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中央アルプス縦走 南部編 2/4 檜尾岳 ~ 空木岳 ~ 越百山・・・天気がよければ最高の稜線歩きが楽しめる

2014/10/18(土) 快晴
檜尾小屋 5:45 ~ 熊沢岳(2,778m) 7:05 ~ 東川岳(2,671m) 8:10 ~ 空木岳(2,864m) 9:50 ~ 赤椰岳(2,798m) 10:55 ~ 南駒ヶ岳(2,841m) 11:35 ~ 仙涯嶺(2,734m) 13:00 ~ 越百山(2,613m) 14:05 ~ 越百小屋跡 14:40

快晴!最悪今日だけ晴れてくれればいいやという日に快晴!
今回はうまくいった。眺めの上では今日が山行のハイライトである。

明るくなった5:45に小屋をあとにする。低く谷間を埋めた雲が大河のように見える。
小屋からひと登りで檜尾岳。夏にここまで来ているから、ここからがいよいよ夏の続き。
主稜線上に出ると木曽側も見晴らせる。御嶽が朝日に染まる。
日の出はちょうど6:00頃。

檜尾から空木まではけっこう遠い。
熊沢岳、東川岳とピークを二つ越え、木曽殿越までいったん下ってから大きく登り返す形になる。
稜線上を南へ行くと、御嶽の北に乗鞍が見えてくる。自分の中ではヌボーッとしたイメージの乗鞍だけれど、ここから見ると堂々とした山容をしている。

道がだんだん岩っぽくなってくる。
木曽殿越へ下りながら見る東川岳の東面など岩壁といっていい様相で、こんなところがあるとは知らなかったから、ちょっとビックリしてしまった。
岩が安定していれば好んで登られていそうなところだけれど(花崗岩であるし)、残念ながら中央アルプスは地質が古く崩落が激しい。登攀の対象としては明らかに不適当である。
ちなみに、木曽殿越の「木曽殿」というのは木曽義仲のことです。義仲が実際にここを越えた(何のために?)のかどうかは知らないけれど。

空木も木曽側はずいぶん岩っぽい。
大きな花崗岩がポコポコと林立している様は、どこか屋久島の宮之浦岳周辺と似ている。

檜尾からここまで、人にはまったく会わなかったのだけれど、空木の山頂には何人かの人がいた。さらに、池山尾根から次々と人が上がってくる。
雪の残る七月頭に登ったときは、こんなところを登る人などほとんどいないのかと思ったけれど、実はけっこう人気のコースであるらしい。

山頂で休憩していると、池山尾根から上がってくる人の中に大荷物を背負った半袖短パンの白人がいた。
さすがだ。
朝はかなり冷え込んだけれど、日が昇るとグングン気温が上がり、確かに今は寒くはない。が、半袖はともかく短パンになろうかって程じゃない。というより、この時季の山に短パンという発想は日本人にはない。
白人というのは信じられないくらい寒さに強いのだ(逆に暑さには気の毒なほど弱いのだけれど)。
世界のあちこちを旅していて驚かされたし、日本でも昔、12月の八ヶ岳に行ったとき、行者小屋でTシャツ一枚のやつを見かけたときは目が点になった。

彼はアメリカ人のマット。滋賀県に住んで一年ほどになるらしい。
日本語があまりにペラペラでビックリした。これだけ話せりゃ日本中どこへ行っても楽しいだろうな。
マットは山が大好きであるらしい。日本の山をあちこち登っていたので、山の話で思わず盛り上がった。
「北岳はどれになりますか?あれですか?」と聞かれたので、「一番端のやつは甲斐駒で、隣が仙丈、その隣にあるのが北岳だよ」と教えてやると、「あぁあれが・・・」とマットは笑顔を浮かべた。
ついでに、「あそこにあるのが八ヶ岳」と教えてやると、「先月全部歩きました」という具合。槍にも剱にも登っていたし、御嶽にも噴火のひと月ほど前に登ったらしい。
へたな日本人の山好きより登っている・・・。

これから木曽駒へ向かうというマットを見送り、自分らは南へ。
時間的なこともあるのか、空木より先ではパラパラと人と行き会うようになった。

赤椰岳を越えると摺鉢窪カールが見え、そこに避難小屋が建っている。
すごいところに建っている・・・。
確かに、一見快適そうなカールの平らなところに建ってはいるのだけれど、そのすぐ先はまさに崩落の最前線。あと十年もしたら小屋ごとなくなっているのではなかろうか・・・というふうに見える。
この摺鉢窪カールは規模が大きく、伊那谷から見ると顕著である。うちからもよく見える。

仙涯嶺の付近は一段と崩落が激しい。
一段と岩っぽくもあり、一見「ここはどこ?」という岩場が出現する。
見事な花崗岩、見事なクラック。もう少し里から近ければ、小川山のようなクライミングエリアとなっていてもおかしくはない(岩が少々脆いのだろうけど・・・)。

仙涯嶺から先は状況が一変する。
それまでの岩っぽさが消え、越百山から先へ緑の緩やかな尾根が続いている。
ま、遠目にそう見えるのが実際は藪尾根なのだけれど、一見したところでは厳しさから解放されたように見えてしまう。

13:00、越百山に到着。ここからシオジ平へ下山すればうちまですぐである。
そのシオジ平へと下りる中小川沿いの道は、表向きは現在通行止め。いつからそうなのか?土砂崩れのためゲートのところまで車が入れなくなっているだけで、たぶん登山道自体は問題ないと思うけど。

今宵のテン場は、主稜線のコルから中小川沿いの道を15分ほど下ったところにある。
旧越百小屋の跡地で、すぐ近くで水もとれる。
問題は場所が狭いこと。快適に張れるのは一張り限定、ちょっと斜めになるけどがんばってあと一張りか二張りといったところ。先客がいたらちょっとキツイ。
もし先客がいたら、水だけ汲んで稜線まで登り返そう。そういう腹積もりでドキドキしながら下る。
越百から南越百にかけて、水はとれないけど幕営適地はけっこうあるから、先客がいた場合はそうしたほうが快適だ。

一応道はあるけど、けっこうな笹薮。
前に登ったときは6月だったから、藪はすべて雪に埋まっていて、このあたりはずっと雪渓を詰め上がった記憶がある。

果たして先客はいなかった。冷静に考えりゃそりゃまぁそうなんだろうけど、一瞬小躍りしそうになった。
すぐに沢に水をとりに行って、快適に幕営。

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夜明けの南アルプスの山影・・・どれがどれかわかるかな?    檜尾小屋を振り返る・・・塩見の左に富士山が見える

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低く谷間を埋めた雲が大河のように見える             檜尾岳山頂・・・いよいよここから夏の続き

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御嶽が赤く染まる                             そして日が昇る・・・日の出はちょうど6:00頃

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空木へ向かう稜線上                           ちょっと南へ行くと乗鞍が見えてくる

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檜尾尾根を振り返る・・・宙に浮いているのは八ヶ岳        木曽殿越から空木への登り返し

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木曽殿越(コルに山荘が見える)と歩いてきた稜線を振り返る・・・後ろは御嶽と乗鞍

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抜けるような青空!                  山好きのアメリカ人マットと@空木岳山頂

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南駒ヶ岳へと続く稜線

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南駒山頂から空木を振り返る・・・奥に見えるのは木曽駒、宝剣

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摺鉢窪カール・・・一見快適そうなところに小屋が建っているように見えるが、実はすごいところに建っている

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小屋のすぐ先は崩落の最前線・・・                   いったん下って仙涯嶺へ登り返す

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「ここはどこ?」という岩場が出現する                スケールはそれほどないけど・・・

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里から近ければゲレンデとなっていたに違いない        仙涯嶺から先は状況が一変し、緑の緩やかな尾根が続く

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越百山への登り                             越百山頂・・・左が伊那谷になる

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稜線から伊那谷側へ下り、越百小屋跡に快適に幕営
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