FC2ブログ

こいつはすごい! 原の辻一支国王都復元公園と一支国博物館

2013/2/3 日
始:9:55 ~ 終:17:50 走行:18km
~ 郷ノ浦 ~ 原の辻 ~ 万葉公園

晴れ。昨晩も暖かかった。
夜霧が少々降りていた。荷物を片付けたあとでテントとフライを干す。日に当たっていると暖かく、もうカッパもいらないくらいだ。

一路原の辻(はるのつじ)へ。壱岐のハイライトである。
明日はまた天気が怪しい予報だし、月曜は博物館が休み。見るなら今日、である。

海岸沿いのアップダウンをこなして郷ノ浦に出る。
壱岐一周駅伝大会というのがたまたま行われていて(島内の地区対向)、途中で一団とすれ違った。自転車を止め、地元の人たちと一緒に選手に声援を送る。
郷ノ浦のスーパーで買い出しを済ませ、いざ原の辻へ。

県道23号にぶつかる手前まで来ると、一支国王都(復元公園)が目に飛び込んでくる。テンションが上がる。
奥の小山の上には博物館も見える。ひとまず公園は後回しにして博物館へ。

一支国博物館は壱岐で一番楽しみにしていたところだ。
オープンしたのはまだ数年前だと思われるこの博物館、建物は建築家の黒川紀章氏の遺作で、屋上がゴルフコースのようにうねった芝生(もちろん天然)になっているという独創的な造り。
内部の展示は趣向が凝らされていて、とてもよくできている。壱岐のみならず日本や支那、朝鮮半島の歴史まで自然に勉強できてしまうという素晴らしさ(大絶賛!)。
特に、七つのシーンに分けて造られたジオラマは秀逸。弥生時代の生活が活き活きと描かれている。人形の一部は壱岐在住の人たちがモデルになっているそうだ。
何時間見ていても飽きることのない、とにかくおもしろい博物館である。屋上の芝生でおにぎりを食べるのもまた一興。展望台に上れば海の向こうに唐津も見える。

この博物館は展示以外にもおもしろいところがある。
通常は見ることのできない収蔵庫や(どの博物館も展示品というのは収蔵品のうちのごく一部にすぎない)、遺物の整理作業をする部屋がガラス越しになっていて(作業をする人はちょっと落ち着かないような気もするが)、自由に見ることができる。
こういうところでこういう仕事ができたら楽しいだろうなぁ、と思わずにおれない。子どもの頃にこういうのを見ると、もしかしたら生き方が変わるかもしれない。

博物館をじっくり見たあと、原の辻遺跡そのものへ足を運ぶ。
ここは、いわゆる魏志倭人伝に登場する一支国(いきこく)の王都と考えられているところである。
魏志倭人伝に記された国の中で、国の場所と王都の位置がともに特定されているのは、日本国内では唯一ここだけ。
遺跡の入口にガイダンスがあり、発掘の歴史などが紹介されている。のんびり見ている時間がないので、ここはまた日を改めて。

遺跡は一支国の王都を復元したもので、これまた非常によくできている。
主祭殿など多くの建物が復元されているが、これらはすべて当時を再現した手法で建てられている。もちろん釘など使われていないし、柱もかんななどでなくもっと原始的な道具で整えられている。
たいした技術だ・・・既にこの時代に木造建築はこんなレベルにあったのかと驚かされる。
そしてさらに驚くのが・・・現代の21世紀の壱岐にあって、復元されたこれらの建物がまったく浮いていないこと。完全にとけこんでいる・・・。
今でも周辺には田んぼが多いが、その中にあってまったく違和感がない。周りにポツポツ民家も見えるけれど、それらの中にあってもまったく浮いていない。地形も森も田んぼも、弥生時代からほとんど変わっていないのではなかろうか・・・。そんな風に思えてくるからすごい。
綿々と続く歴史、その連続性を強く感じずにおれない。

さて、テン場は近くの万葉公園に目をつけていた。
行ってみたら素晴らしいテン場!広い東屋があり(もちろんトイレも水道も)、静かで人目にもつかない。快適に停滞もできてしまいそうなクオリティ。
壱岐の残りの期間のテン場はここでいいのではないかと思えてくる。

19:30頃から雨が降り始めた。奇跡的に風がないのがせめてもの救い。
壱岐は、もちろん海産物はおいしいわけであるが、それに負けず豆腐がめちゃくちゃ旨い。しっかりしていて食べ応えのある豆腐で、ここのところ毎晩食べている。

IMGP7786_サイズ変更  IMGP7791_サイズ変更
朝の里浜                                 早くも菜の花が咲いている

IMGP7798_サイズ変更  IMGP7809_サイズ変更
自転車を止めて選手に声援を送る                 右手に一支国王都が見えてくる

P1170887_サイズ変更
原の辻遺跡=一支国の王都とされるところ

P1170888_サイズ変更
周囲に完全にとけこんでいる・・・

P1170903_サイズ変更
地形も森も田んぼも、弥生時代からほとんど変わっていないのではなかろうか・・・

P1170890_サイズ変更  P1170896_サイズ変更
まったく違和感がない                        すべて当時を再現した手法で建てられている

2013/2/4 月

昨晩は大粒の雨がしこたま降った。東屋の下だったし、風もなかったからテントの中が水浸しになることはなかったが、それでも朝には底からしみた水でマットはびしょ濡れ、シュラフカバーも濡れてしまって甚だ不快だった。
雨は夜明け前に上がり、それと同時に強風となった。
夜が明けても暗く、回復の見込みまったくなし。停滞とする。
日本の天気予報は当たるなぁ・・・。

雨は降っていなくともどんより曇っていて風も強い。濡れたものを乾かす術もなく、テントの底やマットを拭き取っただけの状態で不快に過ごす。
14:00頃になってようやく外がいくらか明るくなり、風も弱まった。この隙とばかり濡れたものを乾かす。
テントから荷物を全部出し、フライも外してテントを逆さにする。一時間半も風にかざしておくと、濡れたものはあらかた乾いた。
16:00頃には風もやみ、薄日が差すようになった。天気は回復しそうに思えるが、予報によると今週はしばらく悪い・・・。
夜になると晴れ、星と唐津の灯がキレイだった。

P1170912_サイズ変更  IMGP7820_サイズ変更
万葉公園のテン場                           テントを干しながら読書中の図

2013/2/5 火
始:9:50 ~ 終:18:35 走行:18km
~ 原の辻 ~ 郷ノ浦 ~ 万葉公園

夜が明けると曇っていた。空が多少なりと明るい分、昨日よりはマシか・・・。
さすがにテントを張りっぱなしにするのは気がひけたので、荷物をまとめて原の辻へ。
一昨日見ることのできなかったガイダンスの展示をじっくりと見る。
ここの職員はNPOの人たちだそうで、しばらく見ていたらおっちゃんが一人やって来て、あれこれ説明してくれた。

続いてすぐ近くにある安国寺へ。
安国寺というのは、元寇以来の犠牲者と後醍醐天皇を弔うために、足利尊氏が全国に建立させた寺である。
壱岐の安国寺は元々あった別の寺を改名したものだそうだが、それでも安国寺として今でも残っているのは全国的にも珍しいらしい。
寺は一度焼け、今残っている古い建物は18世紀に再建されたものである。境内には樹齢600年以上とされる杉の巨木がある。

次に、これまた2~3km隔てたとことにある興神社にお参り。やはり神聖な空気は感じられない、庶民に根付いた神社である。
郷ノ浦に出てスーパーで買い出しを済ませ、買った弁当を外で食べていたら、14:00頃になって雨が降り出した。
すぐやむだろうと隣のダイソーをのぞいて待ってみたものの、なかなかやみそうにない。近くにコインランドリーがあり、中のイスに座ってさらに雨宿り。が、一向にやむ気配なし。
18:00まで待ってみたが結局やまず、諦めて雨の中をずぶ濡れになって万葉公園に戻った。

幸い風はなく、東屋の中心付近は濡れていなかった。
ヘッテンを灯し、できる限り東屋の中央にテントを張った。
雨ばかりで嫌になる・・・。おそらく明日からも、しばらくこんな天気だろう。

P1170931_サイズ変更  IMGP7832_サイズ変更
安国寺                                  曇り空にも水田の緑が映える
関連記事
スポンサーサイト



Comment 0

There are no comments yet.

Leave a comment