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チャルン峡谷

2012/10/1 月
始:10:25 ~ 終:18:00 走行:36km
~ チャルン峡谷 ~ 峡谷のゲートから6km西

幸い昨晩はそれ以降ほとんど雨が降らなかった。朝はまるで季節が変わったかのように空気が冷たかった。晴れている。
このまま冬に向かって一直線か?

7:30頃、再びパトロールのレンジャーがテントにやって来た。気遣って様子を見に来てくれたようである。
「日本人、大丈夫か?」テントの外でそう呼ぶ声がした。
顔を出すと二人いて、一人は初日から顔を合わすのが三度目になるセリック。もう一人はセリックの相棒のトカ。
なんと、今朝は様子を見にきただけでなく、差し入れを持ってきてくれていた。菓子パンにクッキーにチョコレート、リンゴにジャガイモにラズベリーのジャム。それから水も1.5L。
ありがたい。実にありがたい。カザフ人にはウクライナ人に通ずる人の良さを感じる。
「先までパトロールに行くけど一緒に行くかい?」みたいなことを言ってくれたのだが、今日はちょっと引き返してチャルン峡谷へ行くつもりだったので遠慮させてもらった。
二人はすぐに車でパトロールに出かけた。毎日パトロールをしているらしい。

昨日以上に調子の悪いMSRでコーヒーを入れ、今しがたいただいたチョコとクッキーを食べる。
日に当てて濡れたものを乾かしたいところであるが、気温は低いし、時どき日も陰ってしまうので諦めた。パッキングして出発。

A2に出て、ダートの分岐まで8kmほど戻る。
しばらくするとスッキリ晴れてきて、暑くなってきた。カッパも長袖シャツも脱いで、ダートの道をチャルン峡谷へ。
この道は久々にヒットだった。広い原野の中を走る一本道。他に車などおらず、完全なる静寂の世界。風の音以外何も聞こえない。
見たこともないような美しく雄大な景色に顔がにやけっぱなしだ。
道は車の通行によりところどころウォッシュボード状になっていて、それはまだいいのだけれど、ところどころご丁寧に砂利が撒いてある。タイヤをとられてとても乗っていられず、時どき押しが入る。でも、雄大な景色を前に一向に苦にならない。

途中で白人の女の子二人を乗せたタクシーが後ろからやって来た。
「チャルン峡谷はこっちでいいのかい?」追い抜きざまに運ちゃんに訊かれた。
いや、むしろこちらが訊きたいんだけど・・・。
今ひとつ確信を持てず走っていたのだけれど、どうやら道は合っているらしい。

分岐から20kmほど詰めたところに、チャルン峡谷への入口ゲートがあった。T字路になっていて、左へ詰めればチャルン峡谷。右へ行くとA6にぶつかる。
チャルン峡谷を見るには入場料がかかる。一人621テンゲというえらく半端な入場料なのだが、細かいお釣りまで律儀に返してくれる。

左へダートを詰めていくと、グランドキャニオンばりの峡谷が見えてくる。
おぉぉ・・・これはなかなか。この手の観光地となっている場所で、来てみてよかったと思えたのは久しぶりかもしれない。
本家のグランドキャニオン(実はまだ見たことないんだけど・・・)のように大きくはないけど、なかなか壮大な眺めだ。赤っぽい岩肌が青空によく映える。
平日にもかかわらず、カザフ人の観光客が何組かいた。
峡谷付近でキャンプも可能である。が、有料みたいであるし、他に人がいてうるさそうでもあるので、ここに幕営するのはやめにした。何より水がない・・・。
一応本流には水が流れていて、川まで下りれば水は取れるのだが、そのまま飲めそうには思えない。

一時間ほどボーーーっと景色を眺めて、峡谷をあとにした。
ゲートのところでダメ元で水をもらえないか聞いてみたら、係の人とたまたま居合わせたレンジャーの二人が、二つ返事でくれるという。近くに水が出ているわけではなく、わざわざレンジャーの人たちがここまで水を運んでいるわけなのだが、5Lのボトルに入った水を二本もくれた。
ありがたい。実にありがたい。カザフ人の優しさに心を打たれる。
これで今日はどこでも幕営可能。のみならず、水が10Lもあるんじゃ三泊できる。A6に出るまでのダートの途中で幕営することに決定。

礼を言ってゲートをあとにする。
つい先ほどまで半袖で走っていたのに、17:00近くになって日が陰ると途端に寒くなった。
風を避けられる快適なテン場を求めて走ってみたが、広大な原野の中、木一本すら生えてない。諦めてゲートから6kmほど走ったところ、道を外れた起伏の陰に幕営した。風を避けられるわけではなく、もし雨が降れば昨日の二の舞になりそうだが、ま、おそらく今晩は雨が降らないだろう・・・。
夜は風も収まって静かだった。沈黙の夜。物音一つしない。

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朝、たくさんの差し入れをいただきました             分岐までA2を戻る

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ここからごきげんな道の始まり                   チャルン峡谷へ

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深い砂利が手強い・・・                        押しが入っても一向に苦にならない

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雄大な景色に顔がにやけっぱなし

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青い空と乾いた大地

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風の音以外何も聞こえない

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このままどこまでも走っていきたい

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あの山の裾野あたりが目指す峡谷

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チャルン峡谷に到着

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一時間ほど景色を眺めてボーーーっとした

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ゲートのところで貴重な水を10Lもいただいた           もう少し走って・・・

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起伏の陰に幕営
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