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天山北路をゆく その4 今日も一日高速の上

2012/10/15 月
始:9:05 ~ 終:18:00 走行:120km
~ 高泉 ~ 烏蘇 ~ 奎屯の手前8km

無風快晴の朝。午後にはやはり薄っすらと雲が出た。
一日中高速の上、ガードレールの中。

走っているとやはり時どき、歩行者とそれから自転車とトラクターは通行禁止の標識があるのだが、通行しても問題ないことは間違いない。
公安のパトカーも自転車などまったく意に介さないで追い越してゆく。もうこの標識は無視することにした。
今日も二ヶ所あった料金所では、一応止まって行っていいかとゼスチャーすると、笑顔で手を振ってくれた(たぶん自分らは中国人にしか見えない)。

昼すぎに高泉という小さな町の中を通った。
ここは道路から出られるようになっていて、ズラリと並ぶ食堂の一つで昼食休憩にした。
「清真」とか「回民」と掲げているのはムスリム用の食堂で、大きな町以外ではほとんどこの手の食堂である。もちろん豚肉は使ってないはずなのだが、今日食べた丸子湯(肉団子のスープ)には豚肉が入っていたような・・・。いや、間違いない。見た目も味もチャーシューそのものだった。豆腐も入っていてとても旨かった。

外のテーブルで食事しているとき、やはり食事のために近くに小型のトラックが一台止まった。荷台にはフタコブラクダが鎮座していた。
ヒトコブに比べるとキツイ顔をしているフタコブであるが、やはり可愛い。黙ってじっと座っている姿を遠くから見ると、巨大な鳥の雛のように見える・・・。
ラクダなど珍しくもなんともないようで、付近の人たちは誰も見向きもしない。

食堂でついでに水も6Lほどもらった。
それから近くの商店で米を探してみたのだが、やはり見当たらない。うぅぅむ、今晩もラーメンか。

烏蘇では高速を下りなかった。すると、その先はずっと出口がない。
17:00を回って暗くなってきたし、いい加減ここから出してくれぇ~という感じ。
奎屯の手前8kmほどのところでようやく出られた。が、出たところは工場地帯。最悪のところに出された・・・。
テン場を選り好みしている場合ではなく、道路からダートに入り、低木の茂る空き地に幕営した。狭いスペースしかなくてフライは張れない。雨の心配はなさそうだが、如何せん寒そうである。
夜になると近くのプラントの明かりがキレイだった。

余談54 漢字とひらがなとカタカナ
中国語では外来語を中国語表記する際、音からではなく意から入ることがあっておもしろい。
例えば、エナジードリンクのレッドブルは中国でも売られているが(バッタもんが多いが本物もある)、中国語表記では「紅牛」となる。意味はそのままだが、もちろんこれで「レッドブル」とは読まない。
人名など意味を持たないものには音の合う適当な漢字を当てる。例えば、チョコバーのスニッカーズは「士力架」(”ズ”が抜けているような気がするが)。
漢字は表音文字である以前に表意文字であるから、漢字を当てると否応なしに意味を持ってしまうところがおもしろくもあり、問題でもある。たまたま「士力架」はそれとなく意に沿った命名になっている。

その点、表音文字であるひらがなとカタカナを発明した日本人は賢かった。
単に表音文字であるという以上に、ひらがなとカタカナには効力があるのではないかと思う。漢字を浮かび上がらせる効力だ。
これは勝手に思っていることなんだけど、何かの文章をパッと見たとき、それが何について書かれているのか瞬時に読み取る、その点にかけて日本語は非常に優れているのではないか。
漢字とひらがな、カタカナが絶妙なバランスにあるとき(漢字が多すぎても少なすぎても読みにくい)、パッと見ただけで意味が目に飛び込んでくる。頭からいちいち読む必要がない、というか要するに斜読が可能である。
この斜読というのは、表音文字による言語=英語やフランス語といった多くの言語において可能なものなのだろうか?はたまた漢字だけを使っている中国語でも可能なのだろうか?
非常に興味がある。

ついでながら・・・擬態語や擬声語が多いのも日本語の特徴である。
例えば、表面の状態を表すだけでも・・・ツルツル、テカテカ、ベトベト、ザラザラ、ゴツゴツ・・・etc いくらでもある。
これらは(日本人にとっては)簡単な上、感覚的に実に捉えやすい。一方で、外国語に置き換えるのはなかなか難しい。

余談55 自力でものをつくるということ
中国では町中で電動スクーターをよく見かける。それから、走っている車は国産車が多い。特に、大量に走っているトラックやバスは100%国産車だろう。乗用車は欧州車や日本車、韓国車もよく見かけるが、やはり一番多いのは国産車。
性能や品質がどうとかコピー品ばかりとか(実際コピーの仕方はえげつない。また別の機会に述べる)、そういうことはひとまず横に置くとして、これはすごいことだと思う。世界の大半の国では自力で車などつくれないのだから。

商店で売られている品物もほぼすべて国産品だ。それが原因なのか結果なのか、どちらが先なのかよくわからないが、売られているものの素性が他の国と違っていて独特である。
例えばお菓子。チョコレート類がほとんどなくて、代わりに酒のつまみのようなもの(イカの薫製とかそういったもの)ばかりになる。自分の経験では、チョコレートがこんなにない国ってのは他にない。
例えば飲料。炭酸飲料がほとんどない。コカコーラは一応存在するが、非常に影が薄いし、飲んでる人を見たことがない。これも自分の経験によると、コカコーラというか炭酸飲料がこんなにない国ってのも他にない。中国人というのは、そもそも冷たいものを飲む習慣がないらしいが。

何はともあれこの自国でなんでもつくれるというのは、その国の素性を表す大切な要素ではないかと思う。日本がそうであるように、こういう国はそのうち発展する、そういう潜在力を秘めているような気がする。
BRICs(最近は最後のSに南アフリカを当ててBRICSと書くのか?)の国々にはどこもそういった要素がある。イランにも素地がありそう。
日本や欧米の製品を無尽蔵に受け入れて国中にそんな製品が溢れているような国(世界にはそんな国のほうが多い)というのは、一見進んでいるように見えて実は未来は明るくないのかもしれない。

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日が昇る                                快晴!

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ここから高速に入る                          ウルムチ 316km

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そして何もない・・・                      食べることだけが楽しみ(清真なのに豚肉が入っていたような・・・)

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荷台におとなしくおさまっているフタコブちゃん         後姿は鳥の雛みたい

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アップで                                 低木の茂る空き地(翌朝撮影)
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