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金田城(かなたのき)

2013/1/23 水
始:10:10 ~ 終:18:40 走行:29km
~ 緒方 ~ 雞知 ~ 金田城 ~ 箕形 ~ 吹崎

曇りのち雨。夜が明けても暗く、相変らず天気は冴えない。
軽くテントを風にさらしてから、快適なテン場をあとにする。走り出してすぐ雨がパラついてきた・・・。

最初に向かったのは、緒方の先にある姫神山砲台跡。
砲台までの最後の2kmはダートの登山道になる。どうせ下りてくるところを自転車を押し上げるのもアホらしく、途中で道端に自転車をデポ。空身で山頂まで歩く。
国境の島である対馬には、全島に31ヶ所も砲台跡が残っているが、中でも姫神山砲台跡は状態がよい。
砲座や弾薬庫、井戸などが当時のまま残っている。砲台が築かれたのは日露戦争前の明治30年頃。
立派な砲台で、山頂からの眺めもよい。一見の価値あり。他に誰もいない静かな山道を歩くだけでも気持ちがいい。

緒方から国道に戻り、雞知の弁当屋で昼食にした。かつ丼のおまけに食べた鯵のにぎり寿司が絶品・・・。
その先のスーパーで食料の買い出し。比田勝と仁位で寄ったスーパーと同系列のスーパーであるが、ここのスーパーは大きい。
いやー日本は豊かだ・・・スーパーに寄るたび感動してしまう。
日本ならどこにでもあるごく普通のスーパーなのだけれど、こんなに品揃えが豊富で質の高いスーパーは日本以外に存在しない。おいしそうなものがあり過ぎて、何を買おうか迷いまくり・・・少々挙動不審になっていたかもしれない。
広いだけのスーパーならアメリカとかヨーロッパの一部にもあるけど、ここまできめ細やかで質の高いスーパーってのはまずないわな・・・。

ちなみに対馬のスーパーには、「店内で飲食しないでください」とハングル併記で貼り紙されている。もちろん、韓国人向けの注意書である。
会計前のものを食べてしまったり使ってしまったりといったことが、対馬のスーパーでは時どき問題になっている。
要は民度の問題なのだけれど、あれだけおいしそうなものが目の前にズラリと並べられると、もうその場で食べずにはいられなくなってしまう・・・ということなのだと思う。
やるやらないは別問題だが、気持ちの上ではわからなくもない。もう惣菜売り場なんてキラキラ輝いて見えるから・・・。
とにかくすごいわ、日本のスーパーは。他の国から来ると、間違いなく猿の惑星状態になる。

魚介類が豊富に売られているのも対馬のスーパーの特徴(海なし県に住んだことしかないから特にそう感じる)。お茶とコーヒーの無料サービスも嬉しい。
ゴミ箱がないのだけが不便だ。
住んでいる人にとってはそれで何の不便もないわけであるが、旅行者にとっては非常に不便である。対馬にはコンビニもないし・・・。
離島だから特にゴミの処理が大変(特に金銭的に)というのはよくわかるのだが、これだけはどうにかならないものだろうか・・・。

雞知から県道24号に入り、次に向かったのが金田城(かなたのき)。自分らにとって対馬のハイライト。
金田城は、白村江の戦いに敗れた中大兄皇子が国防の最前線として築いた山城。その頃からずーーーっと1,300年以上、対馬は国防の最前線である。

県道から外れて登山道の入口までは自転車で入ることができる。
入口に自転車をデポして歩き始めるとすぐ、本降りの雨になった・・・。
三ノ城戸、二ノ城戸、一ノ城戸、大吉戸神社の順に見て回り、山頂経由でグルリと一周して三時間ほど。
詳しいことは書かないが、各所に残る石塁は見事である。

金田城のある城山は急峻な岩山で、そもそもからして天然の要害である。
おもしろいのは、667年という昔に築かれた金田城を、日露戦争前に陸軍が利用していること。山頂下の鞍部に砲台が築かれた。ここもかなりよい状態で残されている。
山の南に造られた軍道は、今では観光用の登山道として利用されている。この軍道沿いにも明治期の遺構がいくつもある。
ちなみに、一ノ城戸から山頂まではけっこう急な登りで、ところどころ踏み跡も不明瞭。山歩きをしたことがないような人は、下手をすると遭難しかねない・・・。

すっかり満喫して登山口に戻ったのが17:45。日も沈んでしまったことだし、付近に幕営しようかと考える。探せばテン場はどうとでもなるし、幸い沢で水も取れる。
が、地図によると、県道に戻って数キロも走れば公衆トイレがある。東屋を期待してそこまで走ることにした。
これがまたたったの数キロなんだけど、けっこうな上りの連続で思いのほか時間がかかる。途中からすっかり真っ暗になった。
見落としたかと不安になりつつようやく辿りついたトイレには期待していた東屋はなかったが、どうにもこうにも時間切れ。諦めてトイレの横にテントを張った。道路沿いで落ち着かないのだが、今日のところは仕方なし。

18:00頃から雨は上がっていたのだが、夕飯を食べているときにまた降り出した(20:30頃)。
幸い風がないのでまだいいが、下がアスファルトのためテントの底が濡れる。
今日の夕飯は納豆に加えて生玉子!玉子を生で食べられるなんてのも日本ならでは。贅沢な夕飯だった。

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姫神山砲台跡                             非常に状態がよく、一見の価値あり

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誰もいない静かな山を歩くだけでも気持ちがいい        いざ、金田城へ

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対馬のハイライト=金田城 1,300年以上も前に国防の最前線として築かれた山城

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二ノ城戸                                 こっちは一ノ城戸(だったかな?)

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鋸割岩・・・そもそもここは天然の要害              山頂下の鞍部に日露戦争時の砲台跡がある

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砲台跡からの眺め                           天気がなんとも・・・

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中大兄皇子が築いた城を日露戦争前に陸軍が利用する、歴史を超えた合作・・・非常におもしろい

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底から少々浸水したテン場(翌朝撮影)
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