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屋久島縦断 楠川~尾之間 Day4 尾之間歩道

2013/3/3 日
淀川小屋(7:25) ~ 淀川口(8:00) ~ 鯛之川出合 ~ ハイキング道分岐(14:45) ~ 尾之間温泉(16:25)

晴れ。昨日より雲が多い。
淀川登山口に下り、ザックをデポして紀元杉を見に行く。登山口から往復40分ほど。
ここにはキレイな舗装路が走っていて、そのまま東に行けばヤクスギランド、そして荒川分れを経て安房に下りられる。
紀元杉は寄り道してでも見る価値大です。

ザックをピックアップして9:00に淀川口から尾之間歩道に入る。
ここは比較的長くて健脚者向き。歩く人は少ないと思われる。この日も誰にも会わなかった。
でも、素晴らしいんです。屋久島の自然にどっぷり浸かれるオススメのルートです。

しばらく尾根沿いを歩き、乃木岳(のんきだけ)を回り込むとルートが南に折れる。
ここから小さな沢をつなぎながら下りていくのだが、この沢沿いが実に素晴らしい。一面緑で、まさに神々の住む世界。ところどころにそんな場所がある。
まるで”もののけ姫”の世界だ。息をのむほど美しい。間違いなく木霊もいるな・・・。
ちなみにこの歩道は、伐った木を板状の材にして下ろすために江戸時代に整備された道とのことである。

久しぶりの長い下りでけっこうくたびれた。
ハイキング道の分岐まで下る頃にはかなり疲れていた。それでも屋久島でありがたいのは、水を持ち歩く必要がまったくないこと。とにかく水が豊富で、どこでも得られる。
ハイキング道には様々な説明板が立っていておもしろい。いろいろ勉強になることが書いてある。
ここで初めてヤクザルも見た。鹿はやたらと見かけたけど、猿を見たのは初めて。
一つの群れのようだった。まぎれもなくニホンザルであるが、やはり体が小さい。

標高200~300mまで下りると、地質も植生も変化する。急に熱帯のジャングルになるから驚きだ(ここまで下りると土壌がある)。
ヘゴ(シダの木)が生え、巨大なシュロの木のようなのも群生している。いや、緯度の上からはむしろ熱帯のジャングルであるほうが自然なわけだけれど・・・。
熱帯のジャングルにはじまって、杉の巨木帯があり、森林限界まで。植生の垂直分布にはすごいものがある。こんな場所は世界的にも珍しいのではなかろうか。

尾之間歩道の入口には温泉がある。
のぞいてみると21:30まで開いているということなので、ひとまずもう少し下ってAコープで買い出しを済ませる。

尾之間から山のほうを見ると、顕著な岩峰が目につく。おぉぉこれは・・・フィッツロイか、見たことないけどエルキャピタンか。そんな感じの目立つ岩峰だ。
地図を見るとモッチョム岳。歩道があって、後ろから回り込んで登れる。明日登るか・・・。

腹ごしらえをしてからのんびり一時間ほど湯に浸かる。熱くて自分好みの温泉である。
ただ、ちょうど時間が悪かったのか凄まじく混んでいた。皆さんサッと入ってサッと出ていくのであるが、次から次に人が来る。付近に住んでいる人がほとんど全員来ているのではないかと思えるほど。

屋久島は移住者が多い。特に、暖かい島の南側にはたくさんいる。
Aコープでも温泉でもそれっぽいヒッピー系の人をよく見る(自分らは愛着を込めて大鹿系と呼んでいる)。
島でガイドをやっていたり、民宿やキャンプ場を営んでいるのはほとんどが移住者であろうと思われる。
スーパーとか温泉にある掲示板には、ヨガやらヒーリングやらのチラシがよく貼ってある。
なんというかそこには一種独特な雰囲気が漂っているのだけれど、どうも自分らはこの手の雰囲気に馴染めない。どこか胡散臭く感じてしまう。
旅行者の多いところ、もしくは移住者の多いところには決まってこういう雰囲気が漂うから不思議だ。なぜなんだろう・・・?
話を広げると、どうもこれは日本に限った話ではない。南の島とか、東南アジアや中南米といった暖かいところでは特に顕著なように感じる。
たぶん、旅行者や移住者の多くがヒッピーのような生活に憧れているのだと思う。
極端な環境保護とか、自然農法への過度なこだわりとかを見るにつけ、「どうなんだろう」とついつい斜に構えてしまう。シーシェパードやグリーンピースといった団体も、根はこれらの一環なのだと思う。
どこか偽善めいていて胡散臭く感じてしまうのは、自分らがひねくれているからなのだろうか・・・。

さて、本日の行動は温泉に浸かって終わりではない。
今宵のテン場はモッチョム岳の登山口に定めていた。ヘッテンを点けて真っ暗な舗装路を歩く。
途中から上りとなり、真っ暗闇を歩くこと二時間(完全に不審者だ)、20:55にようやく登山口に着いた。
すぐにトイレの裏手の草地に幕営。長い一日だった。もうヘロヘロ。

尾之間に下山してから楠川のおいちゃんに電話したところ、明日は留守にするということだった。よって、明日もこの近辺に泊まって明後日楠川に戻る予定。
ちなみに、おいちゃんは「何かあったらすぐ電話しなさい」と携帯を貸してくれていた。ありがたいことです。

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淀川小屋                               小屋の近くにこんな立派な木がある

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紀元杉・・・寄り道してでも見る価値大

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尾之間歩道へ                    杉の幼木 この中から屋久杉が・・・

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一面の緑、神々の住む世界、まるで”もののけ姫”の森

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間違いなく木霊もいるな・・・

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沢をつなぎながら下りていく

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巨木が既にひとつの森               だいぶ下りてきた

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美しい歩道だった

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標高200~300mまで下りると地質も植生も変化する・・・ここまで下りると土壌がある

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ヘゴやシュロの茂る熱帯のジャングル・・・緯度の上からはむしろこのほうが自然

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ヤクザル                                顕著なモッチョム岳

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その登山口に幕営(翌朝撮影)
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