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ミミズコンポスト

「地球上のすべての肥沃土は、最低一回はミミズの体内を通過している」・・・チャールズ・ダーウィン

ハッとさせられる言葉ですよね。
ここしばらくいろいろ調べていたのですが、調べれば調べるほどミミズのすごさがわかってきました。
ミミズがうちの畑と地球を救う・・・そんな感じです。

「コンポスト」というのは堆肥のことです。
そこから転じて、よく畑や庭先にあるポリバケツをひっくり返したような生ゴミ堆肥化容器のことを言ったりもしますが、本来は堆肥自体がその意味するところです。
我が家ではこれまで長いこと、(マユミが)「発泡スチロール箱方式」により生ゴミを堆肥化してました。
生ゴミに土をかけ、微生物に生ゴミを分解してもらっていたわけです。
得られた堆肥は畑に混ぜたり、これまでずいぶん重宝してきました。が、如何せんこの方式だと堆肥化に時間がかかる。
そこで、ミミズの力を借りることにしました。ミミズコンポストです。

考え方もやり方もすごく単純で、大上段に構える必要のないことです。
要は微生物の代わりに(微生物に加えて)ミミズに生ゴミを分解してもらう。基本的には箱の中でミミズを飼うだけの話です。
やろうと思えば今すぐ始められる。
ですが、いくつか注意する点がありそうなので、そのあたりのことを調べて準備しました。

【1.ミミズコンポストに適したミミズ】
一口にミミズといっても実に多くの種類がいる。
庭や畑の土中に普通に生息しているのはフトミミズ。学術的には何種類もに分けられますが、ひとくくりにフトミミズといっているようです。
うちの庭にもいくらでもいますが、このフトミミズたちはほとんど生ゴミを分解してくれません。

生ゴミを一番効率的に分解してくれるのは、シマミミズと呼ばれる種類のミミズたち。これも何種類も存在しますが、ひとくくりにしてシマミミズと呼ばれています。
このシマミミズ、自然界では家畜の糞のある牧場や堆肥塚の下など、有機物が積み重なった地面の上のほうにいるらしい。
よって、近所に牧場や牛舎でもない限りシマミミズはなかなか手に入りにくい。

世の中にはミミズ養殖業者というのがいて、手っ取り早くはそこから購入することができます。今ならネットで簡単に買うことができる。
ミミズコンポストを始めるには、ミミズ千匹(約500g)くらいから始めるのがオススメとされていますが、これを買おうとすると500gで五、六千円くらいします。けっこう高い!
さらに手っ取り早くは釣りエサ用のミミズを使う。釣具屋に売っていて、いくつか種類があるようですが、これだと一箱にたぶん30~40匹くらい入っていて400円ほど。

ミミズは世代交代が速く、環境さえ整っていれば一ヶ月ほどで倍の数になります。
よって、我が家は釣りエサのミミズから始めることにしました。
近所の釣具屋に売っていたのは、あなたと私の渓流の友「ミミズちゃん熊太郎」。レギュラーサイズと太虫、スーパー太虫の三種類がありました。
全部同じ種類なのだろうか?
中を見せてもらい、店の人にも聞いてみたところ、「だいたい同じ」というのが結論。よくわからないのでレギュラーサイズ(\380)と太虫(\450)を一箱ずつ買って始めることにしました。
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「(スーパー太虫は)他のに比べて極端に太いんで、狙い(の魚)によってちょっと考えたほうがいいかもしれませんね」とアドヴァイスしてくれた店のおっちゃんに、
「いや、実はミミズに生ごみを食べてもらうためにほしいんです」と答えると、
「???」・・・頭の上に「?」マークが浮かんでいるのが見えるようでした。

ちなみに、ミミズちゃん熊太郎というのはどういった素性のミミズなのだろう?
ちょっと気になって調べてみたところ、どうやら「熊太郎」は太平二号とかいう種類らしく、これは日本のシマミミズとアメリカのアカミミズを交配させたものらしい。
他の人の記録を見ると、熊太郎でミミズコンポストができているようなのでたぶん大丈夫でしょう。

【2.ミミズコンポスト用の容器】
先ほども述べたとおり、本来は何でもいいんです。
一点注意しなければならないのは、ミミズコンポストができる過程で液体の副産物(コンポスト中の余分な水分、通称ミミズのオシッコ)ができるので、これを排水できるようにしておくこと。一番簡単なのは箱の底に穴を開けておく。
ミミズは湿っているところが好きなくせに濡れているところはダメ、というちょっと気難しいところがあります。
この”ミミズのオシッコ”も良質な液肥となるので回収しない手はない。通常、箱の下にトレイを敷いて回収します。

【3.ミミズコンポストをどう収穫するか】
箱の底のほうにミミズの糞(ミミズコンポスト)が溜まっていきます。
このミミズの糞、アメリカのコネチカット州での実験によると、通常の土壌より窒素分が5倍、リンが7倍、カリウムが11倍も豊富であるという結果が出たらしい。カルシウムやマグネシウムの含有量も豊富で、さらには作物の生長を助ける微生物も豊富というスーパー堆肥です。
家庭の生ゴミがこんなに素晴らしい、安全な有機肥料に生まれ変わるなんて感動的!

こんなに素晴らしいミミズ糞ですが、排泄した本人たちにとっては毒となり、ミミズたちは個体数を調整して自分たちの周りが糞だらけにならないように注意している(ミミズ箱で飼う場合、そのキャパ以上には増えない)。
糞の密度が高くなりすぎた場合、ミミズは箱を逃げ出すか、逃げ出せなかったら中で全滅してしまうという事態に陥る。
よって、ミミズ糞は適時取り出してやる必要がある。というか、ミミズ糞がほしくてミミズを飼うわけですが・・・。

ここで予め考えておいたほうがいいのが、ミミズコンポストをどう収穫するか、つまりはミミズと糞をどう分離するか。
一つの箱でミミズを飼っていた場合は、箱が糞でいっぱいになった頃を見計らってミミズ箱の中身を空け、光を当てる(ミミズは光が苦手だから慌てて中にもぐる)などしてミミズと糞を分離します(ミミズがいくらでも手に入る環境なら、なにも分離などせずそのまま畑に投入してしまえばいいわけですが・・・)。

最近はフロースルーという方式が流行っているようです。
これは底のない(2~3cm間隔で紐を張っただけの)比較的深い箱を使うというもの。
はじめは張った紐の上にダンボールや新聞紙を敷き、その上に詰め物をしてミミズコンポストを堆積させていくという手法です。
底に敷いたダンボールや新聞紙は最終的に分解されてしまいますが、ミミズコンポストが堆積されてくると底がなくとも紐の上に保たれるという寸法。
底から棒でつつくなどすればミミズコンポストが回収できますし、”ミミズのオシッコ”も底にトレイをセットしておけば自動的に回収できます。

このフロースルー方式、優れているのですが今ひとつピンときませんでした。
一方、オーストラリアやアメリカではミミズコンポスト専用容器が市販されています。代表的なのは”Can-O-Worms”(これ、日本で買うと2~3万円します!)。
ピンときたのはこの方式!これを真似ることにしました。

キャノワームがどういう構造かというと、実に単純。
四枚の丸いトレイが重なった四層構造をしていて、一番下のトレイは液肥トレイ。液肥がここに溜まります(蛇口がついていて簡単に取り出せるようになっている)。
上の三つのトレイはミミズが生活する場所で、底が網の目になっている。
最初は液肥トレイと一枚のトレイだけで始めます。
トレイに詰め物をしてミミズを入れる。生ゴミを与えると、ミミズは詰め物と一緒に食べて糞をする。糞がいっぱいになったところで上にトレイを足し、底に詰め物をして今度はそこに生ゴミを与えるようにする。
すると、ミミズは食べものを求めて網の目を通り、上の段に引っ越してくる。
三段目がいっぱいになる頃には一段目はすっかり熟成され、ミミズと糞も十分に分離されているという寸法。素晴らしい!
つまりはミミズと糞を上下に分離する手法です。

【4.我が家のミミズコンポスト容器】
キャノワームを真似た容器を作るのに何が必要かというと、重ねることのできる樹脂ケース。これだけ。
イメージとしてはよく工場で使われている部品の通箱、これさえあればいい。
ホームセンターをハシゴして適当な大きさの箱を見つけました。
外寸:370×536×162h、色も黒だから申し分なし。これを四つ購入(一つ498円)。別売の蓋もあるようなので一つほしかったのですが、残念ながら置いてませんでした。まぁいいか。
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言わずもがなで一つは液肥トレイ、三つがミミズの住みかです。
電動ドリルで三つの箱の底に穴を空けまくる。安いドリルでバッテリーがもたないので三日かかりました・・・。
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アップするとこんな感じ。穴径はφ6.5です。
ミミズちゃんが傷ついちゃうので、バリはもちろんカッターできれいに。

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隙間があると虫が侵入するので(蛆がわくとやっかい)、隙間テープを貼って防止する。

詰め物には百均で売っている天然ヤシ100%の園芸用土を使用。
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適度に水分を含ませて箱の中に1/3ほど敷き詰めたら、いよいよミミズちゃん投入!
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切り裂いた新聞紙をかぶせ、環境に馴染ませるためこの状態でニ、三日様子を見ます。
うまく馴染んでくれるといいなぁ・・・。

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ひとまず置き場は玄関の中。外だと冬寒すぎるので・・・。
贅沢にも室内で暮らすミミズちゃんです!
問題ありそうなら今後考えます・・・。

ちなみに、ミミズコンポストについてもっと知りたい方は、このサイトが参考になると思います。↓
手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」
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