FC2ブログ

河西回廊 その9 張掖通過

2012/11/8 木
始:9:25 ~ 終:17:40 走行:91km
~ 臨沢県 ~ 沙井 ~ 張掖 ~ 山丹県の手前15km

くもり、無風。昼頃から晴れた。
8:00の気温-7℃。今朝もパッとしない天気で、いかにも想像していた支那の空っぽい。
G312を張掖に向かう。テン場を出てしばらくは臨沢県、沙井と町が途切れないが、沙井の先からはまた原野となる。

昼過ぎ、河西四郡の一つである張掖に着いた。モンゴル帝国の元の時代、ヴェネチアの商人マルコ・ポーロが一年間滞在していた町であり、町の中心部にはマルコ・ポーロが東方見聞録に記した釈迦像も残っている。
ちなみに河西四郡というのは、西から敦煌(沙州)、酒泉(粛州)、張掖(甘州)、武威(涼州)の四州のこと。

市街の中心部には入らず、G312をそのまま辿って町を抜ける。ちょうどお昼時で、町中は家に帰る中学生で溢れていた。
町は酒泉に比べてごみごみした感じ。ビザの延長を酒泉でしておいてよかったわ・・・。
ごみごみしたところを速攻で抜け、町外れの食堂で今日は早めに昼食。米飯がなく久々に炒麺となったが、日本の焼きうどんのようで旨かった。うどんの茹で汁も美味。
帰りがけに食堂で水を5Lほど分けてもらい、近所の商店で買い出し。

14:00近くになると気温が上がり、久しぶりにカッパを脱いで走れる。
よ~し、これからタイムリミットまでガンガン走るか、と思った矢先、キャノンデールの後輪がパンク・・・。これからという時に水を差され、なんだか妙に腹が立った。
料金所の手前2kmほどのところで諦めて、道端でパンク修理。
近くの畑で作業していたおっちゃんとおばちゃんが心配して、もしくは単に物珍しくて駆け寄ってきた。
おっちゃんたちに見守られながらチューブ交換。外側のパンクだったが原因は不明。

気を取り直して原野の中を走る。高速と鉄道に挟まれた場所で、右に鉄道、左を高速が走っている。
張掖から25kmほど離れると、突然右手に長城が現れる。道路と並行してしばらく続いていて、暫し長城を横目に見ながら走る。
嘉峪関のように観光地となっているところはキレイに修復されているが、それ以外の場所ではあるがまま、朽ち果てるがままになっている。
あまりに長大すぎる長城のすべてを保存するのはそもそも無理であろう。既に崩れて土に返っている場所も多い。今残っている壁も、おそらく200~300年後には跡形もなくなっているのではないかと思う。
原野の中に忽然と連なっている長城。付近には羊を放牧している日常的な姿があるし、長城のすぐ脇を鉄道が走っていたりもする。
スケールが大きいというかなんというか、大半の人民にとって長城など単なる土の塊以上の何者でもあるまい。

地図の上では、山丹県のちょっと先で道が高速に吸収されている。もともと今日は山丹県の手前で幕営するつもりでいた。
17:00近くになると急に気温が下がり、気付くと追い風が吹いていた。
ついさっきまでカッパを脱いで指切りグローブで走っていたのはなんだったのだろう。自然の力は誠に恐ろしい。
追い風=西風。ということは、これから天気が崩れるのだろうか?
北側の山々には怪しい雲がかかってきたし、西の空も暗い。やはり天気が崩れるのかもしれない。

荒天に備えて風を避けられる場所に幕営したい、いや幕営する必要がある。
荒野のまっただ中で風避けになるものなんて長城くらいのものだ。風はさておき、長城を見ながら走っていて、ぜひどこか長城のたもとに幕営してみたいものだなぁとおぼろげに考えていた。
そうはいってもあの万里の長城。半ば土に返っている場所があろうが、道路や鉄道を通すのに一部が壊されていようが、腐っても鯛。果たしてそんなことが許されるのかよくわからない。

山丹県の手前15kmほどのところ、程よく道路から離れたところに格好のテン場を見つけた。長城を風避けにして快適にテントが張れる。
一部がキジ場となっているところを見ると、たもとで何をしようが別に問題はない様子。
そそくさと幕営した。ある意味ものすごく贅沢なシチュエーションだ。
21:00の気温-1℃。長城が見事に風をシャットアウトしてくれる。ありがたや、万里の長城。

余談64 人民とマスク
人民はマスクをしている人が多い。特にこの時季、女性はほとんどの人がマスクをつけている。
風邪の予防ということではもちろんあるまい。空気が悪いから、ということもあるかもしれないが(このあたりはまだそれほど汚染されていない)、一番の理由は防寒のためだと思う。
マスクは使い捨てのものではなく、鼻から顎まで目の下をスッポリ覆ってくれる布製のもの。自分も寝るとき(マユミは行動中も)使っているが、とても暖かい。
この手のマスクはどこにでも売っていて、様々な柄のものがある。

IMGP6939_サイズ変更  IMGP6942_サイズ変更
張掖に向かう                              張掖通過

IMGP6943_サイズ変更  IMGP6945_サイズ変更
町外れの食堂で炒麺の昼食                     パンクに水を差される

IMGP6946_サイズ変更  IMGP6948_サイズ変更
空気だけ入れて走ってみたが・・・                  結局すぐにチューブ交換

IMGP6951_サイズ変更
横に連なっているのは万里の長城

P1170181_サイズ変更
たもとで休憩するのも自由

P1170183_サイズ変更  IMGP6954_サイズ変更
レッドブルのバッタもんの紅牛(お世話になってます)      長城が続く

IMGP6955_サイズ変更
延々と続く・・・雨の多い日本だったら数年で自然に返っていると思う

IMGP6956_サイズ変更  P1170185_サイズ変更
こういうのも長城の一部                       で、テン場に目をつけたのがアレ

P1170188_サイズ変更
たもとにそそくさと幕営・・・ある意味ものすごく贅沢なシチュエーション
関連記事
スポンサーサイト



Comment 0

There are no comments yet.

Leave a comment