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天山北路をゆく その7

2012/10/18 木
始:8:35 ~ 終:16:50 走行:89km
~ 昌吉 ~ 昌吉の先10km

晴れ。
テン場から道路に出るのに自転車を押しているとき、ドーズの後輪のスポークが一本折れていることに気付いた。またか・・・。
どうやら昨日折れたらしい。あんなにキレイな道を走っているのに何故?
やはりウクライナで車に追突されたとき、フレームが僅かに歪んでしまったのか?でなきゃスポークが簡単に折れすぎる。折れるようになったのは追突されてからだし、それ以前はまったく問題がなかったわけだから。
これまでにいったい何本スポークが折れたことだろう。スポークのみならず、リムも二本クラックが入ってオシャカになっている。

ドーズの今のホイールはディープリムで、スポークの長さが中途半端。手持ちの予備スポークは長さが合わない。
このまま日本まで走りきるしかあるまい。
途中自転車屋を見かけたら寄るにしても、敢えて自転車屋を探すようなことはもうしないつもり。
ホイールが振れるだろうが、舗装路を走っている限りスポークが二、三本折れても強度的には問題ない。

昨日の続きのG312は、高速の下をくぐるところで通行止めとなった。
車は全車なんの躊躇もなく高速へ迂回していくが、はて?自転車はどうすりゃいいの?また高速を走ればいいの?
近くにいた人に訊くと、通行止めの先を走っても大丈夫だと言う。本当だろうか。
他に選択肢はなく、そのまま突っ切る。道はいつの間にかS115となっている。
しばらく走ると、そのS115にも自転車通行禁止の標識が現れた。意味がわからん。いったいどーすりゃいいのよ・・・。
すぐ隣をS201というのが走っていた。行き先が呼図壁となっているから、この道でも昌吉へ抜けられそうである。もちろんS115のほうは車が一台も走っていない。
近くにあったGSにいた人に尋ねる。すると、最初の一人は「このままS115を走ればいい」と言ったものの、すぐに別の人が加わって「そりゃマズイだろ」ということになった。
結局最後は「S201を走れ」と忠告してくれたので、それに素直に従った。

同じ方向に走っていた車は手前ですべて高速に回ったので、S201は車が少なく快適だった。
昌吉の手前でG312に合流。ちょうど清真の食堂があったので、また大盤鶏を食す。
この大盤鶏、美味なのであるがちと高い。このあいだの店はそれでも50元であったのだが、今日の店は80元もした。ボられているわけではなく、値段表示がそうなっている。
ラグマンを食べるにしてもなんにしても、清真の店は漢人の店に比べて割高であるように思える。

食堂で水ももらえた。
食堂からすぐのところにまたまた料金所があったが、自転車は端をスルーできる。
料金所を抜けると道が広くなる。メインの車道は片側三、四車線。そこは自転車は走れなくて(建前上)、フェンスで仕切られた側道を走るのだが、この側道からして二車線もある。
車はメインの車線を走ればいいのに、側道も普通に走っている。のみならず、一方通行のはずが反対方向からも普通に走ってくる。
なんだかもう滅茶苦茶。あくまで車優先の考えだから性質が悪い。

前にも書いたけど、町中の道路は無駄に広い。碁盤目状に走っている道路など片側三、四車線が当たり前。ハッキリ言って無駄である。よく誰も文句言わないなぁ。
新興の町中にはたいてい自転車道があるのだが、これがまた車がすれ違えるくらいの道幅がある。だからトラックが路中してあったり、車が普通に両方向から走ってきたりする。せっかくの自転車道が本来の役割をまったく果たしていない。
道が広すぎるのだ。
車が通れるくらい広い道なら、人民が車を乗り入れることなど火を見るより明らか。最初から車が入れないくらいの道幅にしておけばいいのに・・・。

町中はどこも、相変らずこれでもかというくらいビルを建てている。今日通ったある町なんて、町自体を今まさに造成しているといった風だった。すべてのビルができたばかりか建設中、誰も住んでいないという有様だ。バブルが弾けたらどうするんだろ・・・?

中国では自転車や車を追い越すとき、これでもかというくらいホーンを鳴らして意思表示する。道幅の広いところが多いし、今のところキルギスほど怖い思いをせずに済んでいる。
が、交通ルールは滅茶苦茶だ(そんなものがあればだが)。もう完全に収拾がつかない状態。町中など道を無駄に広くするもんだから、よりルールを複雑にしている。

昌吉の町は整然としたこれまでの漢人の町と違い、ものすごく雑然としていた。自転車で走りにくいのだけれど、不思議とホッとする。
ウルムチに近づくにつれ空がどんよりしてきた。天気が悪いというより空気が悪いといったほうが正しい。
毎日埃と排ガスまみれで不快だ。マユミは今日からマスクを装着して走っている。
公害の最大の元凶は大型トラックとトラクターではないかと思う。それはもう半端ない数が走っている。
今の時季、トラクターはどれも収穫した綿花を山積みしたトレーラーを引っ張っている。場所によってはそんなトラクターで渋滞。
どれもこれも綿花を山積み。山積みの綿花一杯がいったいいくらになるのだろう。やはり恐ろしい国だな、中国は・・・人海戦術による綿花搬入を見ていたりすると、そんなことを思ってしまう。

昌吉を出たところでG312は「快速」に吸収される。
「高速」ではなく「快速」という道路で、道行くおっちゃんに訊くと自転車も走れるという。嘘か本当か・・・。
だが、この快速には路側帯というものがなかった。けっこうな速度で車がかっ飛んでいて、見るからに危険。しかも、一度入ってしまうとウルムチまで出られないかもしれない。
とりあえず入ってみたものの、テン場に困りそうなので引き返した。

快速の反対側に回ってみたら側道があった。しばらく側道をたどってみることに。
中国の道路は高速の類が多いくせに、そこは自転車通行禁止のくせに、自転車も走れる下道の情報というものが徹底的に欠落している。なんだかもう何の手がかりもないオリエンテーリングのような状態だ。
地図の上では高速に沿ってG312がずーっと延びているはずなんだけど、実際はまったく違う。

側道をしばらく走り、畑の隅にようやく見つけた木陰に幕営。
MSRは最大火力のみであるが、またとりあえず使えるようになった。
明日は一気にウルムチを走り抜けるつもり。第一の核心である。

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綿花・・・                                 納入待ちのトラクターの列

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これ一杯でいったいいくらになるのだろう?           手がかりのないオリエンテーリング

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車さえいなければ快適な自転車道                今日も大盤鶏を食す

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雨が降ると泥地獄になるテン場

2012/10/19 金

雨のため停滞。先日泉谷のおっちゃんが言ってたのはこの雨のことだったのか?

昨晩は、寝る時間になった頃には空がすっかり曇っていた。夜中には雨がパラつき、時どき突風が吹いたりしていた。
夜が明けると暴風。そのうち雨も降り出した。しばらく様子を見る。
朝のうち雨はさほどでなかったが、この風では行動するのは無理。西からの強風。停滞を決めた。

9:00を過ぎると風はいくぶん弱まったが、今度は雨が本格的になった。テントが暴風でかしぎ、西側と南側の二面はフライが本体に張り付いてしまっている。このままだとまたテントの中が水浸しになるのは明らか。
雨の中、テントから出てフライを張り直し、排水用の溝を掘る。かつ前回までの経験を活かし、フライと本体の間にビニールを挟んで直接張り付くことを防ぐようにした。自転車にもビニールシートをかける。

その後風が弱まったことが幸い、ビニールの効果も相まって前回のようにテント内が水浸しになることはなかった。
雨が降り始めると気温が如実に下がった。寒い。
普段乾燥しているくせに地面は水はけが悪い。土は粘土質で、靴の底にくっついてテントの周りを歩いただけで高下駄状態になる。
晴れても雨が降っても厳しい、というか不快な土地である。こんなところで生活するのはさぞ過酷であろう。
明日晴れたとしても、この泥地獄から道路へ脱出するだけで難儀だろうな・・・。

中国ビザをどこで延長するか。目下最大の悩みである。あまり早くに行っても延長してくれない可能性が高い。
敦煌ではビザの延長ができないようであるが(公安の外事拠はあるのだが)、日程的に一度敦煌あたりで確認してみようかな。

14:30頃ようやく雨が上がった。
この気温、山ではもちろん雪だったろう。快速の向こうに見える天山の山々は真っ白になっていた。
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