FC2ブログ

河西回廊 その15 蘭州通過

2012/11/14 水
始:9:35 ~ 終:17:20 走行:80km
~ 西固 ~ 蘭州 ~ 東崗 ~ 和平 ~ 和平の先4km

無風快晴・・・であるが、蘭州方面は白く霞んでいる。7:30の気温-10℃。
昨晩は試しにテントの中を拭いてから寝たのだが、やはり霜が降りて朝になるとテントの中は真っ白。
何故なんだろう?外には霜などほとんど降りていないから、人間の体から蒸発する水分ということになる。

テン場からG312を6kmほど南下すると黄河に出た。
はじめて目にする黄河であるが、まだこのあたりだと川幅がそれほど広くはない。もちろんキレイなはずもなく、特に何の感動もない。
黄河を渡って右岸に出る。ここからしばらく道が悪い。空気はもっと悪い。

蘭州は黄河とシルクロードの交差する要衝の地に開けた町で、現在は甘粛省の省都である。しかしてその実体は・・・中共によれば中国一大気汚染の酷い都市である。
蘭州の西方に位置する西固のあたりは特に酷い。快晴の空であるはずが、まるで砂嵐の砂漠にいるよう。太陽がボーッと黄色く霞んでいる・・・。
工場からの排煙、埃と排ガス、それらが付近一帯をすっぽり覆っている。
中国一汚いということは・・・つまりは現段階で世界一空気が汚いということだ。それも納得の空気の悪さ。
こんなところに300万人もの人が住んでいるのが信じられん。よくこんなところで生存できるものだ。
これだけ不快、というより危険なところもそうそうあるまい(北京などはもっと酷いと想像するが)。

こんなところは一分一秒でも早く脱出したいところであるが、これがまた非常にデカイ・・・。特に黄河に沿って東西に長く、30km走ってもまだ蘭州から出ない。
さらに、道がわかりにくい・・・。標識に従って黄河を渡り、一度左岸に出るのだが、そこで標識がプッツリ途絶える。(大都市はどこもそうだが)もう迷いまくり。
道路の通し方も悪く、東崗のあたりは激しく渋滞していた。
この日は蘭州を抜けるだけでほとんど一日仕事・・・。

東崗の手前、蘭州の市街地をほぼ抜けたあたりで14:00ころ昼食兼夕食にした。
「蘭州ラーメンは旨い!」と知人から聞いていたのだが、蘭州ラーメンというのは牛肉麺のこと?・・・だとするとこれまで何度か食べていて、特別惹かれるものもなかったから、せっかくだが食指が動かず包子にした。
包子の店にはたいてい海苔のスープがある。人民もよく飲んでいるのだが、これはあっさりしていて激ウマ!
店の女性が実に感じのいい人だった。帰りがけに水も6Lいただいた。

東崗の激しい渋滞を突破した先から道が上りになった。けっこう上る。
和平を過ぎると一時的に人家の途切れるところに出る。行く先にはまたビル群が見えていて、ちょっと早かったのだが幕営することにした。目をつけたのは道路脇の斜面に広がる苗木の段々畑。自転車を押し上げてその一隅に幕営した。

いやーそれにしても不快だった。雲ひとつない快晴のはずなのに、まるで濃霧の中のように行く手が白く霞んでよく見えない。こんなところそうそうなかろう。
テントを張ってから、たまらず石けんで顔を洗った。テント生活ではこれまでずっと、ウェットティッシュで手足や顔を拭いている。昨日から頭も拭いているのだが、使い終わったウェッティーがすごいことになっている。ペーパーで鼻の中を掃除すると、これも真っ黒。もうあり得ない状態になる。

標高1,500mの蘭州からけっこう上らされたから、テン場の標高は1,800mくらいであろうか。
夕方になると冷たい東風が吹いていて、今晩もけっこう冷え込むのかなと思っていたら、日没後に風がピタリとやんだ。そして20:30の気温が+3℃もある。
急にどうしてしまったんだ・・・ちょっと気持ち悪いくらいである。

余談67 大活躍の三輪トラック
昨日の日記でも書いたけど、三輪トラックが人民の作業の足として大活躍している。
音といい力のなさといい噴き上げる黒煙といい・・・もしかして石炭で動いているのか?と疑いたくなる。
さすがにそんなことはないと思うのだけれど、聞いたこともないようなけたたましいエンジン音とモクモク噴き上げる黒煙は尋常じゃない。
これだけ走っているにもかかわらず、GSで給油している姿を見たことないんだよね・・・。

余談68 中国の行政単位
省とか区とか県とか市とか、中国の行政単位は日本と似ている。
区と省が一番大きな単位だ。チベットは中国では西蔵自治区ということになっている。省のほうは甘粛省とか四川省とか、これも大きな単位。
県と市は日本と逆で、中国の市は馬鹿デカイ。例えば北京市や上海市、天津市といったところは、一つの市だけで区や省と同格の扱いである。
県は小さな単位で、感覚的に日本の市と同じようなものである。

よくわからないのは、地図を見ていると区や市にはまた別の小さな単位のものがある。まったく同じ字でありながら意味しているところが違う。
例えば、酒泉市という巨大な市の内に玉門市や敦煌市といったものがある。蘭州市の内には紅古区という地区がある。

IMGP7034_サイズ変更  IMGP7037_サイズ変更
蘭州へ                                  雲ひとつない快晴のはずなんだけど・・・

P1170210_サイズ変更  IMGP7040_サイズ変更
霧のように白く霞む                       黄河を渡りなおすこのあたりから迷いまくって写真がなくなる

P1170211_サイズ変更  P1170213_サイズ変更
ホッと一息の包子                            苗木の段々畑に幕営

2012/11/15 木

停滞。
大気汚染のせいでわかりにくかったが、昨日テン場に着いたときから曇っていたらしい。夜間もずっと曇っていて、5:00頃からテントに雪の当たる音が聞こえ始めた。
夜が明けてもどんより曇っている。風はない。8:00の気温-2.5℃。
雪といってもそれほど降っているわけではないし、前回のように荒れた天気でもないから、行動か停滞かで悩む。

一時間ほど様子を見てみたが、天気が好転しそうな気配はない。地面やテントには薄っすらと雪が積もりはじめた。
この先定西までまた少し標高が上がりそうなこと、行動にはほとんど支障がなさそうだが雪がついてテン場が見つけにくそうなこと、これらのことから停滞することにした。
ちょっと疲れが溜まっていた、ということもある。

問題は水に余裕がないことであったが、300mほど先の眼下にGSが見えていた。
雪が弱くなった隙に自転車にカバーをかけ、その足でGSまで下って水を5Lもらってきた。これで準備万端。

これからさらに悪化しそうだった天気は意外に早く回復。昼前に雪がやみ、午後になると薄日も差していた。
薄っすらと積もっていた雪は一瞬で融け、テントもすっかり乾いてしまった。
行動すべきであったか・・・ちょっと後悔した。
もうこのあたりは前回のように荒れた天気になることはそうそうなかろう。

日中の気温は2~3℃。夕方の天気は昨日と大差なかった。
もしかすると、この時季は連日こんな天気なのかもしれない。20:00の気温-2℃。

IMGP7042_サイズ変更  IMGP7041_サイズ変更
停滞中の図                             コーヒーの代わりに飲んでいる甘~いミルクティー
関連記事
スポンサーサイト



Comment 0

There are no comments yet.

Leave a comment