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河西回廊 その3 いよいよ冬将軍がやって来たか?

2012/11/1 木
始:8:50 ~ 終:17:50 走行:92km
~ 玉門 ~ 赤金 ~ 赤金ICの先15km

快晴強風。7:00の気温-9℃。
昨晩いよいよ伝家の宝刀のダウンジャケットを出した。羽毛量400g、14年もののシュラフではここのところの寒さに耐え切れなくなった。
ダウンの効果は絶大で、昨晩上半身には寒さを感じなかった。
鼻が冷たくなりついついシュラフにもぐりこんでしまうので、昨晩は人民マスク(布製のもの)も着用。これも効果は絶大なのだが、どうしても途中で息苦しくなって外してしまう。結局シュラフにもぐりこむ結果になる。
これ、日本の冬山ならシュラフが凍って真っ白になるところだが、極度に乾燥しているからこのあたりだとそんなことにはならない。

今朝もかなり苦労して高速に復帰。玉門へ向かう。
風は強い西風。道がひとまず南に向かっているから、右からの横風となる。
埃がすごい。春先、日本まで飛んでくる黄砂はこのあたり一帯から舞い上がったものだろう。
強く冷たい西風はまさに木枯らしといったところ。冬の到来を強烈に告げられているような気がした。

玉門で高速を下りる。やはり出口に料金所がある。甘粛省に入ってから高速が日本のようなシステムになり、料金所が本線上にあることがなくなった。
玉門で高速を下りたのは、町で買出ししたかったことに加え、なんとなくこのあたりはもう自転車で走ってはマズイのではないかと思ったから。
出口のところにG312と標示されており、高速を下りるとそのまま自動的にG312に出られた。行き先標示に酒泉とあるから、これより先はどうやら下道を走れそうだ。

町の中心部を抜けたところで買い出し。さらにちょっと走って町外れの食堂で昼食。
今日は麻婆豆腐にインゲンとニンニクの炒め物。これをご飯と一緒に美味しくいただいた。
人民は米飯より麺や饅頭を好んで食べている。どちらかと言えば米より小麦の食文化だ。
水も食堂でもらった。

玉門から先は道が東よりに向きを変える。強い西風が追い風となって楽チン。なのだが、道が悪くてガツガツ走れない。もし高速を走っていれば、ガンガン距離の出た一日だったと思う。
高速と下道のギャップが激しい。もうホント、腹が立つほど道が悪い。ところどころ埃の堆積したダートであるし、道幅も大型一台分しかない。にもかかわらず、こんな道をけっこう大型トラックが走っている。
道も高速を縫うように走っていて、なかなか前に進まない。せっかくの追い風を思うように活かせずもどかしい。埃で不快なだけである。
なんというか、順番が逆ではあるまいか。下道をしっかり整備してから高速を通すってのが本来の順序だと思うけど・・・。
むしろ高速ができてしまったものだから、下道は完全に放っておかれている状態。ダートの区間というのは工事中とかいうことではなくて、単にアスファルトが剥げて荒れてしまっているだけである。

赤金の手前、高速を渡る陸橋の上で、逆方向から来て休憩中の中国人バイカー二人組と会った。
北京から来たというチン君とリャン君。とても感じのいい二人で、「日本人ですか?」と日本語で訊かれたから、最初は日本人かと思った。
自転車はチン君がジャイアントで、リャン君がメリダ。ともに台湾のメーカで、中国ではお決まりのメーカだ。
二人は簡単な日本語をいくつか知っていたのだが、残念ながら英語はまったく解せず。お互い言葉がわからず詳しい話はできなかった。
一緒に写真を撮り合ったり、別れ際にソーセージをくれたり、ホント感じのいい二人だった。そして、自分らと同じルートを走っている人がいる、という事実にちょっと勇気づけられた。
それはそうと・・・彼ら二人が高速を走っていないということは、やはり本来高速を自転車で走るのは違法ということであろうか。少なくとも下道のあるこのあたりはマズイのだろうな。

二人と別れてしばらく行くと道がよくなった。赤金の町である。町の中だけはどこもキレイに道路が整備されている。
町の中心部を抜けても周りは畑だらけ。人家が途切れない。
テン場が見当たらない・・・しかも今日は風が強いから、贅沢ながらできれば風を避けられる場所に幕営したい。

赤金ICから15kmほど走ってようやく人家が疎らになった。
このあたりで時間切れ。いつものように自転車を止めて付近を偵察するが、今ひとつ適当な場所がない。
自転車が風に煽られて倒れる。すると、スタンドが真横を向いてしまった・・・スペーサーをかましながら騙し騙し使っていたスタンドであったが、ここで完全に死亡。踏んだり蹴ったりだ。
暗くなってしまい、結局道路脇にある涸れ川の高台に幕営。道路に近すぎ。道路から丸見えではないか・・・(そんなに車は通らないけれど)。
強風の中、苦労して岩陰にテントを張る。しばらくすると風がピタッとやんだ。だいたいこのパターン。夜になると風がやむのだ。
20:00の気温-2℃。風さえやめば寒くない。

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玉門で高速を下りる                         昼の麻婆豆腐とインゲン&ニンニクの炒め物

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この先、腹が立つほど道が悪くなる・・・             「玉門赤金峡国家級景区」とある

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中国人バイカーのチン君とリャン君

2012/11/2 金

暴風雪のため停滞。
昨晩寝る態勢に入ったときはまだ無風快晴であったが、その後何時頃であったか、突如として暴風が吹き荒れた。
夜が明けても風はやまず、曇っているのか日の出の時間になっても外は暗い。半ば停滞ムードで起き出して外に出てみると、風が強くどんより曇っていた。

夜中に暴風が吹き始めてからずっと、テントの中が埃っぽかった。非常に細かい砂であるため、ちょっとした隙間から吹き込んでしまうらしい。本体の外、フライの下に出しておいた靴など埃まみれですごいことになっていた。

しばらく様子を見ようと、ひとまず湯でも沸かす。が、MSRの調子が悪く、いきなり分解する破目に・・・。昨晩消火するときの様子が既におかしかったのだが、ここのところ五日に一度は分解しているような気がする。

8:00頃、コーヒーを飲みながらパンを食べていると、雪が降ってきた。非常に乾燥した雪で、気温が低く地面も乾いているからみるみる真っ白になる。
ここで初めて停滞することに決定。
予定が狂う。ビザの延長の予定が・・・。嘉峪関で様子を探ろうと思っていたのだが、タイミング悪く土日を挟んでしまうことになった。
日数がないから嘉峪関もパスか。酒泉もスルーして張掖まで一気に走ってしまおうか・・・。もし張掖で延長できなければ、バスで西寧まで出向くことになるか?

暴風で風上側のペグが二ヶ所抜け、うち一ヶ所はフライが破れてしまった。
ペグを打ち直し、ついでに自転車に積もった雪を払ってカバーをかけておいた。
これでも多少は雪を避けられる場所に幕営したのでまだよかった。無理して川床まで下りてテントを張っていたら、雪で自転車を上げられないところだった。危ない、危ない。
交通量は少なくとも車の通る道路は、さすがに雪が融けて濡れてしまった。明日天気が回復しても、朝は路面が凍結しているに違いない。

10:00を過ぎると雪は軽く舞う程度になったが、風がまた強くなった。そして昼すぎの気温が-5℃。日が出ないとこういうことになってしまうのか・・・。
降った雪がサラサラのまままったく融けないところが恐ろしい。

16:00頃になってようやく風もやんだ。
19:00の気温-8℃。

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いよいよ冬将軍がやって来たか?                ペグを打ち直し、自転車にもカバーをかける
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