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秋の陽だまりハイク・・・蓼科山(2,530m)

9月27日、御嶽山が噴火。つい十日ほど前に登った山(自転車アプローチ登山10 御嶽山(3,067m))が噴火したということで、たいへん驚きました。
その日は二人で蓼科山に行ってました。御嶽からの帰り、権兵衛トンネルで木曽から伊那谷へ抜けたときにきれいに見え、登りたくなったという山です。
噴火のことは、帰りの車のラジオで知りました。ちょうど大相撲を聞いていたところ、中継が中断してニュースが入った。
そのときは噴火の規模を知らず、「わかったから大相撲の中継をやってくれ・・・」と二人で話していたのですが、温泉に着いてテレビを見ると、噴火の規模が予想をはるかに上回るものだったのでビックリ仰天したという次第。
タイミングの悪いことに、噴火したのが快晴の土曜日で、しかも時間が11:53という・・・ちょうど多くの人が山頂にいそうな時間です。十日前、自分らが登ったときはちょうど剣ヶ峰にいたか、もしくはお鉢巡りをしていたときです。
この日、蓼科山はものすごい人でしたから(ま、快晴の土曜に限らず蓼科はいつもこんな感じなんでしょうけど・・・)、御嶽山にもさぞやたくさんの人が登っていたことでしょう。
御嶽山で噴火、などというのは完全に想定外のことだったと思いますが、火山というのはやはり油断なりませんね。
木曽側では今年になって地震が頻発しておりましたが、それもどうやら御嶽の火山活動と関連があったようですね。

さて、蓼科山ですが、山自体は悪くはなかったものの、あまりの人の多さにうんざりしてしまいました・・・。
なんでしょうか、ここは。なんというか、ここはもう山ではないですね、あまりに人間臭くて。浮ついたような、チャラチャラしたような、勘違いしたような・・・なにか独特な雰囲気があります。
八ヶ岳は山域全体を通してそんな観があります。
ハッキリ言って開発されすぎ。山全体がリゾート地と言っても過言ではない。
山の西側なら蓼科を筆頭に白樺湖、女神湖、原村、富士見高原。東側は清里を筆頭に野辺山、松原湖、小海、八千穂など。日本有数のリゾート地、別荘地ではないでしょうか。
もうすごいことになっております。別荘をはじめ、ペンションや小洒落た店、美術館などが集まっています。
それにしても・・・八ヶ岳によらず日本全国どこへ行っても、高原のリゾート地というとどうしてこうヨーロッパ風、特に北欧風にしたがるのでしょうか。
自分などはもうこそばゆい違和感を覚えるわけですが、一般的にはこういうのがうけるんでしょうかね・・・。

都心部からアクセスしやすいことがこの山の運命を決定付けた、と言える。
山としてはもう終わっていると、少なくとも個人的にはそう思います。
決して懐の深い山ではないところへ多くの人が押し寄せるものだから、それはもうたいへんなことになるに決まっている。
特に酷いのは北八ツですけど、南八ツも少し毛色は違いますが、やはりすごい(北八ツ、南八ツというのは、夏沢峠あたりを境にそう呼ばれます)。
八ヶ岳の南部は、赤岳を中心に冬場はアイスのメッカです。もともと雪が少なくて寒いから、気候的にアイスに適しています。それでいて都心部から近く、入山口からのアプローチも短いですから、人が集まるのも道理なわけです。
道理なわけですけど、それはもうすごい人です。特にシーズン初めなどはすごい。あの人の多さを考えただけで行く気が失せてしまうほど。
懐の深くない山にたくさんの人が集まりますから、どうにもゲレンデ感が否めない・・・ま、個人的な感想です。

蓼科山から話が逸れてしまいました。
せっかく行ってきたのに、あまりの人の多さに愚痴しか出ない・・・。
少なくとも無雪期に蓼科へ、北八ツへ行くことはもう二度とないでしょうね。
深田久弥が登った頃の八ヶ岳は、まだ静かな山だったようで・・・今となっては羨ましい限りです。

以下、今回の記録です。

日付: 2014/9/27 土
ルート: プール平 ~ 親湯入口 ~ 女神茶屋登山口 ~ 蓼科山頂 ~ 天祥寺原 ~ 竜源橋 ~ 親湯入口 ~ プール平

4:20に自宅を出て車で茅野へ向う。
中川からの最短ルートは、伊那から高遠経由で杖突峠(1,247m)を越え、茅野へと下るもの。
杖突峠は高遠側からは緩い上りですが、茅野側はけっこうな急坂です。
杖突峠を越えて少し下ると、眼下に茅野の町が広がっているのが望める。デカイ・・・久しぶりに見た茅野の町がものすごく巨大に思えて、自分でも驚いた。しばらく伊那谷に引き篭もっておりますから・・・。

車で走る距離をなるべく短くするため茅野から登る(ガソリンが高いですから)、ということは決めていたものの、具体的にどこから登るということは決めていなかった。というか、二人揃って下調べを何もしなかったので、どこに車をとめられるのかわかっていない。
地図を見ながらアプローチ。もちろんナビなどというハイテク機器はありません。厳密に言うと、二人とも今までナビもGPSも使ったことがない(笑)。
途中、昔よく美濃戸口へ行くのに通った道を走った。なんだか妙に懐かしい。
そうそう。茅野でいったんR20に出てガソリンを入れたら、伊那谷より10円くらい安くて驚いた。
やはり伊那谷はガソリンが高い!全国的に見て高い長野県の中でも高いエリアです。

様子を見ながらビーナスラインを詰めていくと、プール平に巨大な無料駐車場があった。
ここからなら親湯入口はすぐだ。車をとめてここから歩くことに決定。駐車場にはトイレもあります。
自宅から二時間、標高1,300mほど。

6:50に歩き始める。
親湯入口からは、ビーナスラインを横切るところにある女神茶屋の登山口まで信玄棒道というのを辿る。武田信玄が川中島決戦に備えて作った軍用道路です。
「信玄棒道」という標識に騙され、親湯の手前で別荘地に誘い込まれたりした。信玄棒道というのは親湯の手前から続いているもよう。ま、地図をろくに見なかったのが悪いんです。

ルートに復帰して信玄棒道を辿る。
8:15、ビーナスラインに出たところが女神茶屋。手持ちのエアリアマップには何も書かれていないのですが、ここに立派な駐車スペースがありました。
静かな山歩きもここまで。ここからは人、人、人・・・です。
でも、山頂に着いてみてわかったのですが、南から登るこちらのルートはまだマシでした。ほとんどの人が北側から登ってきます。

なだらかな登りが続く。
この、山裾が非常になだらかなところがいかにも八ツっぽい。いつ見てもみごとな山裾です。このなだらかな山裾が別荘地なりリゾート地となっているわけです。
女神茶屋からしばらく登ったところからけっこうな急登になる。
森林限界を越え、岩が積み上がったところを登ると山頂。最後は、いったん北側にある山頂ヒュッテのほうへトラバースしてから登る感じ。
北側からの登山道と合流すると、これまでがなんだったのかというくらい人が増える・・・。

9:55山頂。
まずは山頂があまりに広いのでビックリ。大きな石がゴロゴロ転がっているだけの巨大な円形広場・・・こんなのはまったく予想していなかった。
ほぼ独立峰で、360度の眺望が得られそうなため山頂からの眺めを期待していたのですが、天気がいいにもかかわらず、これはちょっと肩透かしを食ったような感じ。
なぜかというと、まずは山頂が広すぎて、どの方角を見ても視界の小さくない部分を山頂が占めてしまうから。そして、どの山も微妙に遠い。南に連なる八ヶ岳だけは大きく見えるのですが、(私見ですけど)八ヶ岳というのは見る分にはまったく見映えのしない山です。
そんな中で一番目立つのは槍。この山だけは即座に同定できた。槍から穂高にかけての山塊がよく目立つ。
一方で南アルプスは、蓼科山の山頂から見ると山脈の体をなしていない。いくつかの山が不規則に林立しているようにしか見えない。仙丈だけはすぐに同定できたけど、その他については少し考えてから、「あ、あれがそうか」と思い当たった次第。
北には浅間山が見えるのだけれど、この山も最初わからなかった。浅間山は見慣れた上州側からだと、富士山のように均整のとれた形をしていて、当然のようにそんなのを想像していたのだが、蓼科山から見る浅間山はどうにも締まりのない山容をしている。「そういえば浅間は・・・あ、もしかしてあれか」とようやく気付いた次第です。
まぁしかし、それでも人が少なくて静かならば、印象もまた違ったのだろうけど、とにかく人、人、人で人だらけ。次から次に登ってくる。これにはもうげっそり・・・。

50分ほど滞在して山頂をあとにした。
同じ道を下るのもなんなんで、帰りは天祥寺原のほうから回ることにした。
蓼科山荘のある将軍平までは、北側の登山道と一緒なのでものすごい人です。登ってくる人も下る人もひっきりなしといったふう。山荘前にはグッズを売る店まで出ているから驚きだ。
一方で、将軍平で分岐に入ると誰一人いないという・・・まったく極端です。

紅葉にはまだ少し早い感じなんですが、それでも上部は一部で紅葉していて美しい。
滝ノ湯川まで沢を下り、天祥寺原から川沿いに下る。竜源橋(ここにも立派な駐車スペースあり)でビーナスラインを横切って信玄棒道を行くと、行きに歩いた道と合流する。
13:50にプール平の駐車場に帰ってきた。

朝のうちはまだそれほどでもなかったのですが、さすがにこの時間になると、天気のいい土曜日ということもあってけっこうな人出でした。
蓼科恐るべし!

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信玄棒道から見る蓼科山                        女神茶屋からしばらく登るとけっこうな急登になる

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上部は一部で紅葉していて美しい          この岩が積み上がったところの上が山頂

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北側からの道と合流すると極端に人が増える・・・          蓼科山頂!(2,530m)

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こんな山頂はまったく想像していなかった・・・めちゃくちゃ広い!

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右:南アルプス、左:八ヶ岳・・・どこを見ても山頂が目に入る    ヘリで小屋に物資を上げていた

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下りはいったん北へ・・・正面、浅間山(なんとも冴えない)     登ってくる人も下る人もひっきりなし

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分岐に入ると誰もいないという両極端                  天祥寺原・・・正面は横岳(北八ツのほう)の山腹
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