FC2ブログ

ホイール組みは楽し その3 スポーキング編・続き

【イタリアン6本組み】

まずはハブのフランジにスポークを通す。
左右のフランジには同数の穴が開いており、左右でスポーク穴が半ピッチずれている。
例えば、36Hなら左右それぞれのフランジに18個ずつ、20°のピッチで穴が開いており、左右のフランジで穴が10°ずれていることになる。

フランジにスポークをどう通すかですが、イタリアン組みにする場合はこのようにします。
P1200894tr_サイズ変更
上から下へ、上フランジのスポークの左側へ、下フランジのスポークを通す。
写真ではフリー側を上にしていますが、フリー側を下にしても同じです。
ちなみに、JIS組みにするときは、上フランジのスポークの右側へ、下フランジのスポークを通す。

ひとつ置きに上から下へ、全周にわたって通し終えたら、残りの穴へ、下から上へスポークを通す。
フリー側と反フリー側でスポークの長さが違うので、間違わないように。しかも長さの差が1mmという微妙なものだったりするので、落下してわからなくなるのが嫌であれば、どちらかにマーキングしておくと安心かもしれない。
P1200895_サイズ変更 P1200896_サイズ変更
(左)上から下へ、すべて通し終えた状態    (右)すべてのスポークを通し終えた状態

ここから綾取りを始めます。
最初にどこからスポークを通すかというと、バルブ穴の隣から。
別にどの穴から始めてもホイールは組めるのですが、バルブ穴の上でスポークを交差させてしまうと、空気を入れにくくなる。入れられないことはないけど、入れにくい。よって通常、バルブ穴の上ではスポークを交差させない。
身近にある自転車のホイールを見てみてください。バルブ穴の上ではスポークが交差していないはずです。

バルブ穴の上でスポークが交差するのを避けるため、バルブ穴の隣からスポークを通す。
スポーキングに限らず、ホイール絡みのことでは、何かとバルブ穴を基準にするのがわかりやすい。

さて、ここでリムに注目。
リムにはスポーク用の穴が開いてますが、この穴はリムの中心に一様に開いているわけではありません。
P1200826_サイズ変更
一つ置きに、上下(左右)にジグザグに開いているのがわかるでしょうか。
写真ではバルブ穴の左が上寄り、右が下寄りになっています。上のフランジのスポークは上寄りの穴に、下のフランジのスポークは下寄りの穴に、それぞれ通していくわけです。

ちなみに、オフセットリムというものもあるので、ハブとリムを組み合わせる向きには注意しましょう。
オフセットリムというのは、左右のジグザグの他に、スポーク穴全体を反フリー側に寄せるようにオフセットしたリムです。
カセット搭載スペースの都合上、11s化により俄かに脚光を浴びているようですが、以前からあります。自分のスペシャは’98年頃のものですが、後輪はリッチーのオフセットリムです。

まずは上のフランジ(この場合はフリー側)から通していく。
最初に通すのは、写真の1と3のスポーク穴。
フランジの上(外)から出ているスポークを一本とって、そのスポークから反時計回りに4本挟んだ次のスポーク(フランジの下(内)から出ているはず)と交差させ、リムの1と3の穴に通す。手にとるスポークは、右手にしたのを1本目として、左手にとるのが6本目ということです。
P1200897_サイズ変更
フランジの下(内)から出たスポークは、上で交差して1の穴へ(青矢印)。フランジの上(外)から出たスポークは、下で交差して3の穴へ(赤矢印)。

写真はフリー側から見ているから、右(もしくは上)が進行方向、車輪は時計回りに回転することになる。
駆動力をリムに伝える赤矢印のスポークは、きちんとフランジの外側から出ていますね。

リムに通したスポークには、ニップルをつけておく。
この段階では、スポークから抜けない程度にしておけばOK。あまり緩いと、スポーキングしている最中に外れてしまって鬱陶しいので、三回転くらい締めておけばいいかな。
これで一組終了。

次にとるのは、フランジ上で、今スポーキングしたスポークの二本左隣のスポーク。やはり上から出ているスポークを1本目として、そこから反時計回りに6本目のスポークとなっているはず。
二本のスポークを同じように交差させ、リムの5番目と7番目の穴に通す。
あとは同じ作業を繰り返すだけ。

作業が進むにつれ、ニップルがスポークにつけづらくなってくる。
通常はこのように、スポーク穴にはハトメがあるのであまり問題にならないのだけれど、
P1200914_サイズ変更

今回のトルコリムとイランリムにはハトメがない。
どころかトルコリムのほうなど(左)、もともとの穴が小さすぎたから、トラブゾンでアスランにドリルで拡大してもらった穴であったりする。
P1200915_サイズ変更 P1200917_サイズ変更

ハトメがないと、極めて作業がしづらい。特にイランリムのほうは、リムハイトが30mmと深い上、リム幅も18.5mmと狭いから、とにかくニップルがつけづらい。
失敗すると、リムの中にニップルが落ちてしまう。あとでどこかの穴から取り出せはするけれど、作業をしていてイライラしてくる。
そんなときはどうすればよいか・・・こうするのがいいみたいです。↓
P1200871_サイズ変更
手持ちのスポークを使ってリムにニップルをセット(赤矢印)、そのスポークを抜いて、ニップルの頭をマイナスドライバーで押さえながら、ねじ込みたいスポーク(青矢印)を少々曲げながらニップルに差し込む。

P1200898_サイズ変更
フリー側のスポークをすべてリムに通し終えた状態

次に、ホイールをひっくり返して、反対側のフランジのスポークをリムに通していく。
やはりバルブ穴の隣からスポーキングを始めますが、その際、どのスポークをとればいいか・・・ここが一番わかりづらいですかね。既にフリー側はスポーキングを終えており、ハブとリムの位置関係は固定されているので、とるべきスポークが自ずと決まってきます。

既に組んだ反対側で交差しているスポークの、半ピッチ右のスポークをとればよい。
P1200869_サイズ変更
写真がなくて、いきなり別のホイールになってしまいましたが、写真の2と4のスポークが、既に組んである反対側の交差したスポーク。
それぞれそのスポークの半ピッチ右のスポークをとって交差させ、リムの1と3の穴に通す。
二本のスポークは、右にあるのがフランジの下(内)から出ていて、もう一本は、そこから反時計回りに4本挟んだ先にあり(右のを1本目として6本目)、フランジの上(外)から出ているはず。
先ほどとは逆に、フランジの下(内)から出たスポークは、上で交差して3の穴へ(青矢印)。フランジの上(外)から出たスポークは、下で交差して1の穴へ(赤矢印)。

写真は反フリー側から見ているから、左が進行方向、車輪は反時計回りに回転することになる。
やはり、駆動力をリムに伝える赤矢印のスポークは、きちんとフランジの外側から出ていますね。

あとは先ほどと同じように、順番に他のスポークをリムに通していけばよい。二本左隣のスポークをとって順々に。

P1200899_サイズ変更
すべてのスポークを通し終えたホイール。ニップルはまだ仮止めしてあるだけの状態。

これにてスポーキング終了!
このあと振取台にセットして、スポークのテンションを上げていきます。

つづく
関連記事
スポンサーサイト



Comment 0

There are no comments yet.

Leave a comment