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天山北路をゆく その1 ~サイラム湖

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
本年一発目の投稿です。しばらくサボってましたが、また机上の旅を続けます。

2012/10/12 金
始:9:25 ~ 終:17:45 走行:76km
~ 清水河 ~ サイラム湖(2,073m)

快晴。ポカポカ陽気で走行中は半袖だ。
清水河で中国銀行を見つけ、ATMでお金を下ろす。無事に使える。中国内では両替えの必要がなさそうである。
清水河のちょっと先から緩い上りがずっと続く。

しばらく走った小さな町で昼食休憩。
土地の人たちはラグマンをよく食べているようである。味のレベルがグッと上がった。麺はモチモチで腰があって美味しいし、何より麺にかける肉や野菜を炒めているのが新鮮だった。
「炒める」という調理方法は単純なように思えるのだが、東アジアと東南アジア以外にはほとんど存在しない。おそらく中華料理が発祥なんだろうね。
「麺」は中国語では「面」と書くのだけれど、どうにも違和感がある。
フォークが箸に替わったのも新鮮だった。ハッキリ言ってラグマンをフォークで食べるのは無理がある。
お茶もただで出てくる。それでもこのあたりは物価はそれほど安くはなく、ラグマン一杯が15元ほどする(レートは$1=6元ほど)。
ちなみに、「元」の中国語読みは日本語の「円」と似ている。

ヨーロッパみたいに地図が置いてないかと大きなGSに立ち寄った(GSはバカみたいに大きなところが多い)。
残念ながら地図はなかったのだけれど、ボトルに水をもらおうとしたら熱々のお湯をくれた。よく見ると、仕事中のおっちゃんたちなんかは誰も彼もプラスチック製の自前のお茶ボトルを持ち歩いている。GSによらずいろいろなところでお湯がもらえるようである。

道が山間に入る手前で側道がなくなった。付近を探してみたものの、高速がズドンと走っている以外に道はない。
この高速、基本的には自転車や馬車、トラクターなどは走れないことになっている。そういう標識がある。ま、当然だわな、他に道があれば。
これは高速を走れということなんだろうなと思いつつ、如何せんまだ入国して間もないから勝手がよくわからず、しばらく思案していた。すると、馬に乗ったおっちゃんが反対車線からやって来た。
あっ大丈夫なんだ、とおっちゃんを見て確信。その後は高速を走る。すれ違う公安のパトカーにも何も言われないから(何事もないように通り過ぎてゆく)、どうやら問題なく走れるようである。

これはもう少し経ってから確信したことなんだけど、中国という国はものの順番がおかしい。日本、というか中国以外の国々とはまったく逆である。
高速の標識もそう。自転車なんかは後々通行禁止にするつもりなのだろうが、先に標識だけできている。パーキングも然り。まだ工事しているところでパーキングそのものはないのだけれど、標識だけは数キロ手前から立っていたりする。
そもそも道路の通し方がおかしい。既に下道のあるところに高速を通すのではなく、何もない荒野にいきなり高速を通す。
地図なんて最たるものだ。地図上では存在している道が影も形もないなんてザラ。一度出版すると改訂なんてそうそうしないのだろうから、ある程度先を読んで想像で道を通してしまうようである。
やることなすことが大胆で無茶苦茶。いかにも体面を最重視する気質から来ていることだと思う。

舗装はキレイで車も少なく走りやすいのだけれど、道も景色も恐ろしく単調で退屈である。感覚的にはトルコに近い。
問題なのはこの高速道路、一度入ってしまうと道路から出られなくなってしまう。広い路側帯の脇にガードレールがあるし、その外側にはご丁寧にフェンスが張り巡らされている。そこいら中テン場であるにもかかわらずアプローチできない、というところもトルコと一緒。

もう一つ、いまだ勝手がわからないのが水の確保の仕方。中国の水なんて飲めるわけないだろ、という根本的な話はひとまず置いておくことにして・・・公共の水場というものはまったく存在しないし、買おうにも500mlのペットボトルのものしか売っていない。
幸い?今日のところは山間に入って標高を上げるうち、川の水がキレイになって途中で補給できた。
おそらく今後は、GSや民家で分けてもらう以外方法はあるまい。現地の人が飲んでる水なら大丈夫だろう、という理屈はこの国では通用しそうにないが・・・。
「加水」という看板がよく道路沿いにあって商売している人がいるのだけれど、これはいったい何のための水なのだろうか?今のところ謎。

ルート上にはトンネルもいくつかあった。その中に1,450mという比較的長いトンネルがあったのだが、中は灯り一つなく真っ暗。非常に走りにくかった。
ループ橋や巨大な吊り橋なんかも出現する。よその国で道路をバンバン造っているだけあって、さすがに自国の道路はすごいものがある。幹線に限るけど・・・。

3,058mという長いトンネルを抜けると、唐突にサイラム湖が現れた。時間的にも体力的にもそろそろ限界。
幸いにもトンネルのすぐ先に、道路から出られるようになっているところがあった。すかさず脱出、湖岸に出て幕営場所を探す。
湖岸にはいい感じの草地が広がっているのだが、何故かここも立ち入れないようになっていて、偵察の末テントを張ったのは結局トンネルの真上の平坦地。
上りだったし、走っているときは半袖だったが、さすがに日が暮れると寒い。湖面の標高2,073m。ウイグルで最も標高の高いところにある湖であるらしい。
この時季のこんな高緯度の場所で、こんな標高のところに幕営することになるなんてのは想定外。ちょっとした計算違い。
20:00の気温0℃。

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カザフスタンに続いてトウモロコシだらけ            ラグマン・・・味のレベルがグッと上がった

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側道の一車線はトウモロコシに占拠されている         どこまでも続くトウモロコシ・・・

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側道がなくなって高速に乗る                   道はすごくキレイ こんな吊橋もある

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緩~い上りがず~っと続く                     サイラム湖でようやく高速から出られた

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湖岸の草地には近づけずトンネルの真上に幕営
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