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河西回廊 その12 武威通過(河西四郡を脱する)

2012/11/11 日
始:9:45 ~ 終:18:20 走行:79km
~ 武威 ~ 謝河 ~ 黄羊 ~ 古浪県 ~ 古浪県の先5km(料金所の手前)

無風快晴。8:00の気温-10℃。さすがに朝は小屋の内と外でまったく一緒だった。
昨日の状態のまま凍りついているBB周りの氷をお湯で融かす・・・が、沸騰させたお湯をかけているというのに、思うように融けない。うぉぉぉなんちゅー頑固な氷!
結局お湯が足りず、さらに重症であるドーズの氷は融かしきれず・・・。

快適なテン場だった。凍っていたテントもフライも一晩ですっかり乾いた。
小屋をあとにしてG312を武威へ。
道の状態はところどころアイスパッチが残っている程度。雪上走行からようやく解放された。

1ピッチで武威に到着。
武威というのは、漢の武帝の威がこの地まで及んだということに由来する名である。
やはり市街の中心には入らず、ルートに沿ってサクッと抜ける。
賑やかなエリアを脱したところで、外で包子を蒸していた店に寄る。包子と豆乳のブランチ。店のおばちゃんが揚げパンをサービスしてくれた。
支那では牛乳より豆乳のほうがずっとポピュラーである。この時季、温かい豆乳に砂糖を入れて飲むとめちゃくちゃ旨い。
蒸しパンである饅頭や花巻を除くと、支那にパンというものはほとんどないのだけれど、朝食によく食べるらしいこの揚げパンとねじりドーナツは美味。ねじりドーナツのほうは商店でよく見かけるようになった。

それから、ここへ来て確信を深めたことがある。
前にも触れたが、人民はチョコレート(さらに言えば甘いもの全般)と炭酸飲料を好まない。コーヒーもほとんど飲まない。
炭酸飲料はコーラとスプライトくらいは細々と売っているが、飲んでいる人を見たことがない。中国メーカの飲料は炭酸の入ってないものばかりだし、これとて飲んでいる人はまず見かけない。
人民がもっぱら飲んでいるのは白湯。お茶の場合もあるが、白湯を飲んでいることが圧倒的に多い。食堂で飲めるのもほとんどの場合が白湯である。
チョコレート(含チョコレート系のお菓子)は極端に数が少ない。チョコ好きの自分にとっては寂しい限りだが、月餅とかサーダーアンダギーみたいなやつとか代わりに中国のお菓子ならあるから、行動食に困ることはない。この時季はミカンも美味しい。

包子の店でボトルにお湯をもらい、ドーズの氷を融かそうと思った。店のおばちゃんに頼むと、おばちゃんはボトルの凍った水を丁寧に全部出してから注いでくれたのだが、注いでくれたのはなんと、温かい豆乳だった。
もちろん氷を融かすことはできなくなってしまったが、温かい心遣いに感謝。いやー信じられないかもしれないが居心地いいです、中国。

武威から先は緩い上りがずっと続く。
途中、チェーンがキシキシ言うのが気になって、休憩ついでに注油した。埃まみれになったり雪まみれになったり、最近チェーンルブが妙にもたない。
武威から10kmも走ると道が狭くなる。ここから古浪までの道は久々に悪かった。
時どき現れるダートは雪融けでグチャグチャだし、何より埃と排ガスが・・・。原因は大型のトラック、バス、ダンプ、それに加えて三輪トラック。
狭い道なのにけっこう大型が通る。

無風快晴の今日は、午後になると久しぶりに日差しの暖かさを感じた。
悪くて不快な緩い上りを坦々とこなして古浪の手前まで来たところで大渋滞。ちょうど高速の出入口と交差するところで、結局原因はわからなかったが、両方向からの車が鉢合わせとなってしまってすごいことになっていた。
まったく動きそうになく、狭くてすり抜けもままならない。
ちょっと待ってみたもののにっちもさっちもいかず、キョロキョロ周りを見回してここは人民の行動に従う。すぐ横を走る高速のランプウェイに二人がかりで自転車を押し上げ、渋滞を突破した。

手前で渋滞していたせいか、古浪の町中は閑散としていた。
町の中心に入る手前で食堂に寄って夕食にする。水も6Lほど分けてもらい、隣の商店で明日の行動食の買い出しもできた。
つい先ほどまで暖かさを感じるくらいだったのに、山の向こうに日が沈むと気温がグンと下がった。路面が再び凍り始める。
古浪は山裾に開けた町で、(決してそういうわけではないのだが)どことなくスキーリゾート地のような雰囲気が漂っている。まだ新しいのか、町の中心部は妙に小奇麗である。

武威から距離にして60kmくらい上らされた。標高がだいぶ上がったように思う。おそらくまた2,000m以上あろう。
町の中心を一歩外れると狭い道はテッカテカ、世にも恐ろしいことになっている。まさにスケートリンク状態。そこをモーターバイクで普通に走っている人民はすごいと思う。
気温が低いから車が踏んだくらいでは氷が融けない。よって基本的にはダートと変わらず、日本での場合のように滑ることはない。とは言ってもねぇ・・・。

スケートリンクを抜け、一度外れていたG312に合流。こちらは交通量が多く、路面はほとんど乾いていた。
タイムリミットが迫っている。快適なテン場とか言ってる場合ではなくなってしまった。
料金所の1kmほど手前、道路脇に程よい平坦地を見つけた。夕闇の迫る中、クラストした雪面に幕営。雪上に幕営したのは何気に今シーズン初めて。
こんなに寒いのもおそらくあと三晩くらいだろう。目の前にある山が、おそらくは最後の2,000m級の峠越え。これを越えれば蘭州までは下りだろうし、蘭州から先はググッと標高が下がるはず。
なんだか寒波と競争しているみたいだ。
とにかく一日でも早く先へ進まないと・・・野宿はどんどん厳しくなるし、一昨日のような荒天につかまれば下手すると走行不能になってしまう。
天気はもうしばらく大丈夫だろう。
21:00の気温-12℃。風がないのがありがたい。

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快適な廃屋をあとにする 無風快晴!               周囲は雪景色でも・・・

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路上に雪はない(ところどころアイスパッチが残る程度)   ブランチの包子と豆乳、サービスしてくれた揚げパン

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お湯をもらおうとしたら温かい豆乳を入れてくれた      三輪トラック・・・これは屋根付きの大きいタイプ

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高速のランプウェイに上がって渋滞を突破            激しい渋滞だった・・・

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ホッと一息ついて夕飯                      雪上に幕営したのは何気に今シーズン初(翌朝撮影)
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