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中央アルプス縦走 南部編 4/4 安平路山 ~ 摺古木山 ~ 飯田駅・・・おまけの大平街道旧道がディープだった件

2014/10/20(月) 曇りのち雨
安平路避難小屋 6:00 ~ 白ビソ山(2,265m) 6:30 ~ 摺古木山(2,169m) 7:20 ~ 摺古木自然園休憩舎 8:30 ~ 大平宿 10:30 ~ 飯田峠 11:00 ~ 市ノ瀬 13:05 ~ 飯田駅 15:25

昨晩、暗くなってしばらくはネズミの運動会だった。
ネズミといっても市街地にいるドブネズミやクマネズミではなく、アカネズミの類の小さなやつ。
小屋の中をトコトコ走り回られると気になってなかなか寝付けないのだけれど、彼らとしては別段こちらの荷物を狙っているわけではない(念のため食料の類は天井に吊るしたり、ザックの中にきつく密封してあるけど)。
要は彼らにとって毎日の通常業務。暗くなって行動を開始しただけであって、しばらくすると静かになった。

くもっているせいか気温は高く、5:00の気温が2℃もあった。
6:00に小屋をあとにする。一瞬だけ日の出が見えたが、すぐに雲の中に隠れてしまった。
あとは登山道を下るだけ、なのだけれど、白ビソ山の付近などけっこう笹薮が濃い。夜露が凍っておらず笹がびしょ濡れなので、カッパを着て歩いた。

7:20に摺古木山に着いた。
休憩してそのまま下る。
途中から見る紅葉というか黄葉が見事だった。カラマツの黄葉が美しい。どこか日本離れしていて、チェコとかポーランドとか、秋のヨーロッパを思い出す。
赤くなっているのはモミジかナナカマドといったところか。ちょうど1,800~2,000mあたりが見ごろになっているようだ。
ちなみに、ヨーロッパに紅葉というものはないんですね。ヨーロッパの秋は黄色一色でした。

摺古木山からの下りで二組の登山者とすれ違った。
あんな山(失礼)でも二百名山となると、平日のこんな天気の日でもやはり人が来るのかと感心してしまった。

摺古木自然園休憩舎(ここも快適に泊まることができます)に下りたのは8:30。
てっきりすれ違った登山者の車がとめられているものと思っていたのだが、一台もないのであれっと思った。林道を歩いたのか・・・感心感心、とも思ったのだけれど、単に林道が途中から一般車通行禁止になっているだけだった。
むしろ、一台は通行禁止となっているところの手前にとめられていたけど、一台はそこを突破してけっこう奥まで乗り入れていた。
けしからん。いや、けしからん以前に危ないのでやめたほうがいいです。
ここは場所によってかなり崩れているので、へたに乗り入れると、直撃は免れたにして出られなくなる可能性大です。

大平宿から摺古木自然園休憩舎まで、黒川沿いに東沢林道が延びている。休憩舎の脇に駐車スペースがあり、ちょっと前まではそこまで車を乗り入れることができたはず。
が、なにもわざわざこんなところまで一般車が入れる必要はないのではないかと思う。
林道は狭い未舗装路。場所によって少々ガレている。なにより崩落が激しく、林道脇の斜面を巨大な花崗岩が落ちてきていたりする。
歩けばいいんですよ、こんなところ。
土砂が避けられていたり、林道がそれなりにメンテされているのは、黒川が飯田市の上水道の水源になっているから。
川の水は驚くほどきれいで、飯田市も水は美味しいのではないかと想像する。

歩いていると、けっこう熊の糞がある。
今年は山のドングリが不作らしく(自宅の周りでもそんな感じがあった)、熊が里まで下りてくることも多いのではないかと思う。
この時季になると毎年思うんですけど、里に下りてきた熊ってのは射殺しないとダメなんだろうか?追い返すだけではダメなのか?
本州にいる熊ってのはツキノワグマです。北海道と違ってヒグマじゃない。
勘違いしている人も多いと思うのだが、ツキノワグマってのは実はほとんど草食です。主にドングリを食べています。
山で人とばったり会って驚いて攻撃してくることもありますが(特に子熊を連れた春先が危ない)、決して人間を食料と認識しているわけではない。通常は熊のほうから逃げていきます。
このあいだもどこかの県で、熊が豚舎に侵入したというニュースがありました。
「豚舎に熊が侵入」なんて言われると、いかにも熊が豚を襲いにきたように聞こえますが、これも単に豚の餌を食べにきただけです。発見されたとき、熊は豚舎の中で寝ていたとか。
が、結局は射殺されました。それも一度は空砲で追い払っておきながら(人家の近くで発泡することが禁じられているからだろうけど)、熊が川原まで逃げたところで射殺。なんともやり切れません。
追い払うだけではダメだったのか?一度味を占めるとまた来てしまうということなのだろうか?
駒ヶ根あたりでも毎年何十頭だったか(けっこう驚く数だった)、熊が駆除されております。
山へ追い返すだけではダメなんだろうか・・・この時季になると毎年思う。

林道を歩いている間も黄葉がきれいだった。
10:30に大平宿に到着。
いったん2kmほど車道を歩いて飯田峠まで登り返す。先日自転車で走った道だ(旧道をゆく・・・大平街道)。
自転車で走ったのは、単に興味があったということもあるのだけれど、この山行のための下見の意味が強かった。

飯田峠からは、市ノ瀬まで大平街道の旧道を歩く。
登山靴でアスファルトの上を歩くのは辛いし、なによりこちらを歩いたほうがおもしろそうだから。距離の上でも車道よりショートカットになるはずだ。
あくまで単に歩くだけのおまけのはずだった旧道歩きですが、これが予想外にディープでけっこう笑えた、というか面食らいました・・・。

道は沢沿いにつけられている。
といっても詳しい地図がないから、歩いているときはハッキリわかっていたわけではなく、たぶん沢沿いにつけられているのだろうと見当をつけて歩いていた。
これがけっこうすごい。
沢岸の斜面を延々とトラバースする感じ。
昔はもう少しきちんと整備されていたのだろうけど、こんなところを歩いて行き来していたのかと思うと昔の人はすごい!

現在、ほぼ自然にかえっていて、道はほとんど廃道になっています。
もともと個人が趣味で旧道を整備しただけ、どうやらそんなところであるっぽい。
標識の類は一切ありません。ルーファイして合っていると、たまに古いテープが見つかるといった具合。
水際を歩いたり、渡渉したり、高巻いたり。あまり高いところを巻くと沢に下りられなくなるな・・・などと考えながらルーファイしたり。気分は完全に沢下り(笑)。
熊野古道とか中仙道とか、いわゆる普通の旧道歩きを想像していくと面食らいます。

後半になると(市ノ瀬に近づくと)かすかな踏み跡が高いところを巻くようになり、これを追っていくと、眼下に堰堤が現れた。
もちろん昔はなかったものだから、ここからは旧道を整備した人のオリジナル。
堰堤の上流で右岸に渡渉するのが正解だったのだけれど、そうとは知らず、右岸は急峻で歩けそうに見えなかったから、堰堤を巻いたところで左岸を下降する。
急な斜面で、落ちるとヤバイ。
生えている木を手がかりに土壁をクライムダウンするのだが、これがまたハイマツやシャクナゲ、はたまた笹とは違って粘りがなく、ポキポキ折れるから頼りない。
で、途中まで下降してみてわかった。水線まで下りたところで、左岸はとても進めない。
かといって右岸もまったく歩けそうには見えない。もしかして行き詰ったんじゃねーか、これ・・・。

ふ~ちょっと困った・・・。
堰堤の上流に目を凝らすと、木の枝に巻かれた古いテープが見えた。
あそこで渡渉するのか・・・右岸に渡ったところでとても歩けそうには見えなかったが、ひとまずテープのところまで戻ってみることにした。
といっても、今いる場所から堰堤の上流まで斜面をトラバースするのは無理だ。トライしてみたけど、木の枝が信用できず、あと一手が出ない。とはいえ、来たところまで斜面を登り返すのも嫌だ。
結局、ちょっと登り返したところからトラバースして、無事に堰堤の上流の沢に下りることができた。

果たしてそこからは踏み跡があった。対岸からは崖にしか見えなかったところに道がこしらえてあった。よくありがちなことだけど。
道は上へ上がっていて、少し辿ると広い林道に出た。そういうことだったのか・・・。
いつしか雨が降り始めていた。
そのまま林道を歩き、市ノ瀬で車道に合流。あとはそのまま雨の県道を辿った。

適当なところまで下ればバスがあるだろうと思っていた。
猿庫の泉のところまで下ったところで雨が強くなった。いったん屋根の下に避難して、しばらく様子を見る。
状況が変わらないようなので諦めて歩き始めると、ちょっと下ったところにバス停があった。
おぉぉ・・・しかし、無情にもバスは10分前に出たところだった。次のバスは17:00過ぎまでない。まだ二時間以上ある・・・。
猿庫の泉のところで休んでいなければ・・・あるいは間に合っていたかもしれない。
諦めて、結局飯田駅まで歩き通したのだった。

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このあとすぐ雲の中に隠れてしまった・・・               白ビソ山の付近はけっこう笹薮が濃い

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摺古木山=中央アルプス縦走完了!               黄葉が美しい・・・1,800~2,000mあたりが見ごろを迎えていた

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暫し見とれる・・・カラマツがいいなぁ                   摺古木自然園休憩舎・・・快適に泊まれます

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ここからは林道歩き                            黄葉が美しく退屈はしない

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場所によってかなり崩れている                      歩けばいいんですよ、こんなところ

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こんなだから突破しようと思えば簡単にできるわけだけど・・・     ほぼ役目を終えた砂防ダム(土砂が満杯)

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林道脇にこんな淵もある・・・水は驚くほどきれい           大平宿まで下ってきた

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飯田峠から大平街道旧道に入る                   道は基本的にないと思ったほうがよい・・・

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こんなところを行き来していたのかと思うと昔の人はすごい    堰堤の上流へ、ちょっとしょっぱいトラバース

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市ノ瀬で車道に合流、あとはそのまま雨の県道を辿った
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