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チェーンの交換と長さ調整

チェーンというのは使っていると伸びます。
「チェーンが伸びる」とはどういうことなのか・・・チェーンのピン及びブッシュ(内プレート)のピン穴が磨耗すると、ピンとピン穴の隙間が大きくなり、チェーンを引っ張ったときに見かけ上その隙間の合計だけチェーンが伸びることになる、ということ。なんというか、チェーンそのものが実際に伸びているわけではありません・・・。
磨耗している部分は外プレートに隠れて見えないから、パッと見ではどこも変わっていないのにチェーンが伸びている、そんな感じになります。

チェーンが伸びると、クランクに負荷をかけたときにチェーンがギアからすっぽ抜けるようになります。
スプロケの異常磨耗の原因となるから、当然よろしくない。
消耗品であり、使っていればいずれ伸びるわけですけど、なるべくチェーンの伸びを抑えるには、当然ながらしっかり潤滑し、チェーンが大きくたすきがけになるような使い方をしないことです。こぐときはもちろん、変速のときもなるべくチェーンがまっすぐになる状態にしてから変速する。

余談ですが、チェーンの注油について知っているようで知らないこと・・・一般的にやりがちではないかと思うのですが、実はローラーそのものに注油するのは意味がありません。
磨耗するのは主にピンですから、ピンに注油しないと意味がない。
一番効果的なのは、ピンの部分で外プレートと内プレートの間に注油することです。

伸びたチェーンは交換するわけですけど、チェーンカッターがあれば、チェーンは簡単に切ったりつないだりすることができます。
チェーンカッターといっても刃物ではありませんよ、念のため。チェーンのリンクを連結しているピンを抜いたり挿したりする工具です。
それほど精度はいらないですが(私見です)、長旅をするには必携の工具。なにせチェーンが切れたら、その場から自転車がこげなくなりますから・・・。
チェーンカッターと予備のコマは絶対必要です。

メーカによると「抜いたピンは再使用不可」とかなっていると思いますが、旅の途上ではそうも言っていられない。
チェーンの連結には通常、コネクティングピンというものを使うのですが(先端にガイドがついていて作業が楽)、そんなものがなければ予備のコマのピンを抜いて使います。そんな大それたことをしても、つないだところがまたすぐ切れるとか、そんなような問題が出たことはこれまでのところありません。
ちなみに、このときピンをプレートから完全に抜いてしまうと、再び挿すのが困難です、というかたぶん不可能です。

【チェーンの交換】
チェーンカッターで古いチェーンを切ったら、新しいチェーンをフロントディレイラー ~ スプロケ ~ リアディレイラーと通していく(ギアはアウター×トップ)。

注意点が三つほど。
まず、ものによって裏表があります。10s以降のチェーンにそのようなものがあるのですが、主にはチェーンリングの側からチェーンに刻まれた文字が見えるように装着すればよい。

二つ目。新品のチェーンは、片方がアウターリンク、もう片方がインナーリンクという状態になっていますが、長さ調整のためにチェーンを切る場合はインナーリンク側で切る。
出荷状態で端にあるアウターリンクは、コネクティングピンを一度も圧入されていないまっさらな状態にあります。つまり、コネクティングピンを圧入するに当たり、ピンとリンクのカシメが最も強くなるであろう状態。そんな状態にあるまっさらなアウターリンクを切り落としてしまうのは、もったいない以外の何者でもない。

それからもう一点。チェーンを連結する際にも前後向きがある。
アウタープレートが前に来るように連結します。
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これはチェーンステーの下側ですが、このようにアウタープレートがフロント側に来るように連結する

これはよく言われていることで、「インナープレートを前にした場合より強度が上がる」とされているのですが、実は自分にはその理屈がわかりません。
つないでしまえば同じではないのか・・・と思えるのですが、おまじない代わりに毎回盲目的にそのように連結しています(笑)。

さて、チェーンで一番大切なのは、長さ。チェーンのリンク数を決定することです。
ぶっちゃけ、ギアの歯数を変えていないのなら、元のチェーンと同じリンク数にすればOKですし、そうするのがセオリーです。

チェーンの長さはどのように決めるのかというと・・・
アウター×トップにチェーンをかけ、この状態でチェーンをつないだときに、リアディレイラーのガイドプーリーとテンションプーリーを結んだ線が地面と垂直になるようにする。これがチェーンの長さの基本であると、よくそのように言われる。
が、基本的にこれはロードの場合。ロードの歯数であれば、この方法でチェーンの長さを決めればまず問題ないですが、32Tとか34Tといったギアだとちょっと事情が変わってくる。
その場合は前後の最大歯数からチェーンの長さを決めるのが理にかなっていると思う。

具体的には・・・
ディレイラーを通さずに、アウター×ロー(前後最大ギア)にチェーンをかけて、チェーンを引っ張ってピンと張った状態にする(アウター×ローでチェーンをつなぐことのできる最短の長さを見つける)。その状態から2リンク(1コマ)追加した長さが最適な長さ。
場合によってインナー×トップでチェーンが引っ張りきれない可能性があるので要確認です。
もし引っ張りきれていなくても、迷わずインナー×トップは捨てますね、自分の場合は。

いずれにせよ、元の仕様で何ら問題がなく、そこからギアの歯数を変えていないのであれば、元のチェーンと同じコマ数にするのが間違いないです・・・。

ときに、チェーンの長さに関してネットで便利なツールを見つけたのでご紹介。
→ 自転車探検! チェーンリンク数計算器
前後スプロケ間の軸間距離と、前後スプロケそれぞれの最大歯数を入力すると、チェーンリンク数が瞬時に得られるという便利なツールです。
手持ちの自転車すべてで試してみたところ、間違いなく今自転車に組まれている通りのリンク数になりました!
大いに参考になると思うので、チェーン交換の際には利用してみてはいかが。

ドーズはもともとリアの最大歯数が28Tだったのだけれど、イランでカセットを交換したときに32Tとなった。
チェーンはそのまま使っていたので、32Tで使うには無理があり、ひとつ小さい28Tのギアで主に使っていた。
今回交換したカセットの最大ギアも32T。チェーンを交換するに当たり、チェーンの長さを最適化しました。

これまで使っていたチェーンのリンク数は108L(リアの最大ギアは28T)。
これに対し、上の方法で32Tの現物に合わせてみると、ピンと張った状態から2リンク足したリンク数が110L。
念のため、上のチェーンリンク計算機で確認してみると、同じく110Lと出た。リンク数は迷わず110Lに決定!
ちなみに、購入したチェーンのリンク数は116Lです。余ったコマは予備として使える。

110Lでチェーンを切って(インナーリンク側で切りましょう)、チェーンを連結する。
連結する前に・・・チェーンの通し方は適正か、特にプーリーケージにチェーンが引っ掛かっていないか、もう一度よく確認する。
連結した後で何か不具合に気付いても遅いです・・・。

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コネクティングピンを挿しただけの状態・・・チェーンの中に入っているのがガイド部分、その後ろについているのがピン本体

コネクティングピンを挿し込み、チェーンカッターでピンを押し込んでいくのですが、多少コツがあります。
コツというか・・・ピンの押し込み具合に注意しましょう。
浅すぎず、深すぎず、ピンを押し込む塩梅がけっこう微妙です。最後は様子を見ながらちょっとずつ押し込むのがコツ。
慣れると押し込み具合(チェーンカッターを回す重さ)でわかりますが、適当なところまで押し込めたら、深く押し込みすぎないうちに様子を見てみたほうが失敗がない。

指でチェーンをウネウネ動かしてみて、他のリンクと同じように抵抗なくスムーズに動けば適性。そうではなくて動きが固かったり、ぎこちなかったりする場合はピンの位置が適性でない。
再び少しずつチェーンカッターでピンを押し込んでいく。ちょっと押し込んだらまた確認。その繰り返し。

ただ、つないだところをけっこうしごかないとスムーズに動くようにならないかもしれない・・・。
場合によっては、ガイド部分を折るとリンクの動きが突如スムーズになることもある。折るときにチェーンがしごかれるのだろうか・・・不思議ですが、そういうこともあったりします。
適性位置にピンを押し込めたら先端のガイド部分をペンチで折るわけですけど、そういったことも頭に入れつつ、押し込み量を確認して適当なところでガイド部分を折りましょう。

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チェーンカッターでピンを押し込んでいく・・・様子を見ながらちょっとずつ押し込むのがコツ

(望ましくないですけど)もしピンを押し込みすぎてしまったという場合は・・・チェーンカッターを逆側にセットして、ピンを逆からちょっと押してあげる。
メーカの立場からするとNGかもしれないですけど、この方法でリンクがスムーズに動くように改善されます。実際にやったことありますが、この時は特に強度の問題などはありませんでした。
ですが、ピンを押し込みすぎないように、注意して作業を進めるのが基本です。
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