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自転車のサイズとポジションについて2・・・旅の自転車

荷物満載で長距離を走る旅の自転車というのは、車で例えるなら長距離トラック。
サーリーからロングホールトラッカー(長距離トラック野郎)というモデルが出ているけど、「まさに」という感じのうまいネーミングだと思う。
ちなみにこの自転車、世界中を走り回っている人たちの中では圧倒的なシェアではなかろうか。それが良いことなのか悪いことなのかは別にして、あちこちでよく見かけます。
自転車の盛んなヨーロッパでは、旅用自転車を専門に作っているところがいくつもあり、そういったヨーロピアン・ブランドの自転車に乗っている人が多いように思うけど、トータルで見るとサーリーのシェアがぶっちぎりでしょう。

旅においては、レースじゃないからいつもガシガシ踏んでいるわけではない。いやむしろガシガシ踏んでいることのほうが少ない。
惰性でこいでいることもあるし、景色のきれいなところに来れば、景色を見ながらのんびり流す。
路面の状況も様々。日本のように道路がきれい(狭いけど抜群にきれい!)なのはかなり稀なケースだし、舗装路ばかりを走れるわけでもない。緯度や標高によって気候も様々だし、季節も変わる。自転車は乗るものだけど、押しやすさについてもある程度考えないといけない。

・・・といろいろ勘案すると、旅の自転車のポジションというのは自ずとアップライトなものになる、のではなかろうか。ドロップハンドルであっても、フラットハンドルのようなものであっても。
少なくとも、たとえドロップハンドルであったとしても、ロードレーサーのポジションとは違ったものになるはず。

アップライトなポジションというのは許容範囲が広い・・・前置きが長くなりましたが、今回はそのあたりの話を。

ユーラシアの横断に700Cのキャノンデールを使ったのだけれど、このキャノンデールはサイズがかなりデカイ。
ハッキリ言って、普通に考えれば自分にとっては完全に規格外の一品。
でも、アップライトなポジションだとこれが不思議と許容範囲、どころかむしろ乗りやすかったという・・・。

ひとまずキャノンデールの寸法関係を挙げてみます(実測値です)。

フレームは緩いスローピングで、フレームサイズはわからないが、シートチューブの長さを測ると530mm(C-T)。
トップチューブ(C-C)=540mmで、ホリゾンタル換算=550mm。
ステム=95mm、ただしアジャスタブルで、これを20°アップの位置にセット。ハンドル幅(C-C)=440mm、クランク=175mm。

P1200708_サイズ変更 P1200709_サイズ変更
写真ではよくわからないけど、かなりデカイ「キャノンデール」・・・でもすごく乗りやすい

これがどのくらいデカイのか、自分のロードレーサーと比較してみる。寸法は最近測った実測値です。
このビアンキは、自分の中でビシッとポジションが出ているマシン。言わば自分にとってのマスターピース。
ホリゾンタルフレームで、フレームサイズ=530(シートチューブC-T)。
各部の寸法・・・トップチューブ(C-C)=535mm、ステム=100mm、ハンドル幅(C-C)=400mm、クランク=170mm。

P1200711_サイズ変更 P1200712_サイズ変更
対してビシッとポジションの出ている「ビアンキ」・・・自分にとってのマスターピース

キャノンデールがどのくらいデカイか、おわかりいただけるだろうか・・・。

このキャノンデールは、完成車としてオランダのユトレヒトで買ったものです。巨大なオランダ人のサイズになっているため、かなりデカイ。
175mmのクランクって、普通は股下寸法がどのくらいの人が使うものなのだろうか?少なくとも股下78cmの自分のサイズでは使わないサイズです。
440mmのハンドルってのもかなりデカイ。日本ではものによってラインナップにさえないサイズです。
ちなみに、ハンドル幅というのは肩幅から決まるものなんですけど、実は肩幅というのは身長が変わってもそれほど変わらない。日本人男性なら400mmが基準で、通常は広くても420mm。ラインナップが420mmまでのハンドルも珍しくない(少なくとも日本では)。

オランダで何度か試乗をさせてもらって買ったわけですけど、さすがにフレームはちょっとデカイです、ハッキリ言って。
それは試乗したときからわかっていたのだけれど、スローピングフレームということもあってあまり気にならない、ステムで十分調整可能という印象だった。
その印象は、さんざん乗り倒した今となっても変わらない。

驚いたのはハンドルとクランク。
ハッキリ言ってまったく違和感がない。どころかむしろ乗りやすいという・・・。
特にクランク。ハンドルのほうは、400よりちょっと広いのかなぁとすぐに気付いたけれど(でもそのくらいの印象)、クランクのほうはしばらく気付かなかったくらい。それも感覚から気付いたのではなく、175と刻印されているのを見て知った次第。

次に長い旅をするときも、クランクは175、ハンドルは440にしたいくらいだ。
クランクは長いほうが出力が上がる。これはモーメントを考えれば自明だ。
脚をクルクル回転させることを考えると、あまり長いと不都合があるのだろうけど、クランクは175のほうが実は楽なんじゃないのかなぁ・・・。

ハンドルも、440を使ってみると、とても楽なように思える。
ロードレーサーでガシガシ踏んだり、急加速が必要な状況だとまた違ってくるのかもしれないけど、旅の自転車として長い距離を走る分にはとても楽だった。というより、400と比べてまったく違和感がなかった。
旅のときはハンドルの前にフロントバッグをつけるから、ハンドル幅が広いほうが都合がよい、というのもある。

自転車のポジションというのは奥が深いものです・・・。

【おまけ】
ついでにスペシャの各種寸法も挙げておく。

フレームはスローピングで、フレームサイズ=17in(≒432mm、シートチューブC-T)。
トップチューブ(C-C)=550mmで、ホリゾンタル換算=575mm。
ステム=120mm、たぶん10°アップ。ハンドル幅=560mm、クランク=170mm。

P1200615_サイズ変更 P1200618_サイズ変更
おまけに「スペシャ」の写真も・・・こう見えてトップチューブはキャノンデールよりさらに長い(ホリゾンタル換算で25mmも!)

乗車姿勢が違うからだろうけど、MTBのフレームというのはロードに比べてトップチューブがかなり長い(実は今回はじめて知りました・・・)。
ハンドルもロードに比べてかなり幅広。ま、これも握り方が違うわけですけど。
いろいろ比較してみるとおもしろいものです。
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