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奥久慈 袋田の滝

「 袋田の滝 」

2006/1/9
メンバー: 村田、西田

普段なかなか登れないところを登れたという点では、ここが筆頭かもしれない・・・袋田の滝。
茨城の北部、栃木県境に近い大子町にある滝で、観光地として名の通っている滝である。実家のある大田原からもそう離れていない。

かつては毎年凍った有名な氷瀑であるが、近年氷結するのは稀。
完全氷結して登れる状態になったのは、この時が十年ぶりということだった。
登攀内容は決しておもしろいものではないけれど、貴重なところを登れたという意味で価値ある一本。

さらにもう一点、この滝のおもしろいところは観光地であるという点。
一年中観光客が訪れる。冬でも凍った滝を見に人がやって来る(完全氷結することが稀な近年でも部分的には氷結する)。
滝の対岸の岩をくり貫いて展望用のテラスが造られていて、そこから滝を観賞することができる。
ちなみに、テラスへ行くのは有料で(当時300円)、トンネルを歩いてテラスまで行くことができます。

そんな観光地の滝なので、登っているときは観光客の注目を集めます。
普段登っているところとはちょっと様子が違っている。言ってみれば、(知名度もスケールもぜんぜん違うけれど)日光の華厳の滝を登っているようなものだ。
華厳の滝は、登れば警察沙汰になるという話があるのだが、袋田の滝はそんなことはなく、昔から地元の人たちを中心に盛んに登られている。
そもそも華厳の滝のほうは、完全氷結することがないからそれ以前の問題なのだけれど、昔は凍ることもあったようである。凍った場合は垂直100m・・・どころか上三分の二ほどは全体的に前傾した形になるのだとか。

ときに、袋田の滝は四段の滝で、全部合わせると、高さだけは120mもある。
幅も70mほどある大きな滝なんですが、傾斜は緩く、最大でも80°ほどしかありません。

1月4日に実家に帰ったとき、両親を連れて袋田の滝を見に行った。
今年はどんな状況になっているのか、もしかしたら登れるのでないか、そんな期待を込めて偵察しに行ったわけです。
滝に着いたのはもう夕方で、そのときは融けて水が勢いよく流れていたのですが、係の人に聞くと、朝は完全に凍っていて登れる状態であることがわかった。
大きな収穫。そんな話を聞くと、もう居ても立ってもいられず、さっそく週末に登りに来ることにした。

そして1月9日。前日は実家に泊まった。
5:40ころ実家を発って袋田の滝へ。
7:00に滝に着いてみると、講習会をやっているらしい先行パーティーがいた。
展望台から懸垂で二段目の下へ降りていたが、自分らはずっと手前で川床へ降り、一段目から登る。
釜を踏み抜かないよう慎重に。

実質的な登攀は二段目から。
朝早くから展望台にはたくさんの観光客が来ている。
滝に近づくと、カメラのフラッシュがいっせいに光る。注目の的・・・完全に晒し者状態で、なんだか落ち着かない。
二段目は30mほどあるが、斜度は60~70°といったところだろうか。ザイルの必要性を感じなかった。
観光客の視線が気になってなんとも落ち着かないこともあり、滝の右端をザイルを出さずに登ってしまった。

二段目の上に上がると、角度的に展望台から見えなくなる。ようやく一息。
ザイルを出し、二段目で講習会をやるらしい先行パーティーを尻目に三段目に取り付く。
三段目は70~80°といったところ。二段目より立っていて長く、袋田の滝の中で唯一アイスクライミングらしいことができるところ。
滝の中央を登り、ほぼ50mいっぱいのところで残置ボルト(そんなものまであってビックリ)とスクリューでビレイ。
四段目に取り付く前にマユミが釜に落ちたが、幸いちょこっと濡れただけで済んだ。

四段目も氷結状態がよく、一番立ったところを登るが、斜度は最大で80°程度。長さもないのであっさり抜けられてしまった。
スクリュー二本でビレイ。
登ったあとで右側(左岸側)のほうが立っているように見えたので、せっかくだから登ってみるかと、トップロープの支点をセットして下降すると、下から三人組が三段目を上がってきたところだった。
結局のところ・・・右側は水が流れていてダメだった。斜度も全然きつくない。
それでも二回ずつトップロープで登って終了。

踏み抜きに注意してさらに上流まで行ってみると、奥の滝があった。
氷結していたが、高さがなく斜度も緩くて登るに値しない。
左岸の踏み跡をたどってハイキングコースに出た。

この時間になると、滝はものすごい人だ。駐車場も満車状態。
係のご老人に聞いたところによると、完全氷結して登れるのは十年ぶりとのことであった。
登ったという充実感はまったくないが、貴重なところを登れたという喜びがある。
なんとも不思議な気分だった。

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袋田の滝 三段目                      アイスクライミングらしいことができるのは唯一ここだけ

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あっという間に登攀終了                         そのあと四段目でちょっと遊んでみたが・・・水は流れているし、斜度も全然きつくない
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