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天山北路をゆく その2 ~大河沿子

2012/10/13 土
始:9:05 ~ 終:17:00 走行:110km
~ 大河沿子

快晴。朝の気温2℃。風もないし、寒くない朝だった。
昨日と同じところから高速に戻ってスタート。道はしばらくサイラム湖沿いを走る。
しばらく走ると、道路から少し離れたところにポツンと一軒だけ商店が現れた。どう見ても普通の家屋にしか見えないのだが、家の壁にズバリ「商店」と手書きされている。
本当に店なのか?半信半疑であったがすかさず寄ってみる。食料も行動食も心もとなかったのだ。
ほとんどものはなかったが、一応商いはしていた。お菓子の類を行動食用に買う。何はともあれ助かった。

サイラム湖の先は40kmほど緩い下りが続く。車は少なく、道がキレイでブレーキも不要。至極楽チン。
右手に見える天山の山々は3,000m級であろうと思うが、雪はほとんど着いていない。ホッ・・・冬の訪れはもう少し先のようだ。

今走っている道は「国家高速」ということなんだけど、「一級公路」とも標示されている。(ゆくゆくはその名の通り国家高速になるのだろう。)
現時点では他に道はないし、たぶん一般道ということだと思うのだが、80kmほど走ると料金所が現れた。近づいてみるとしっかり機能している。
うぅぅむ、大丈夫なんだろうか。一寸躊躇するものの、高速から出られるわけでもなく、どうにか突破するしかない。
一番右側のレーンからアプローチ。当たり前のことのように手を振って料金所の脇をすり抜けようとしたら、後ろから呼び止められた。
ドキッ・・・仕方なくいったん料金所に戻る。
何を言われているのかまったくわからなかったが、結局そのまま行っていいということに。有料であるにしても、自転車の料金設定など当然ないに違いない。

車は車種ごとに料金設定がなされているようである。最低ランクの料金が15元。
高速の入口には料金所の類がないから、距離にはよらず一律料金であるっぽい。

料金所を出るとすぐGSがあった。ガソリンが無事買えるのか試しに寄ってみる。
中途半端な量でも買えた!中国でもガソリンの心配はなさそうだ。また一つ問題が解決。
GSに併設された店でカップ麺を買って食べる。要するにここは簡単なSAのようなところである。
カップの大きさは、日本で言えば大盛り1.5倍くらいの大きなもの。店内で熱々のお湯がもらえるようになっていて、バスで立ち寄った人民もよく食べている。
知ってはいたけど、カップに並々とスープの残っているものをそのままゴミ箱に捨てている姿は、目の当たりにすると衝撃的だ。さらに言えば、ゴミ箱に捨てている人はまだマシで、食べ残しをそのまま放置したり、その場にぶちまけたりする人のほうが多い。

店で水も7Lほど汲ませてもらった。
一応、「飲めるのか?」と訊くと、「飲める」と言うのでそういうことにしておこう。
独断と偏見によると、このあたりの水はまだ問題なく飲めそうである。
今後は山間を走ることはほとんどないだろうから、水はGSや食堂でもらうことになろう。

GSをあとにして再び走り始めたが・・・退屈だ。恐ろしく何もない。不毛の砂漠や原野というのとはまた違っていて、独特の退屈さがある。
車は少ないし、優に車一台分の路側帯もあるから快適で安全でもあるのだけれど、道も景色も単調で変わり映えせず、とにかく退屈。
なんと言っても高速に入ってしまうとそこから出られない。一日中ガードレールの中にいる。
道からアクセスできるところにGSとか商店も皆無。テン場もそこかしこにあるのだが、ガードレールとフェンスで二重に阻まれていて道路から出られない。退屈な上に不便なことこの上ない。

この先がどうなっているのかわからないが、ウイグルを含む現在の支那というところは、自転車旅にはまったく向いていないのではなかろうか。
人民は軒並み無愛想だ(ウイグルでもこんなところで見かけるのは漢人ばかり)。支那では沿道やすれ違う車から笑顔で手を振られるなんてことはまずないだろうね。

走っていて唯一おもしろいのが標識や看板。もちろん読めないわけだけど、日本人なら意味はほとんどわかる。
日本人の感覚からすると、装飾を一切廃した非常に直接的な表現が多く、見ていておもしろい。
簡体字だから日本の漢字とはまったく異なる字も多いのだが、逆に意味の上から日本のどの漢字に相当するのかわかったりする。クイズをやっているようでとてもおもしろい。
ちなみに、日本の漢字も要するに簡体字である。ただ、略し方が日本と中国とで異なっている。見ていると中国式の略し方にも特徴があるのだけれど、簡体字同士で類推するのはなかなか難しい。
旧字、昔ながらの漢字(繁体字というのか?)を用いているのは台湾である。

話が飛ぶが、漢字について書かれた本でおもしろいものがあるので紹介しておきます。
「漢字と日本人」 高島俊男 文春新書
ごっちゃな文体でちょっと読みにくいのですが、書かれている内容は非常におもしろい。興味があればぜひご一読を。
どんな内容なのか扉書きを転写しておくと・・・
「カテーの問題」と言われたら、その「カテー」が家庭か假定かあるいは課程か、日本人は文脈から瞬時に判断する。無意識のうちに該当する漢字を思い浮かべながら・・・・・・。あたりまえのようでいて、これはじつに奇妙なことなのだ。本来、言語の実体は音声である。しかるに日本語では文字が言語の実体であり、漢字に結びつけないと意味が確定しない。では、なぜこのような顚倒が生じたのか?漢字と日本語の歴史をたどりながら、その謎を解きあかす。

さて、ウイグル語はアラブ文字を使う。よってウイグルの道路標識はほとんどの場合、アラブ文字でも併記されている。ただし非常に小さくて見づらい・・・。

周りにテン場はいくらでもあるのに、道路から出られない。
このまま走ると精河(かなり大きな町と予想される)に入ってしまう。
まだ時間がちょっと早かったのだが、大河沿子というところでインターが現れたので、いったん高速を下りた。
綿花畑が広がっていて、ちょうど収穫の時期であるらしく、人民が作業に勤しんでいる。
畑の片隅に人工林を見つけて幕営。今日は比較的あっさりテン場が定まった。
ウルムチまであと450kmほど。

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朝のサイラム湖                           そして高速に戻る

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ウルムチ 553km                          恐ろしく退屈・・・写真もほとんど撮ってない

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比較的あっさりテン場が定まった
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