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中国の底知れぬパワー

2012/11/21 水
始:9:30 ~ 終:17:30 走行:73km
~ 宝鶏 ~ 陳倉区 ~ 天王 ~ 天王の先10km

昨晩、ここのところいつものように完全防備で眠りについたら、暑くて眠れなかった。
夜中にダウンジャケットのみならずフリースまで脱いでちょうどよい。おそろしく暖かくなったものだ。
夜が明けてもどんより曇っている。風はない。7:30の気温+3.5℃。
川岸でいかにも露が降りそうな場所であったが、まったくそんなことはなく、テントは乾いており撤収は楽チン。
多めに余った水で靴下を洗濯してから出発した。

谷は続く。
12kmほど走ったところに1.5kmほどの長いトンネルが二つある。トンネルの手前から下りとなり、ようやく谷から抜けられそうな雰囲気になる。
宝鶏の手前20kmほどのところ、ようやく谷から脱出した。
抜け出たところに広がっているのが関中盆地。ここには咸陽があり、西安(かつての長安)がある。西安から東へ400kmほど黄河を下れば洛陽もある。
古の周以来、多くの王朝がこの地に都を置いた。歴代の中華王朝の中心地である。
ちなみに、現在の中国という国は清朝の影響が色濃い。首都である北京の位置についてもそうだし、風俗についてもそう。
ジャッキーチェンをはじめ中国の映画によく出てくる男性の辮髪や、中国の代名詞のようになっている深いスリットの入ったシルクのチャイナドレス。これらはもともと満州族の風俗だ。キョンシーもそう。
王朝が代わるたび、易姓革命により前王朝を完全否定するところから始まるから、清朝以前の歴史や伝統は失われて久しいのだと思う。

宝鶏は、そんな関中盆地の西の入口に位置している。
その歴史については何も知らないが、今では高層ビルの建ち並ぶ近代的な新興都市である。
これまでも多くの都市がそうであったように、市街地の道路は6車線。その両側に車がすれ違えるほど広い自転車道があり、さらに外側には歩道もある。
そして、これも多くの都市がそうであったように目下建設ラッシュ。高層マンションと思われるビルをバンバン建てている。
すごいものだ。高度経済成長期の日本もこんなだったのであろうか・・・。

宝鶏は中国の行政区分でいうところの地級の町である。つまりは酒泉や武威などと同格の、単なる地方都市の一つに過ぎない。
そんな町なら中国にそれこそ星の数ほどある。
が、ハッキリ言ってへたな国の首都よりずっと巨大だ。
こういうのを見ていると、中国の底知れぬパワーを感じる。都市部と、大多数を占める田舎のギャップがものすごいわけなんだけど、そういうものを全部ひっくるめて計り知れないパワーを感じる国である。
人民の望むと望まざるとにかかわらず、もう何十年かすればアメリカを抜いて世界一の経済大国になるのは間違いない。
広大な国土と膨大な人口、それだけでものすごい驚異なのだ。加えて、そもそも人民は馬鹿がつくほどの働き者。国が発展しないはずがない。
もちろん、格差や環境など問題は山積だ。というより、もはや取り返しのつかないところまで来ているように思う。へたに国が大きく、へたに人が多いから、何にしても影響が地球規模に及んでしまうから恐ろしい・・・。
いずれにせよ、中国には驚かされる。

宝鶏の外れは工業団地となっている。どこか日本の幕張のような感じだ。
従業員たち御用達の食堂で昼食にする。本日は麻辣豆腐とナスの炒め物でご飯三杯。
麻婆豆腐や麻辣豆腐は、使われている豆腐や味付けが店によってまったく違う。毎日食べてもまったく飽きない。
何を食べてもまぁ安いわけなのだが、その中でも豆腐料理は一番安い。一品6元くらいで食べられるのだから驚きだ。
東へ来るにつれて米飯も安くなってきた。このあたりではもうずっと一杯1元である。

何度も書いているけど、中華料理というのはすごい。
その中華を筆頭に、食はやっぱアジアだなとつくづく思う。
これは単に炒めるという調理法があるかないか、それと調味料の差だと思うのだけれど、こうして毎日早い!安い!旨い!中華を食べていると、食に関する限りいったい他の地域はなんなのだろうと思ってしまう。
”炒める”という今の日本人には単純に思える調理法がどうしてないのだろう?特に中央アジアの国々は支那と国境を接し、昔から交流があったはずなのに、どうして炒めるということは伝わらなかったのか?不思議でしかたない。

工業地帯を抜けると、道は元の通り対面通行となる。
宝鶏から先は小さな村が途切れなくなる。交通量も増える。
途中、道端のスペースで余った水を使って髭を剃った。
天王の手前でGSに寄る。ガソリンを買い、水も6Lほどもらった。ここへ来て水が豊かになったように思える。
これまでもどこでも快く水を分けてもらえた中国であるが、この先水に困ることはまったくなかろう。

天王を抜けた先で夕食に餃子を食べる。今日も食べてばかりだ。
とても小さな店だが、店は女性が一人で切り盛りしているようだった。可愛らしく(どこか年齢不詳で)、とても感じのいい女性で、つい応援したくなるような店だった。
先客の人がおもむろにタバコを一箱くれた。実は中国の食堂ではたびたびタバコをもらっている。いや、別にこちらから頼んでいるわけでも、そういったオーラを出しているわけでもないのだが、ちょっと話をすると「まぁ一本どう?」という感じで差し出される。さすがに丸々一箱もらったのは初めてだが。
いずれにせよ、タバコをたかられるどこかの国とはえらい違いだ。

人家が途切れず、テン場探しには少々苦労するようになった。
だいぶ暖かくなったせいか、一面に広がる畑には麦が植えられている。冬場の遊んでいる畑ならまだしも、さすがに作物の植えられた畑に幕営するわけにはいかない。
畑の奥の木立ちの中にちょっとしたスペースを見つけ、時間切れによりやむなくテントを張った。少々人目につくが致し方なし。
幕営したのは、刈り取ったトウモロコシの幹が積み上げられた上。ハイジの干草のベッドよろしくフカフカの寝床である。
どんより雲って今にも雨が降り出しそうなのであるが、不思議と雨は降らない。こんな天気の日が多いのだろうか?
21:00の気温+7℃。どうやらこのあたりにはまだ冬が来ていない。

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このトウモロコシは何か意味があるのだろうか?(よく見かける)       ちょうど黄葉の季節

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これは陸橋だったかな・・・?

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宝鶏の外れ・・・道路が呆れるほど広い               手持ちの水で髭を剃るの図

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夕飯の餃子                              先客の人がおもむろにタバコを一箱くれた

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つい応援したくなるような店だった                 ハイジの干草のベッドよろしくフカフカの寝床
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