの滑りも満喫できる。重荷を背負ったパウダーのスキーなんて辛いだけだったりするけど、上手い人なら楽しめるでしょう。

下山した14日は晴れて(冬型の天気)、伊那谷から仙丈を、地蔵尾根を見晴らせた。
森林限界の上は、顕著な尾根が山頂まで伸びている。
山頂は地蔵岳の遥か彼方・・・今回、二日間奮闘して地蔵までしか行けなかったのかと思うと気が遠くなる。
伊那谷から見ると、雪なんてほとんどないように見えるのだが(比較対象が剱や後立であるけど)、仙丈は遠いなぁ・・・。もっとも、森林限界の上はサクサク進めると思うけど。

これからはもう春に向って一直線。今シーズンはもう終わりです。
また来シーズン、今度こそ登れるのではないかと思うのだが。
ま、そのうちいつか登れればいいや、と力を抜いて考えてます。近くに住んでいる特権ですね。

山行記録は別途、記事にします。

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