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西上州 立岩北面 3ルンゼ&1ルンゼ

「 立岩3ルンゼ 」

2008/2/9(土) 晴れのち南岸低気圧の通過により15:00ころから雪
メンバー: 村田よ、児玉、村田ま

今シーズンは冷え込みが遅れ、一月はまともにアイスができなかったが、一月末になってようやく寒気が入るようになり、アイスのシーズンが到来した。
二月の三連休は当初荒川出合を計画していたが、土曜午後から日曜明け方にかけて沿岸部を中心に雪の予報。奈良田も雪だとすると、積雪量によっては肝心の日曜に登れないってことになり、かなりハイリスク。片道五時間もかけてアプローチしてダメだったら、下手すると三日とも無駄になる恐れがある。
天気予報を見て熟考し、無難な西上州に変更した。

5:30太田発。
初日の今日は、立岩3ルンゼのリベンジ。
というのも、先週土曜に間違えて1ルンゼを上まで詰めていた。
1ルンゼも登攀対象になっていて、見栄えもするし、これはこれで面白かったのだが、秋の台風で渓相が変わった沢のアプローチにやられてしまった。
2ルンゼ出合にあったという丸太橋も跡形なく、ルンゼの同定がうまくできなかったのだ。

ちなみに、立岩1ルンゼはこんな感じです。
2014-09-25_20_サイズ変更      2014-09-25_24_サイズ変更
登攀対象になるのは下部の三つの滝             F1

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F2を登攀中・・・上に見えるのがF3

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F3の上で唐突に終わってしまう・・・             同ルートを下降・・・F3を懸垂下降中

さて、3ルンゼ。
先週と同じところに駐車して7:45出発。
前回より雪が増えている。相変わらず半信半疑のまま荒れた沢を詰める。
出発から一時間で3ルンゼ出合と思しきところに着く。念のため今回は写真を持参したのだが、どうやらここで間違いなさそうである。氷結状態はよさそうに見え、期待が高まる。
が、F1下で持参した写真と比べると、明らかに氷が少ない。よく凍ってはいるのだが・・・

ザック一つをデポして空身で村田が全ピッチリード。
F1は二段になっている。出だしはツララの集合体で90°、氷も硬くなかなか難しい。
一段目の上は雪の下に氷があり、問題なし(場合によっていやらしいようである)。
二段目を乗っ越して左側の立ち木でビレイ。そのままセカンドの二人にロープを引いてナメ床を詰めてもらい、F2取付まで。

F2も写真と比べて明らかに氷が少ない。核心の上部凹角は、細い氷柱が辛うじてつながっている状態。
氷は薄いが、中間くらいまでは階段状で容易。中間部から氷が剥がれそうでプロテクションがとれず緊張する。
じりじりと登り、凹角下で一息。が、上手くプロテクションがとれない。
そのままランナウトして凹角も越えてしまおうかと思うが、あと一、二手がどうしても出ない。
思い直して一度凹角下に戻る。右にクラックがあるので、キャメロット#2くらいがあれば確実なプロテクションがとれるのだが・・・。
凹角に下がる氷柱は幅30cmくらい。まったく効かないだろうが、気休めにスクリュー二本を直列にしてプロテクションとする。
疲れたのでフィフィにぶら下がってしばし休む。ふ~なにやってんだか・・・。

呼吸を整えてから気合で突っ込む。
乗っ越した先には新雪があり、その下がどうなっているのか見えないが、バイルで叩くと引っかかる場所がありなんとかぶら下がれそう。
気合一発で乗っ越して上の滝の基部まで行く。おーこわ・・・。

上の滝も氷が薄く、叩くと雪の氷化した氷がばらばら剥がれていやらしい。
右側のほうが段々になっていて登りやすそうに見えたが、プロテクションがとれないため左から回り込み、中間部で右にトラバースして越える。
越えた先も、階段状ではあるものの岩に薄く雪が乗っていていやらしい。
なんとかテラスに這い上がる。安定したテラスだが、立ち木も氷もないので、岩角にスリングを巻いて支点とした。
二人を上げてしばし休む。

写真では立派な氷瀑に見えるF3も、かなり岩が露出していてまったくの別物。
後になって自分らの写真を見ても、普通は登らない気がする。
が、登攀対象を目の前にすると、ポジティブな思考になるから不思議だ。

長くて氷は薄いものの、下から見ると傾斜はなく、問題ないものと思えたが・・・。
取付は氷が薄いので右の階段状の岩から登り、左にトラバースしてプロテクションを一つとり氷に取り付く。
取り付くと下で見るよりずっと立っていて、ところどころ垂直、氷も薄くてかなりヤバイ。しかも長くて疲れる(約40m)。
ヘロヘロになりながらなんとか乗っ越して左の立ち木でビレイ。

二人を上げて、そのままロープを引きずって詰めてもらうと、右側にF4が現れる。
渓相からすると本流ではなく、左岸の側壁にかかる階段状のナメとなっている。
表面を水が流れているものの、氷自体はかなり厚く発達している。傾斜もないので余裕。
二人を上げてそのままF5下まで行ってもらう。

F5は通称オクトパス。なるほどタコのように見える。
タコの足の部分を登るわけだが、残念ながらツララが接地していなかった・・・。真下まで行くと、バイルを伸ばしてちょうどツララの先に届くくらい。
ここは足場が安定していて、雪も積もっているため、墜落に対する精神的な恐怖があまりない。ツララが接地さえしていればそれほど難しいようには思えない。

ちょうど雪も降ってきたし、仕方ないのでここで切り上げて降りることにした。
小休止して下降開始。
F4は倒木を支点に問題なく懸垂下降。

続いて問題のF3。ここは他の人もロープの回収に苦労している。
残置スリングを使って下降したのだが、次の支点まで登った通りコの字形に降りてしまったため、自分がラストで降りてロープを引くと、案の定びくともしない。テラスに戻って引いてみるが、微動だにしない。

仕方なく40m登り返す羽目に・・・。既にかなり疲れていて、ここに来ての登り返しはかなりきつい。
最初スリング1本で登り返してみたが、ユマールみたいに上手くいかず、いったん降りる。
足用のスリングも追加して再トライ。今度は順調に登り返しできた。すごく疲れたけど・・・。
上部ではロープが凍って結び目が上がらず苦労した。

上まで登り返してみると、別にロープが絡んだりどこかに引っかかったりしているわけではなく、ロープが屈曲するため摩擦で引けなくなるようだった。
よって、一度ロープを上げてから、同じ支点で再び下降することにした。
少し降りたところで左岸の立ち木までトラバース(ここで支点を変えて下降する)。泥壁でいやらしい。

木に直接ロープを掛け、一度ロープを回収しようともがいていたところで、ルベルソを落としてしまった・・・ピンチ。
ロープはここではスムーズに回収できた。
さて、ここから真下に下降するのだが、どうしたものか・・・。
カラビナを使って下降するしかないわけだが、久々なので半マストやらがうまくできない。
あーでもないこーでもないと何度かやっているうちにようやくできて、下降開始。念のためスリングでバックアップをとって。
ブッシュに絡むロープを落としながらなんとかテラスまで下降。途中、巨大な岩を落としてしまいハッとしたが、二人ともうまく避難してくれて何事もなく済んだ。
今度は無事ロープも回収できた。

ロープの回収を考えた懸垂とか、登り返しとか、やっぱ山とか沢に行ってないとダメだと実感した。もしくはたまに訓練するとか。
ここしばらく支点の整備されたフリーばかりだったので、勘がそうとう鈍っている。

F2上の残置スリングを使ってF2を空中懸垂。暗くなってきたので足早に下降する。
F1も残置のカラビナを使って無事下降。
デポしたザックを回収し、ヘッテンを点けてそのまま出合の先まで下る。

本流に入ってしばらく行ったところでアイゼンを外す(17:40)。
沢沿いに下るといっても真っ暗で道がよくわからない。
ようやく車に着いたのが19:00。
温泉と飯のあと、下仁田の道の駅で車中泊。

2014-09-25_50_サイズ変更  2014-09-25_52_サイズ変更
立岩3ルンゼ F1全景                                F1下部・・・今回の離陸ポイント

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F1上部

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F2 核心部の凹角・・・細い氷柱が辛うじてつながっている状態(カムがあれば右のクラックでプロテクションがとれます)
上に重なって見えているのはF3

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F3 氷が薄い・・・かなり岩が露出している状態

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F4 これを越えればタコがいるはずだが・・・

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残念ながら、楽しみにしていたF5(オクトパス)はツララが接地しておらず・・・
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