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ホイール組みは楽し その1 準備編

明けましておめでとうございます。
いよいよ2015年がスタートしました。
「今年こそは・・・」と思っている人も少なくないのではないでしょうか。毎年そう思っているような気がしなくもないですが、自分もその内の一人です。
何かあろうがなかろうが、何かしていようがいまいが、成長してもしなくても、時間だけは万人平等に過ぎてゆく・・・これだけは間違いないですね。
その貴重な時間をどう使うかです。
皆様にとってよい年となりますように・・・。

年末年始は日本海側を中心に大雪となりましたが、伊那谷の自宅周辺では少々雪が降った程度、数cmの積雪があっただけでした。
心配したような荒天とはならず青空も見えていたし、気温も例年より高かったのではないでしょうか。
残念ながら元旦の日は曇っていて、初日の出は拝めませんでしたが・・・。

さて、今年一発目の記事は自転車のホイールの話です。
自転車に大荷物を積んで走っていて、一番問題となるのはどんなところかというと・・・ホイールのトラブルですね。リムが割れたり、スポークが折れたりといったトラブルです。

これって普通に自転車に乗っていればまず起こらないトラブルだと思いますが、荷物満載で悪路を走っていると、いとも簡単に起こります。なおかつダメージが大きく、場合によって致命傷となり兼ねない。
スポークが折れたくらいならその場で交換すれば済むだけの話なんですけど、リムが割れたなんてことになると、さあ大変。基本的に交換する以外に手がなく、すぐに入手できる環境にいればいいですけど、そうでなければその場で自転車がただの荷物と化すことに・・・。

一方で、自転車を組んだり整備したりする上で、もっとも大変なのもホイール絡み。
ホイールが組めるようになれば、自転車に乗っていて遭遇するトラブルにはどんなことでも対応できる、ということになるんじゃないですかね、たぶん。もちろん部品が手に入ればという話ですけど・・・。

実のところ、振取台を持って旅をしているわけではないし、欲しい長さのスポークが旅先で簡単に手に入るとも思えない。
旅先で、自分で一からホイールを組むなんて現実的でないし、そんなことはまぁまずないのだけれど、ホイールを組む技術というのは身につけておいて損はない。いざとなれば自分で組める、というゆとりがあるのは大きいですよ、ハッキリ言って。

ホイール組みにはそんな側面も多分にありますが、そんなことよりも何よりも、実はホイール組みというのは単純に楽しいのです。
パズルみたいなものですかね、3Dのパズル、そんな感があります。
こんな楽しいことを、わざわざお金を払って他人にやってもらうなんてもったいないですよ(笑)。
最近まとめてホイールを組んだので、今回はそのあたりのことを何回かに分けて記事にします。

まず今回は準備編。必要な部品の準備について。
ホイールを組むには、リム、ハブ、スポーク&ニップルの三点が必要です。
このうちリムとハブは、なんでも好きなものを持ってくればいいのですが(穴の数(スポーク本数)だけ要注意)、スポークだけは、使うリムとハブによって対応した長さのものが必要になる。当然ながら、長すぎても短すぎても組めません・・・。
一般的には、適正長さの±1mmが許容範囲。経験的には、±2~3mmなら(3mmだとさすがに厳しいかもしれない・・・)サバイバル的にどうにか組めるかな、といったところ。
スポークというのは、先端の10mm分にネジが切ってあります。

今回、手持ちのリムとハブを使って三本のホイールを組みました。
リムとハブの組み合わせは次の通り(備忘録として詳細を記録しておく)。すべて36H。

①イランで買ったドーズのホイールに組まれていたACERAのフロントハブ(以前どこかにALIVIOと書いたが、よくよく見たらひとつ下のグレードのACERAだった)+イランで買ったそのホイールのリム(以後イランリムと呼ぶことにする)

②同じくイランで買ったACERAのリアハブ+トルコで買ったリム(以後トルコリムと呼ぶことにする)

③キャノンデールのホイールに組まれていたLXのリアハブ+新調した同じマビックのA319

リムとハブが決まると、必要なスポークの長さは幾何学的に算出することができる。
ピタゴラスの定理から求められるのだけれど、今は便利なことに、自分で計算せずともネットを当たれば、スポーク長を計算してくれるツールがいくつもある。

一番有名なのは、スポークメーカであるDTのサイト↓
http://spokes-calculator.dtswiss.com/Welcome.aspx?language=en

他にもいろいろあって、自分の使いやすいものを使えばいいと思うが、個人的に使いやすいのはここ↓
http://spoke.gzmapss.com/

どちらのサイトも入力が必要な要素は一緒で、ともにリムのスポーク穴のオフセット量は無視しています。

スポーク長を計算するのに、いくつか必要となる寸法がある。
リム関係ではERD(有効リム径)、ハブ関係では左右のフランジセンター間とスポーク穴間の寸法、及びスポーク穴径。

図解するとこんな感じ。
P1210035_サイズ変更
P1210037_サイズ変更

これらは実物を測るか、ネットなどから信用に足る数値を拾ってくる必要がある。
実物を測るのが確実で、実際に多くの場合はネットなどで数値が得られずそうすることになると思うが、一部、物理的に計測するのが難しい部位がある。

ERDというのは、ホイールになった状態での、スポークの先端から対角のスポーク先端までの距離(径)。
ホイールに組んだときスポークの先端がどこにくるのか、予め想定しておく必要があるが、通常はニップルの溝までとする。ニップルの頭にはマイナスネジのような溝があり、通常溝の深さは1mm。

ERDは、(リム内径)+2×(ニップルのリム内寸法)として計測するのが確実であると思う。

ニップルのリム内寸法(溝まで)を計測するには、手持ちの適当なスポーク&ニップルを実際にリムにセットし、ニップルのリムから出た位置にマーキング、ニップルの溝部からそのマーキングまでの寸法をノギスで計測する。

リムの内径というのも、おそらく直接は計測しにくいので、測りやすいリム外径とリムハイトから割り出すのが簡単だと思う(リム外径-2×リムハイト)。

スポーク穴径はノギスで簡単に測れ、通常φ2.5。スポーク穴間の寸法もノギスで簡単に測れる。

ハブ関係で計測しにくいのが、フランジセンター間の寸法。
(OLD/2)-(ロックナット~フランジ寸法)となるから、ロックナット外面~フランジ中心までの距離を測ればいいのだけれど、まぁ測りにくいです。フランジにいらないCDを当てるとか、何かしら工夫が必要。

実測の結果、今回のリムとハブの寸法関係は次の通り。
P1210036_サイズ変更
P1210038_サイズ変更

これらを使ってスポーク長を計算する。
スポークの組み方にはいくつか種類があり、組み方によって長さが変わってくるが、今回は(今回も)イタリアンの6本組みです(組み方の種類については次回記します)。
得られるスポーク長は小数点以下を含む端数となるから、小数点以下を切り上げたり切り捨てたりして丸める。
場合によって、必要なスポークの種類が少なくなるように、あっちを切り上げてこっちは切り捨てる、というように味付けして調整します。

必要なスポークを割り出し、今回は次の通りとした。
①イランリム(フロント) : R=L=282mm
②トルコリム(リア) : R=286mm、L=287mm
③マビックA319(リア) : R=290mm、L=291mm

このように通常、ディスクブレーキでなければフロントは左右対称、リアは右(フリー側)が左(反フリー側)より1~2mm短くなる。
リアが左右非対称となるのは、カセット分のスペースを稼ぐためハブがオフセットされているためで、これによりリアはスポークのテンションも左右でまったく異なってくる。

一般的なスポークの太さには、1.8mm(#15)と2.0mm(#14)がある。当然ながら、2.0mmのほうが強いが重い、ということになります。

ちなみに、スポークが折れる場合、どこで折れるか知っていますか?
これはほとんどの場合、まず間違いなくハブのフランジ側の、スポークが90°近く曲げてある肩の部分で折れます。
そのため、フランジ側の脆弱部だけ太くし、他の部分は細くしてあるダブルバテットのスポークも種々あります(2.0/1.8とか1.8/1.6などいろいろ)。

余談ですが・・・自分は使ったことないのですが、サピムという、強度を売りにしているスポークメーカがあります。
サピムのスポークは、その強度を誇示するために、脆弱部である肩の部分にわざわざメーカの刻印を施してあります。

さて、スポークはミリ単位でラインナップされていて、欲しい寸法のものを買うわけですが、ホイールを組むに当たり通常必要なのは16本とか18本、多くても36本といったことになるわけです。
ですが・・・今回はじめて知ったのですが、実はスポークをばら売りしてくれるところってほとんどありません(涙)。
群馬にいるときは、前橋にあるタキザワで普通にばらで買っていたから何とも思っていなかったのだけれど、ばら売りしてくれるところって、実はほとんどないんですね。店舗に行って在庫があれば、2、3本くらいなら分けてくれるところはあると思いますけど・・・。
通販となると輪をかけて絶望的で、ばら売りしてくれるところは皆無に近い。自分が調べた限りはタキザワ以外に選択肢がなく(それでもばら売りしてくれるところがあって助かった・・・)、今回もタキザワのお世話になることに(Cycle Shop TAKIZAWA)。
ちなみに、まとめ売りだと、DTの場合100本単位です。

在庫と価格の関係で、イランリムとトルコリムは星の#14(2.0mm)、マビックA319はDTの1.8mmで組むことにした。DTの2.0mmは、黒の高価なやつしか扱いがなかった(涙)。
元のホイールも1.8mmで組んであったから、まぁよしとしよう・・・それでも折れなかったわけであるし。

つづく
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