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天山北路をゆく その8 スルーするだけで大変なウルムチ

2012/10/20 土
始:9:10 ~ 終:17:00 走行:74km
~ ウルムチ ~ 新疆化肥廠 ~ 線路を渡った先4km

朝はどんより曇っていて時どき雨も飛んできていたが、その後は晴れた。寒い!日一日と冬に近づいている。
日が昇ると放牧の羊がテントの近くまでやって来て、木の葉を一心不乱に食べていた。
憂鬱だった泥地獄はさほどでもなく、快速の側道に出てウルムチへ向かう。
側道は道が悪かった。乾燥した埃っぽい道も不快だが、雨でヌタヌタになった道もこれまた不快。ただ、側道は車が少なくて助かった。

ウルムチ市街に入る手前で道が快速と合流した。引き続きしばらく東へ走る。
ウルムチは、現在では自治区の区都となっている巨大都市だ。が、歴史が古いわけでもないし、こう言っちゃなんだが、おもしろくもなんともないただの巨大な漢人街というだけだ。人口の八割以上が漢人で、ウイグルらしさというのは微塵もない。

サクッとスルーしたいのであるが、巨大すぎて抜けるだけで大変である。
北京北路、中路、南路。友好北路、南路。それから新華北路、南路。ウルムチ市街を南北に走る道をつないで市街から脱出した。
人も車も多すぎだ。今日は土曜だから、輪をかけて街に人が溢れていたのだと思う。
これだけの大都市で、ここまで自転車に配慮のないところも初めてだ。
自転車は歩道を走るように指定されているのだけれど、その歩道には人が溢れているし、そもそも車が駐車してあって走れなかったりする。
仕方なく車道を走るわけだが、車道は車道で車が溢れていてどうにもならない。特にストップ&ゴーを繰り返す路線バスが多くて走りにくい。
車最優先社会だから、右折車や横から出てくる車があるときも自転車は止まらねばならない。強引に行ったりすればまず事故る。
交差点では、まだ横断している人や自転車があるというのに、車は青になったと同時に突っ込んでくる。走っていて精神的にものすごーーーく疲れる。

日本の大都市だって決して褒められたもんじゃないが、中国の都市部の走りにくさはそれとは別次元の話だ。
そこへいくとヨーロッパというのは、こと自転車に関しては先進国だよなぁとつくづく思う。ま、そもそも人口が桁違いという話があるが・・・。
思うにアジアの都市は巨大すぎる。どう考えたって人口が多すぎる。
でも、この雑多な感じがアジアなんだろうね。昔からそうなわけだし、これはもう未来永劫変わらないとは思う。

市街地を抜けるとビックリするほど車が減る。
ようやく落ち着いて休憩することができる。道路沿いにあった清真の食堂で昼食休憩にした。
久々の焼きラグマンが美味。店の人がとても親切かつ気前がよく、水をもらおうとしたら10Lもくれた。

解放南路と合流した道は、そのままトゥルパンまで続いているのかと思いきや、突然行き止まりとなった。
人に訊き訊き道を探すと、G314という道があった。持っている地図にはない道だし、行き先にトゥルパンとも書かれていない。
再度人に訊くと、高速を走れと教えてくれる。どうやらG314ではトゥルパンに行けないらしい。
またか・・・仕方なく再び高速のG30に乗る。
料金所はすんなり通してくれたし、追い越してゆく公安のパトカーも自転車のことなど意にも介さない。どうやらここは自転車が走ってもいい区間であるらしい。
毎度このあたりの判断が難しい。走れる区間も走れない区間も道路の造りはまったく一緒だ。いっそのこと全線通行可にしてくれればいいのに・・・。
高速は走っていてつまらないのだが、道はキレイだし、広くて安全だし、何より道に迷う心配がまったくない。どうせ景色は単調で変わり映えしないし、走れるのならもう高速でいいか、という気分になってきた。
食堂のおばちゃんが水をたんまりくれたので、休憩のとき頭を洗った。

新疆化肥廠という出口のところまで来て、ようやく現在地がわかった。
時刻は15:30過ぎ。次の出口は30kmほど先。このまま走るとまたテン場に困りそう。
ふと横を見ると、下道らしきものが走っている。高速を下りて下道を走ることにした。
高速の入り口にある標識を振り返って見ると、自転車進入禁止と書いてある。ここから先はまた通行禁止の区間だったのだろうか?

出た道はG314。高速に乗らずに最初からG314に入っていればよかったのかもしれない。道はこの先もしばらくは続いていそうで、ひとまず安心。
GSがあったのでガソリンを買う。これで準備万端だ。
しばらく走って線路を渡ると、その先に人工林を見つけた。偵察してみて林の中に幕営。広くて明るい5☆のテン場だ。
ちなみに、おそらく気候的にそうなのだろうと思うが、このあたりには天然の森や林は皆無である。あるのは全て人工林。

それにしても・・・中国は高速ばかり見事に整備しているが、下道が全然ダメだ。
舗装が悪いとか路側帯がないとか、そんなことはまぁいいとして、突然道がなくなってしまうというのは非常に困る。標示も一切ないし、しかも地図ではずっとつながっているはずなのに・・・。
こんなところに車最優先社会の中国の現実が見て取れる。

ウルムチの市街を脱出したところで、「釣魚島は中国のもの」と書かれた胸くそ悪い横断幕を目にした。
いったいどの口で恥ずかしくもなくそんなことを言っているんだか・・・。
人民にはぜひともきちんと歴史を学んでもらいたいものだ。そうすれば恥ずかしくてとてもそんなこと言えないはずだから。海底に眠る石油や天然ガスに目がくらんで主張しだしたことだとわかるから・・・。
ま、そんなことができないのが中国という国なんだろうけど。これは韓国も一緒だ。いや、むしろ性質が悪い。

ウルムチの標高が900mほど。
次に目指すトゥルパンは0mに近いから、ウルムチからは下る一方のはずなんだけど、今日のところは一向に下らなかった。むしろちょっと標高が上がった気がする。
20:00の気温-4℃。

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日が昇ると放牧の羊がやってきた                  ウルムチ市街に入る手前

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脱出・・・市街地では写真を撮ってる余裕がなかった     夥しい数の風車・・・ウイグルで頻繁に見かける

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人工林の中に幕営
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