FC2ブログ

知覧

2013/3/19 火
始:9:45 ~ 終:17:40 走行:33km
~ 知覧 ~ 石垣 ~ 番所鼻

晴れ。海岸のテトラポッドに、テントやマットなど湿ったものを一切合切広げて乾かす。
じっくりと、完全に乾かしてから出発した。知覧に向かう。

海沿いから内陸に一歩入ると、すぐに山。緩い上りが続き、いきなり汗だくになる。
それでも晴れた日に林間を走るのは気持ちよかった。
知覧のあたり一帯はお茶の栽培が盛ん。知覧茶は有名である。
今の時季、茶畑は淡い緑の新芽が美しい。それに加え、いたるところに咲いている菜の花がこれまたキレイである。

知覧には特攻隊の基地があった。ここから沖縄へ向け、多くの特攻機が飛び立った。今はここに特攻平和会館がある。
訪れるのは二度目である。
ちょうど敷地内の桜がほぼ満開。見事だった。
前に来たときはまったくいなかったように思うのだが、今回は外国人の団体客(たぶんアメリカ人)が大勢いて驚いた。最近はツアーコースに組み込まれているのだろうか?

館内には英霊たちの写真がズラリと並んでいる。
毎回訪れたときに一番よく見るのは、写真にある英霊たちの顔。
どれも凛々しい。そしてどうしてだろう、今の日本人に通ずるものを感じられない。
十七歳から二十二、三歳の人が多いのだが、顔には幼さが残っていてもとても大人びて見える。凛々しく、立派だ。同じように写真を撮っても、きっと今の人はこうは写れないと思う。
こんなことですみません・・・自分が情けなく思えてきて、ちょっと後ろめたさを感じてしまう。

家族に宛てた手紙、遺書や絶筆、中には血書も保管されている。
内容も然る事ながら、そこに書かれている字というのが、これまた凛々しく立派だ。今の時代、こんな字を書ける人はそうそういない。
歌を詠んでいる人も多い。絵を残している人も多い。
絵は少々特殊な技能だけれど、歌を詠んだりサラッと手紙を書いたりといったことをこの時代の人は常識的にできた、ということに驚く。と同時に、やはり自分が情けなく思えてくる。
僅か二世代ほど前の人たちであるわけだが、その間に日本人はずいぶん劣化してしまったのではないかと思う。

それから、ここに来て毎回違和感を覚えることがある。
遺書や絶筆を見て、「可哀相に・・・」とすすり泣きをしている人が少なくない。
「可哀相に」・・・それはちょっと違うんじゃないかと毎回違和感を覚える。
「国を守っていただきありがとうございます」・・・まずは感謝の気持ちがあって然るべきではないか。
「可哀相に・・・」ではそれで話が終わってしまう。しかも、そう思えるのは驕りではないのか。自分たちのほうが幸せであると必ずしも言い切れるのか。
個人としてはそれぞれいろいろ思うところがあったであろうが、少なくとも公人としては、日本のために信念を持って潔く散ったのだ。
そんな英霊と向き合うとき、まずは襟を正して今の自分のことを振り返ってみたほうがいい。
胸を張って向き合える人はそういないのではなかろうか。こんなことですみません、と後ろめたく感じる人のほうが多いのではないかと思う。

ついでながら・・・「特攻平和会館」という名称にも違和感がある。敷地内にある石碑にも「平和」「平和」と文字が踊っている。
もちろん平和を否定するものではない。なんというか、これが積極的に書かれたものであるなら大賛成だ。
が、こういうところにある「平和」は、いかにも自虐的、左翼的で、友愛とか人類愛といったものに通ずるものがある。こう書かれることにどうにも違和感がある。
ハッキリ言って、英霊たちはそんなことのために身を捧げたわけではないと思う。

いずれにせよ、ここは日本人であれば一度は訪れなければならない場所であると思う。
まだ訪れたことがないという人がおられましたら、是非とも。
ちなみに、知覧の北西にある吹上浜には、万世特攻平和祈念館があります。やはり英霊たちの写真や遺書などに接することができますので、合わせて訪れることをオススメします。

町中のスーパーで買い出しをして南に下る。
海沿いの石垣へ至る道は、一面にお茶畑が広がっていて美しい。目の前には開聞岳が見えてくる。
今宵のテン場は番所鼻自然公園。ここは、目の前の海上に開聞岳が浮いて見える、伊能忠敬も絶賛した景勝地である。今日はちょっと霞んでいるのが残念・・・。
三年半ほど前に一度来たことがあるのだが、その時と比べて公園がずいぶんキレイに整備されたような気がする。

テントの前に開聞岳がドーンと聳えている。素晴らしいテン場だ。
が、早くも天気は下り坂。明日は朝から激しい雨の予報である。
せっかく乾かしたというのに、またすぐずぶ濡れになってしまうのだろうか・・・。

IMGP8387_サイズ変更  IMGP8390_サイズ変更
海を離れて知覧へ                          知覧茶は有名

IMGP8393_サイズ変更  IMGP8398_サイズ変更
気持ちのいい林間の道                       特攻平和会館はちょうど桜がキレイだった

IMGP8400_サイズ変更  P1180478_サイズ変更
特攻平和会館をあとにして番所鼻へ向かう           一面に広がるお茶畑

IMGP8410_サイズ変更  P1180479_サイズ変更
淡い緑の新芽が美しい                        海上に開聞岳が浮いて見える番所鼻

P1180484_サイズ変更  P1180485_サイズ変更
開聞岳を望める今宵のテン場                    ちょうどうまい具合に収まった・・・
関連記事
スポンサーサイト



Comment 0

There are no comments yet.

Leave a comment