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屋久島縦断 楠川~尾之間 Day2 新高塚小屋に停滞

2013/3/1 金
高塚小屋(8:10) ~ 新高塚小屋(9:00)

案の定、朝起きると雨がパラついていた。が、時どき青空も見えたりして、思っていたほど悪くはない。
本格的に崩れるのは午後からか?これから前線が通過する予報。

朝食を済ませ、天気が崩れる前に上の広い小屋に移動することにした。
時折り雨の降る中をカッパを着て歩く。
屋久島の森は、こういう日にこそ映える。自然の凄味、生々しさを感じることができる。

屋久島は海岸部の狭いエリアを除き、花崗岩から成っている。土壌は極めて薄く、降った雨は地中に蓄えられることなく地表を流れる。
おまけに、一月に三十五日雨が降る、とも言われる通り雨が多い。
水自体は豊富な島であり、澱むことのない水は恐ろしくきれいである。

その水の豊富な花崗岩の島において、巨木が地面から生えていることは稀である。土壌が薄いから、地面では生育できないのだ。
一番の苗床は、古株や倒木。そこに根を下ろして成長する。
場合によっては、長い年月の間にそれら古株や倒木が姿を消し、そのまま木の根元部分がうろとなって地面から浮いている。
古株や倒木に根を下ろすのは一本だけではない。そこには激しい生存競争がある。
種類を問わず何本もの木が根を下ろすから、もう乱れに乱れてぐちゃぐちゃの状態だ。
お互いが完全に合体してしまっている木もあれば、岩を抱き込んで同化したようになっている木々、巨木の幹や枝に植生した木などなど・・・非常に生々しい。
人工林のように地面からまっすぐ伸びている木などまずない。芸術作品にも見えるその生々しい姿にはグッと惹きつけられるものがある。
樹齢千年を越えるような巨木は寿命の長い杉がほとんど。
ちなみに、樹齢千年以下のものは「屋久杉」とは呼ばれない。「小杉」と呼ばれる・・・。
小杉といったって小さいわけではない。樹齢三百年とか四百年のものはざら。樹齢三千年の屋久杉に比べれば確かに小杉なわけであるが、別のところなら立派なご神木になっているような木がごろごろある。
樹齢三百年は下らないであろう巨木がごろごろ・・・すごいところだ。

新高塚小屋には誰もいなかった。
巨木に囲まれた小屋の中で一日読書に耽る。あぁなんと贅沢な・・・。
雨は降ったりやんだりであったが、思ったほどは降らなかった。
風は強く、上空をものすごい勢いで雲が流れてゆく。
夕方、上から1パーティー下りてきたが、小屋では休憩しただけ。結局、晩も広い部屋を二人で貸切だった。

天気予報によると、今日の風は春一番であったらしい。
明日から冬型となって天気は回復する見込み。山にいるのに冬型になって回復するというのも変な気分ですが・・・。

小屋にはネズミが住んでいる。
暗くなると出てきて、ヘッテンの灯を消した後は運動会のようだった。けっこう気になる。
そんなことだろうとゴミや食料は天井に吊るしておいたのだが、しばらくは走り回ってザックのあたりでガサガサやっていた。

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朝の高塚小屋

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天気が崩れる前に新高塚小屋に移動・・・屋久島の森はこういう日にこそ映える

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自然の凄味、生々しさ・・・無言の説得力がある

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土壌は極めて薄い                          ここでどうしてこれほど木が育つのか・・・

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完全に合体している木・・・

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巨木の幹や枝に植生した木・・・

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ぐちゃぐちゃに乱れてすごいカオス、生々しい姿・・・芸術作品にも見える
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