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安徽省をかすめる

2012/12/9 日
始:8:55 ~ 終:16:50 走行:89km
~ 曹庄 ~ 碭山県 ~ 李庄 ~ 黄口 ~ 閻集 ~ 楊楼 ~ 楊楼の先10km

晴れ。7:00の気温-13℃。目の前のドブ川も凍っている。
久々の野宿で寒さが身にこたえる。
凍ったテントをそのまま撤収して出発。

今日もどうにもパッとしない一日だった。
開封の先あたりから、どうにも連日パッとしない。風景がパッとしなけりゃ町もパッとしない。
人はたくさんいるのだけれど、どうしてだか活気が感じられない。見える景色は畑(主に麦畑)と人家だけ。要するに走っていてつまらんのだ。
路上は相変らず埃っぽい。ただでさえ埃っぽいのに、黄砂を山積した大型トラックが、カバーもかけず黄砂を撒き散らしながら激走しているから始末に終えない。

人が多いせいか、汚さだけが目につくようになった。いたるところゴミだらけだ。
工事のために地面を掘り返してあるところなど、地下までゴミだらけ。地面を掘ってもゴミが大量に出てくる始末。
酷いものだ・・・。
ゴミはゴミ箱へ、などという習慣は皆無なのだから無理もない。
多少なりともどうにかしようという意図が感じられるのは、大都市の市街地くらいのものだ。そこを出ると、どこもかしこもゴミだらけ。かつ、どこもかしこもキジ場である。
ミソもクソも一緒、という言葉がこれほど似つかわしい国も他にない。衛生とか清潔といった感覚は微塵も持ち合わせていないのだな・・・。
世界一清潔とされる日本人の目からすると、そりゃもう酷いものだ。おそらく普通の日本人は、この環境には耐えられまい。

ほんの100km弱ではあるが、河南省の先で安徽省を走る。
省境の小さな町である曹庄にて、揚げ包子?のような初めて目にする食べもので腹ごしらえ。

これも開封の先あたりからだったろうか、食べものの質がガクンと落ちた。
四川省から離れたせいか、四川料理の店なんてまったく目にしなくなってしまった。そもそも食堂の数自体がかなり減った。
中国ならどこでもおいしいものが食べられると思っていたのだが、案外そうでもないようである。これは意外だった。地域によってだいぶ差がある。
中国から食べる楽しみをとってしまうと、ハッキリ言って何も残らないのだが・・・。

食堂だけでなく、超市もパッとしなくなった。
ねじりドーナツや月餅といった、これまで行動食に重宝していたものがまったく手に入らなくなった。ラーメンに入れる具材も見かけなくなってしまった。
売られている商品は、省というか地域によってだいぶ差がある。流通ルートによるのではないかと思っている。

何もかもがパッとしない道を東へ東へ。
14:00前、楊楼で夕食にしようと思ったのだが、これがまたどうにもパッとした食堂がない(食堂自体かなり少ない)。
外食は諦めた。
(特に清真の看板を掲げているわけではないから)ムスリムというわけではないと思うのだけれど、このあたりには羊肉を扱っている店が多い。
それから、商丘あたりから狗肉という看板をよく目にするようになった。つまり犬の肉である。
それ以前はまったく目にしなかった(と思う)が、どうやらこのあたりは犬の肉をよく食べているようである。

水事情もよろしくない。水道、というと語弊があるが、蛇口をひねれば水が出てくるというものを見かけなくなった。
この日は工事現場で貴重な溜め水をいただいたのだが、そのまま飲むのはちょっとためらわれる。

パッとした集落はないわりに道路沿いに人家が途切れない。テン場探しが少々大変だ。
畑の奥の人工林の中にどうにか幕営。
ここから先もしばらくこんな感じなのかなぁ・・・。
開発ラッシュはどこへやら、完全に取り残されてしまった地域といった感じ。これで人さえ少なければ、のんびりしたいいところなのだろうが・・・実際はゴミだらけで汚いだけのところにしか映らない。19:30の気温-8.5℃。

さてこのあたり、ほとんど負のエネルギーで日記を書いていたもよう。
ほぼ日記にあるままを起こしているのですが、その時どきの心境が如実に現れているからおもしろい。

余談69 犬食文化について
野蛮であるといった意見もあるが、他国の伝統的な食文化にガタガタ口を挟むのは間違っていると自分は思う。
そもそも昔は日本でも食べていたはずである。赤犬が旨い、といった話も残っているわけであるから。
ちなみに、中国ではチャウチャウが一番旨くて高級とされている、という話を昔どこかで読むか聞くかした記憶がある。真偽の程は定かでない。

食文化について言えば、クジラやイルカについてもまったく一緒だ。
が、人間中心の宗教観を持つ人たちの中には、これについてガタガタ言う人がいる。彼らの考えでは、家畜は食べていいが野生動物を食べるのはけしからん、ということになる。家畜は人間に食べられるために神がこの世に遣わしたのだ、という日本人の宗教観からするとトンデモな宗教観が世の中では幅を利かせているわけである。
日本人の感覚では、むしろそんな家畜のほうが悲惨であるように映りますが・・・。
いや、これが絶滅しそうな動物を捕って食べているというのなら、あれこれ言われるのも無理はない。が、実際には捕獲しているようなクジラやイルカは増えている。これは船乗りの人たちから聞いた話などからしてまず間違いない。
むしろ、海の食物連鎖の頂点に立つクジラやイルカだけを無闇に保護していると、そのうちバランスが崩れて大変なことになりますよ。
ま、彼らは魚なんてほとんど食べないのだろうから、別に魚が捕れなくなっても関係ないのか・・・。

日本人のような宗教観は、世界的に見てかなり稀である。
古代においてはどこも自然崇拝の似たような宗教観だったのであろうが、言わば新興宗教である一神教にすっかり駆逐されてしまった。
一神教とはほぼ無縁と言っていい中国においても、これはこれで宗教観はまったく異なっている。
日本から一歩海の外に出ると、そこはまったく別の世界。下手をすると間逆の価値観を持った人たちの世界である。
捕鯨の話一つとっても、人の根底にある宗教観からしてまったく違うのだから、おそらくいくら話をしようが噛み合うことはない。「バカの壁」というのが昔あったけれど、まさにその通りであると思う。
こういう人たちと話をし、共存していくというのはすごく大変なことだよなぁと、旅中ずっと思い、そして実感している。

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写真では埃っぽくもゴミだらけにも見えないが・・・        ここもオープンカフェです

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ある意味すごく便利な乗り物に思える・・・             マツダ???

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いったいこの国に自動車メーカは何社あるのだろう?       いったん安徽省に入る

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毎日似たようなところに幕営
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