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備中松山城

2013/5/6 月
始:8:55 ~ 終:16:40 走行:46km
~ 井倉 ~ 高梁 ~ 総社の手前15kmほど

快晴!
8:00前にテントを撤収しているとき、管理小屋のほうからつかつかとやって来た怖そうなおばちゃんに、
「テントを張ったりしては困ります!」
と怒られてしまった。
すみません・・・こちらにも言い分はあったのだが、低頭に謝る。

公園のようなところに幕営するときは、毎回いの一番に注意書の看板をよく見るようにしている。
今回のところもローラースケートはダメとか、ありとあらゆる禁止事項が事細かに書かれていたのだけれど、そこにキャンプ禁止というのはなかった。
大騒ぎするわけじゃあるまいし、それなら一泊させてもらっても問題なかろうとテントを張った次第である。
が、もしそんな言い訳をしようものなら、「書いてなければ何をしてもいいんですか」とでも噛みつかれたに違いない。
さわらぬ神にたたりなし・・・実に日本的な思考に基づいて低頭に謝ると、おばちゃんも気勢をそがれたのかそれ以上は何も言わず、「早く片付けてください」とだけ言い残して去って行った。怖いおばちゃんだった・・・。

それにしても・・・禁止事項が細かく羅列されている中に、どうしてキャンプ禁止というのはないのだろう?想定外なのだろうか?それとも、そんなのは書かずとも日本じゃ常識だったっけ???
よくわからなくなってしまった。
ちなみに、これはここだけの話ではなく、キャンプ禁止と書かれた公園は実のところ非常に少ない。
書かれていれば書かれていたで腹立たしいのだけれど、禁止と書かれていればそこにテントを張ることはまずないわけです。
勝手なことを言うようですが、ひっそりと常識的にキャンプしているのくらい大目に見てもらえるとありがたいですね・・・。

R180を南下する。昨日に続いて高梁川沿いの気持ちのいい道だ。
30kmほど走って着いたのは備中松山城。城マニアのマユミによると、現存する山城はここが唯一ということである。
山城だから当然山の上にある。
うだるような暑さで(今日の高梁の最高気温は29℃以上だったらしい)、自転車で上まで上がるのは途中で断念した。どうせまた同じところを下りてくるわけでもあるし・・・。

自転車を途中にデポして歩く。
2kmほど歩くと城に出る。GWということもあり、意外に多くの人で賑わっていた。中には歴女と思われる人もいて、その行動を見ているとおもしろい。

城に全国区の華々しい歴史があるわけではない。岡城のようなスケール感があるわけでもない。が、何らかの形で天守閣が現存した十二の城のうちの一つである。
現存といったって、もちろん今現在見られる形で残っていたわけではない。昭和初期の写真を見ると、朽ち果てた廃屋として残っていたに過ぎない。
この城の場合、たまたま高いところにあったがために打ち捨てられていたものらしい。

それにしても・・・明治になる以前はいくつもあったはずの城が、何らかの形でも現存していたのがたったの十二とは・・・。
急ピッチで日本の近代化(西欧化)を進めた明治の偉人たちは、もろ手をあげて賞賛ばかりされがちであるが、それと同じくらい愚かなことをしたのではないかと思わずにおれない。
彼らの近代化は、古くからの日本的なものを全否定することによって進められた(江戸時代というのは世界史上稀に見る平和でシステマティックな社会であったわけだが・・・)。惜しげもなく城が壊されたり打ち捨てられたりしたのもそのためであろうし、危うく日本語まで捨てられるところだった・・・。
ちなみに、戦後になって定められた当用漢字というのは、当面用いる漢字という意味である。その先に目指していたものは漢字の全廃。それがあやふやになったままいつしか忘れられてしまったのが今の状況である。
一歩間違えるとどこぞの国のようになっていたかもしれない。考えただけでも恐ろしい・・・。
このあたりのくだりは前にも紹介した「漢字と日本人」の中で触れられている。

帰りは自転車のところまで遊歩道で下りられた。どこかにあるはずだと思っていたのだが、実は自転車をデポしたところのちょっと下から遊歩道が続いていた。
わかっていれば、行きも炎天下のアスファルトではなく気持ちのいい林間を歩けたのに・・・。

下っている途中、変なのが目に入った。
「あれ?頭が二つあるのか?」と思ったら、尻のほうからカエルをくわえているヘビだった。自分の頭の数倍の大きさのアカガエルを飲み込もうとしているヤマカガシ。
こちらに驚いて、カエルをくわえたまま脇の斜面を滑り落ちていった・・・。
カエルは暴れるでなく、半分ヘビに飲まれた状態でじっとしていて、二人羽織でもやっているように見えてしまった。
ちなみに、ヤマカガシはカエルが好物。カエルが体を膨らませて抵抗すると、奥歯でパンクさせるという恐るべき特技がある。首と奥歯に毒腺も持っている。

高梁の旧市街は、昔の面影を残す味のあるところだった。
新市街のスーパーで買い出しをして、引き続きR180を南下する。
高梁から先は車が増えて不快になった。岡山までもう40kmほどしかない。

まだ15:00頃だったのだけれど、岡山に近づきすぎてはテン場がピンチだろうから探しながら走る。
総社の10kmほど手前まで来たところで川の対岸に素晴らしい場所を見つけた。ちょっと先で橋を渡って行ってみたそこは、半分公園のようになっている広い草地で、実に快適なテン場であった(羽虫が多いのがちょっと鬱陶しいけれど・・・)。
ここなら誰に文句を言われることもなかろう。
さっそくテン場に定めたのだが、西日が強烈で、暑くてテントを張れない・・・。日が陰るのを待って幕営した。

余談74 日本でのテン場探し
自転車の旅においてテン場は重要で、テン場探しは毎日の大切な仕事である。
テン場には要件がある。快適性を横に置くと、まずは安全性だろうか。
海外を走っているときは(どの国でも)、なるべく人目につかない場所に幕営していた。そのほうが快適だし、落ち着いて幕営できる。何より人目につかないことが最も安全なのではないかと思う。特に好んでテントを張ったのは森や林の中だ(一等地は松林 2012/1/10の記事)。

ところが、日本においてはちょっと状況が変わる。少なくとも自分らの場合はテン場選びの基準が変わる。
森や林の中に幕営することはない。
なぜか?
森や林の中にテントなんか張っていると怪しく思われるから・・・。
人目に触れたら警察にでも通報されそうな気がするし、それ以前に日本の場合、人目に触れない森や林を探すのが実はそもそも至難の業だ。
国土の約70%が山岳地帯で、森林率も七割近くを誇りながら、平らな森というのは少ない。かつ、こんなところにも?と思われるようなところに人が住んでいたり、住んでなくとも案外人が通ったりする。

よって日本におけるテン場というのは、なるべく快適で落ち着いて幕営できながら怪しくないところ、ということになる。
必然的に公園や河川敷、浜辺、パーキング、道の駅などがまず候補になる。
道の駅というのはテントを張っていてもいかにも怪しく思われないが、快適に幕営できるところはあまりないような気がする。

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高梁川(左)沿いの気持ちのいい道               絹掛の滝

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うだるような暑さの中自転車で途中まで詰めたが・・・     断念して歩いて城へ

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備中松山城・・・何らかの形で天守閣が現存した十二の城のうちの一つ(山城ではここが唯一)

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いかにも山城っぽい実戦的な造り

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山城だから眺めは抜群(見えているのは高梁の町)

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高梁の旧市街は味がある                   最高のテン場・・・ここなら誰に文句を言われることもない
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