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竹取物語(竹を駆除するいい方法はないものか)

前にも書きましたが(水と竹の有効利用)、竹ってのは始末が悪いんです。
田舎に住んでいると、これはもう大袈裟に言えば竹との生存競争です。
竹を完全に駆除できるいい方法はないものか・・・毎日おぼろに考えております。

きちんと管理できるのなら、本来は貴重な資源・財産なんです。
竹の子は食べられるし、竹になってしまえば強くてかつ腐らないから、工夫次第で様々な用途に使える。網の目のように根を張るから地面が強くなる。などなど・・・。
考えようによっては実に有益なわけですが、これがひとたび野放しになると、竹のそんな特徴がすべて仇となってしまう。
旺盛な生命力・繁殖力から着々と勢力を広げますから、放っておくとすべてが飲み込まれかねない。
駆除はさておき、一度荒れてしまった竹林を風通しがいいように整備しなおすだけでも大変な作業です。
今や日本中、どうにもならなくなった荒れた竹林だらけですね。

竹はいかにもアジア的といった印象ですが、アフリカや中南米にも存在します。
が、生育環境がよほど合っているのか、日本ほど竹だらけという国も世界のどこにもないような気がします。
春とか夏の日本に帰ってくると緑の濃さに驚くのですが、中でも竹が新鮮です。実に日本っぽい。
竹はある意味もっとも日本的な植物なのかもしれません(といっても北海道や東北の北部には竹がありませんかね)。

ちなみに、日本で目にするのは温帯性竹類(散稈型、短軸型)ですが、熱帯性竹類(株立型、連軸型)というのもあります。
この熱帯性の竹は自分の目には新鮮で、東南アジアなどで目にすると、思わず「おっ」と見入ってしまいます。
何本もの竹が一箇所に密集して「ボッ」と生えている。そして距離をおいてまた一箇所に「ボッ」。なんとも不思議な生え方をしております。
東南アジアなどに行くことがあれば注意して見てみてください(日本でも奄美や沖縄では見られるような気がします)。

日本で普通に目にする温帯性の竹。いくつも種類があります。
もっとも頻繁に目にするのは孟宗竹(モウソウチク)と真竹(マダケ)ですかね。
大きく成長するとどちらなのか即座に識別できないときがありますが、より大きく、節が一重で節と節の間が短いのがモウソウです。
マダケのほうは節が二重で、節と節の間も長い。全体的にモウソウに比べてツルッとした感じです。
竹の子を見ると一目瞭然で、一般的に食べられている、スーパーなどでも売られているのはモウソウです。産毛が生えたような黒っぽい皮に包まれた、よく見慣れた竹の子です。
マダケの竹の子も普通に食べられるのですが、一般的には食べません(我が家ではおいしくいただいております)。皮がまだら模様でツルッとしてます。
材として見ると、材質部が厚くて弾力性に劣り、稈(かん)の基部から先端部にいくにつれ細くなる割合が大きいのがモウソウで、繊細な竹細工の材料には適していません。
材として価値があるのはマダケのほうです。ほとんどの工芸品に加工されるほど価値のある竹です。

我が家の庭を侵略しつつあったのはマダケ、すぐ隣の竹林はマダケとモウソウの混交です。
マダケの中にモウソウが侵入してきて混交すると被圧され、数年後にマダケは枯死してしまうらしいのですが、隣の藪を見ているとそんなことはないかな。むしろマダケのほうが生命力旺盛のような・・・。
ただ、そう言われて見方を変えると、モウソウに制圧されつつある中で、マダケが徐々にこちらへ押し出されているのかもしれません。

マダケとモウソウでは竹の子の発生時期も異なります。
早いのはモウソウ。早春には九州産のものなどが都会のスーパーにも並ぶのではないでしょうか。
伊那谷のこのあたりでも連休明けの五月中旬頃には収穫できます。
モウソウが一段落したあと出てくるのがマダケ。このあたりだとちょうど梅雨の時期、七月末くらいにかけてポコポコ出てきます。

さて、本題です。
竹薮だったあるエリアの竹を一本残らず皆伐したとしましょう。
その後どういうことになると思いますか?
地上部分の竹を皆伐しても根は生きています。さすがにそこからいきなり太い竹の子が生えてくることはそうそうないのですが、草竹というのでしょうか笹竹というのでしょうか葉竹というのでしょうか、呼称がよくわからないのですが、笹のようなものが無数に発生します。
この笹自体はさほど大きくはなりませんが、すごい数が発生します。
これを放っておくと光合成でエネルギーを蓄え、次の年にはより大きな笹が発生します。そして数年すれば太い竹の子が発生するようになり、一気に元の竹薮に戻ってしまいます。
恐ろしいですね。徐々に広がるのではなく、そのエリアが一気に竹薮になります。

竹の皆伐後に出てきた笹もすべて刈ったとしましょう。
そうするとどうなると思いますか?
・・・ほんの一日、二日でまた出てくるんです。それを刈ってもまた出てくる。
終わりのないイタチごっこ。冬になるまで延々と続きます。
この生命力には脱帽ですわ・・・。

ちなみに、竹を皆伐した後の土地、すっかり日当たりのよくなった土地ですが、笹以外の草は一切芽を出しません。
草むらになってもいいようなものですが、不思議なくらい笹以外に何も生えません。
おそらく竹の根が土中の水分をすべて吸収してしまうのでしょうね。ホント、脱帽です。

では、その竹を完全に駆除するにはどうしたらよいか?
根を完全に駆逐する以外にないんですね・・・。
いくつか方法が考えられます。
もっともシンプルにして効果絶大なのが、根っこを完全に掘り出す方法。ただし労力がものすごい。
竹の根っこは地中30~50cmほどのところに存在しており、その先端はワシの爪のように尖っていて地中をうまく進めるようになっている。
ビニールはもちろん、薄いプラの波板程度なら簡単に貫通します。
最悪なのは竹の根っこのあるところに盛り土をした場合で、そうすると地中1mほどのところを根が通っているなんてことも珍しくありません。

そんなところをエリア全体にわたって50cmほど、場所によって1mほどにもなる穴を掘りつつ掘り下げる。
シャレにならない労力です。
竹の生えていた株のところなどそれこそ根っこが網の目のように錯綜していて、株を撤去するだけで一苦労。人力では一日二つ三つ撤去するのがやっとです。
実際に我が家の庭では人力で掘り下げて根っこを駆除したのですが、たいした面積でもないのに一年がかりでした・・・。
それでも小川沿いのところは石と干渉していて一部は掘りきれず、また反対側は斜面になっていてこれまた掘りきれず。それらの場所からは今年も元気に笹が生えてきました(涙)。

とてもじゃないですが人力では無理でしょうね。
何の気兼ねもなく掘れる、広くて平らな場所ならユンボで掘ってしまうのが一番!
ですが、家の近くだと水道管は埋まっているし、残したい木なんかもあるわけです。そんなところでユンボを使うのは現実的でない。
というよりも、そもそもユンボを持っているわけでも操縦できるわけでもないですし、やろうとするとお金と手間がかかるわけです。

竹を皆伐すると笹竹が生えてくる。それをめげずに繰り返し刈る。一年に何度も刈る。そうすると、それを何年か続けているうちに根が枯れる。
そんな話もあるのですが、どうも嘘か本当かわからない。枯れたような気になっているだけのようにも思われる。

「12~2月に1mの高さで伐れば根まで枯れる」
そんな夢のような話が現代農業という雑誌などに出ていたりするのですが、これも信憑性に欠ける。
12月から2月というのは竹が水を揚げない冬眠期間。その時期に竹を1mの高さで伐ると、その後3月から4月にかけて竹は根から水を吸い上げ、切り口から一気に噴き出す。そうなった竹はその後根から枯れてしまう。そんなような理屈。
冬に伐ったわけではないですが、1mほどの高さで伐ると切り口から水が噴き出すというのは本当です。ですが、それで根まで枯れるということはないような気がする。
それとも冬場に伐れば枯れるのだろうか???
1mほどの高さで伐るというのは通常そのようにするんですね。へたに短く伐ると切り株でつまずいたりするので・・・。

結局のところ、「農薬を使う以外に手はない」というのがもっとも説得力がありそうです。
生えているすべての竹にドリルで穴を空け、そこに農薬を注入して(灯油で代用できるという話もある)ガムテープで塞いでおく。
庭に生えている僅か10本ほどのごく小さな竹、という非常に限られた条件ですが、近所で実行しているのを見たことがあります。
確かに見事に竹が枯れていました。

農薬ということに抵抗はあるのですが、一考の価値はありそうです。
そんなことも頭の片隅に置きつつ、なにかいい方法はないものかと思案しているこの頃です。

農薬を使う方法については、次のサイトが実戦的で参考になります。
http://blogs.yahoo.co.jp/bresson123/6344031.html
竹の駆除で実際に苦労してきた人間をうならせる説得力があります。
興味のある人、もしくは竹で苦労している人がいたら参考にしてみてください。

↓我が家の竹薮開拓の歩み

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伐採したところも実家に帰っていた数日のうちにこの有様     庭の皆伐完了!(2013/7/21)

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隣の藪はまだこの状態・・・            油断するとすぐに笹竹が生えてくる(笹以外は何も生えてこない)

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隣の藪に転進(2013/8/9)                      ガンガン開拓する

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だいぶ進んだ(2013/8/17)                     すっかり見晴らしがよくなった!

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竹薮に住んでいるシュレーゲル(おもちゃみたい)         普段はこんなですが・・・(最近撮影)

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9月後半から竹の根っこ掘り開始!(写真は2013/10/10)    ようやくここまできた・・・(2013/12/8)

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厳冬期は作業が困難、ようやく一段落したのは3月末      掘り出した竹の根っこ(一部)

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全て焼却(2014/3/31)                        燃やすのに三日かかった・・・
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