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早くも冬の訪れ

2012/10/5 金
始:9:40 ~ 終:15:50 走行:44km
~ Каркара ~ Шырганак ~ Кеген ~ Кегенの8km先

昨晩は快晴だったのに、一夜明けるとどんより曇っていた。最近はこのパターンが多い。
水もガソリンもなく、雨のパラつく中を出発。
寒い・・・もう完全に冬の寒さだ。ブレーキを握る手がジンジンしびれる。いい加減指切りグローブなんぞで走っている場合じゃない。
下りも道が荒れていて、ブレーキを握りっぱなしの指が腱鞘炎になりそう。また下りの辛い季節がやって来たのか・・・。

幸い急な下りは数キロほどで終わり、5kmも下ると舗装路に出た。秘境と呼べるのもここまでだ。さらに1km走ると小さな集落があった。
12km走るとカルカラ、その数キロ先にШырганакがある。ともに小さく美しい村で、どちらの村からも雪をかぶった山々がきれいに見える。
カルカラ川を渡って進路が北に変わると、もろ向かい風になった。冷たい北風。冬がもうすぐそこまで来ている。
目指すケゲンの町が原野の先に見えているのだが、なかなか近づいてこない・・・。

ようやく辿り着いたケゲンのマガジンでまずは食料の調達。
続いてガソリン。道がA6にぶつかり、進路と逆のキルギス方面にちょっと走るとGSが何軒かあったのだが、何故か閉まっていたり、80のガソリンしかなかったり(92の給油機もあるのだがガソリンはない)。
ようやく92のガソリンを置いてあるGSを見つけたのだけれど、今度は1L単位でしか売ってくれない(カザフスタンはそういうGSが多かった)。
給油前に窓口で給油量を言って先払いするシステムになっている(車だろうが満タン給油なんてことはできない)。払った分だけノズルからガソリンが出るようになっているのだが、どうやらその設定が1リッター単位でしかできないらしい。
仕方なく1Lのペットボトルに給油し、それを二本のMSRのボトルに分けた。

用事を済ませてからバザールのカフェで念願の食事。
カザフスタンの食事はまともだ。どこへ行っても変わり映えせず、えてして不味かった他の中央アジア諸国とは違う。「肉だけ」とか「ショルバだけ」といったこともない。きちんとメニューがある。油ギトギトということもないから美味しくいただける。お気に入りはソムヤン(カザフ版焼きうどん)。
チャイもミルクティーが一般的。これがまた甘くして飲むと実に旨い。こんな寒い日は特に。
カフェの中はストーブで暖かく、一度入ると外に出たくなくなる。

意を決してカフェを出る。寒いから早々に幕営しよう。
町中の民家で水をたっぷり汲ませてもらい、これで準備万端。あとはテン場・・・。今にも雪が降り出しそうな空模様である。
A6を北上。ケゲンから12~13kmも走ると峠に差し掛かってしまうから、その前に幕営したい。が、ケゲンから見渡す先はどこまでも吹きっさらしの草原が続いている。
15:00頃から雨がパラついてきた。必死になって風の避けられる場所を探すが、依然として同じ景色が続く。
そんな中、ケゲンから8kmほど走ったところにポツンと廃屋が一軒あった。願ってもない物件。道から外れて行ってみると、建屋の中には入れなかったものの、その陰で風は避けられる。本日のテン場に決定!

雨が上がるのをしばらく待ってからテントを張った。
遠くにユルタが二棟見える。放牧もそろそろ終わりの時季で、昨日は解体したユルタを運んでいるトラックを何台か見たが、ここはまだユルタに人がいるようだった。
テントを張り終えた頃、牛を追っていたおっちゃんが馬に乗ってやって来た。(たぶんおっちゃんのものではないと思うが)廃屋を開けてくれようとした。が、ドアに鍵がかかっていてやはり開かない。いえいえ、ここにテントを張らせてもらえるだけでありがたいです。
いつもの通りテン場の写真を撮っていたら、おっちゃんが「オレも撮ってくれ」ということになり、最後はマユミが馬に乗せてもらってパシャリ。馬がおとなしくて可愛いこと・・・。
しばらくするとおっちゃんは草原の彼方へ走り去った。

いやーそれにしても寒い。晴れて日が出ていればまだそこまで寒くはないのだろうけど、こりゃそろそろ服も冬物にチェンジしないとダメだな。

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一夜明けるとどんより・・・最近このパターンが多い       下りの辛い季節がやってきた

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秘境と呼べるのもこのあたりまで

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カルカラ川を渡る・・・この先は冷たい北からの向かい風

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ケゲンを出ると雨になった

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草原の中に願ってもない物件                   牛追いのおっちゃんがやってきた

2012/10/6 土

昨晩19:00頃から再び雨が降り始め、夜が更けたころ雪へと変わった。朝になると一面の銀世界・・・。
空はどんより曇っていて、回復の兆しはまったくない。風はなく深々と雪が降り続いている。
もちろん停滞。

10:00を過ぎてもまるでやむ気配なし。まだ10月頭ですけど・・・。
それもちょっと舞うというレベルではなく一晩中雪。朝になっても完全に雪。山でもないのにこの時季雪で動けないとは・・・恐るべし。
いったいこの先どうなってしまうのだろう。

雨や雪の停滞だと困るのがトイレ。が、幸いにもここにはうってつけの場所がある。
廃屋からちょっと離れた場所に、何のために掘ったものだかわからないが、地下壕のようなものがある。雪に降られず快適に用を足すことができるなんて・・・。
それはそうと、昨日悪天の中動いておいて本当によかった。あのまま停滞していたら(水もガソリンもなくそれはあり得なかったわけなんだけど)、ずっと標高の高い雪の秘境に閉じ込められていた可能性が高い。人もほとんど通らない山中で本当の秘境を体験しているところだった。

11:00頃、昨日の牛追いのおっちゃんが馬に乗ってテントにやって来た。牛を放牧するついでにこちらの様子を見にきてくれたのだと思う。放牧は生き物相手だから、雪だろうが関係ない。大変な仕事だ。
15:30頃、放牧を終えた帰りがけにおっちゃんが再びやって来た。
「自分の家に来い」「馬に乗って一緒に行こう」
おっちゃんはどうやらそんなことを言ってくれているようだった。
とてもありがたい話であるし、おっちゃんの家にも興味があった。が、依然として雪は降り続いており、雪の中動くのが少々面倒くさい・・・何よりテントを張りっぱなしにして、この場に自転車や荷物を置いていくなんて考えられない。雪の中、濡れたテントを撤収し、荷物をまとめてから行くなんてのはなおのこと考えられなかった。
丁重に礼を言って遠慮させてもらう。
おっちゃんは雪の中、30分ほども粘って誘ってくれたのであるが、やはり今回は遠慮することにした。
ありがとう!おっちゃん。その温かい心遣いだけいただいておきます。
おっちゃんは最後には諦めて、雪の中を馬に乗って帰っていった。ちなみに、おっちゃんの家はテン場からかなり離れた場所であったろうと思う。見渡す限り家など見えないから・・・。

雪は降っているが日中の気温は低くはなく、降ってるそばから地面の雪は融けだしていた。
16:30頃になって雪がやみ、18:00頃になると天気の回復する兆しが見えた。
南西の空に一部晴れ間が見えた。そこは昨日自分らの走ってきた山のある辺り。これまでずっと曇っていて見えなかったが、姿を現すと一面真っ白だった。
雪が融けて一部地面の見えているテントの周りと違って完全に白一色。かなり雪が積もったように見える。
実に危ないところだった・・・昨日山を下りていなかったら、あの雪山に閉じ込められているところだった。あの雪の中を自転車を押して下るのは相当困難だったに違いない。

天気が回復の兆しを見せると同時に冷え込んで、気温は氷点下になった。20:00の気温-5℃。
空はすっかり快晴となり、夜は満天の星空だった。頭上で弧を描く天の川が美しい。

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劇的ビフォーアフター                        一夜明けると一面銀世界

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今日もおっちゃんが様子を見に来てくれた     馬に乗って一緒に家に行こうと誘ってくれた・・・ありがとう!おっちゃん
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