FC2ブログ

三つの誤算と最悪の停滞

2012/9/29 土
始:10:10 ~ 終:17:30 走行:71km
~ Кокпек ~ Шарын川の左岸

朝から天気は下り坂。西から天気が崩れているようで、雲に追われるようにして移動。時どき日も出たが、ほぼ一日中曇り空だった。

テントを撤収してまずはキャノンデールのチューブ交換。タイヤに穴は開いていたものの、今回は何が刺さったのかは不明。
走り始めから緩い上りが続き、上りきったところがКокпек。今日通過する唯一の集落。ここで食料をちょっと買い足して、カフェで腹ごしらえ。水も5Lだけ補給。

その先の分岐を左のA2に入ったのだが、これが誤算その1。
チャルン峡谷へ行くのなら、実はそのまままっすぐA6を南下したほうがよかったようである。手持ちの地図にはチャルン峡谷の記載がなく、峡谷を目指していると言いながら、実はチャルン川のどのあたりのことを言っているのか正確な位置がわかっていなかったりする。道路標識も一切ない。

そのままA2を東へ。
途中、左リアのパニールが切れていることに気付いた。接着してある継ぎ目の部分が剥がれていた。意外と弱いな、オルトリーブ・・・(荷物の詰めかたが悪いという話もあるが)。

「Шарын」(チャルン)と書かれた標識が途中にあり、右手にダートの道が分岐していたのだがスルーして、予定通りチャルン川に出てみたところで誤算その2。
川には水がなかった・・・。
川に出れば水が取れると単純に考えていたのだけれど、これはちょっと困ったことになった。今日はなんとかなるとして、明日からどうしたものか・・・。

左手、川の手前のダートに入って北上すれば、30kmほどでチャルンの集落に出るはず。なんとでもなるか、と突っ込んでみたのだが、ここで誤算その3。
前方から、猟師と思しき猟銃を持ったおっちゃんたちのジープがやって来た。すれ違い際に止められて、そして教えてくれたところによると・・・「この道は行けない」らしい。
地図と違って道がどこにも抜けていないのか、関係者以外立入禁止なのか(そんな標示はなかったと思うけど)、それとも単に道が悪いだけなのか、定かでない。が、おっちゃんたちが強く制止するので引き返すことにした。

さて、どうしたものかな・・・。
天気も怪しいことからA2に戻るのはやめにして、ダートの途中で幕営することにした。
テン場は吹きっさらしもいいところの荒野。ネズミか何かの巣穴が地面にやたらと開いている。
久々にフライを張った。テントの中に落ち着いて、今後の身の振り方について作戦会議。どこか水があって快適に過ごせるところはないものだろうか・・・。

IMGP6383_サイズ変更  IMGP6385_サイズ変更
テン場を発つときも毎朝写真を撮っている         いざチャルン峡谷へ(実は正確な場所がわかっていないけど)

IMGP6386_サイズ変更  IMGP6389_サイズ変更
これを上りきったところがКокпек                 お気に入りのソムヤン(カザフ版焼きうどん)

IMGP6394_サイズ変更  IMGP6398_サイズ変更
はじめのうちは時どき晴れ間もあったけど・・・          次第に天気が怪しくなってきた

P1160872_サイズ変更
チャルン川の手前でダートに突っ込んだのだが・・・

IMGP6401_サイズ変更
この道は行けないらしい

IMGP6402_サイズ変更
結局来た道を引き返した

P1160873_サイズ変更
吹きっさらしもいいところ・・・

2012/9/30 日

結局昨晩は雨が降らなかったのであるが、夜が明けてもどんより曇っていて、8:00前からとうとう降り始めた。
どうせまとまった雨など降らないだろうと高を括っていたのだが・・・。

天気は回復の見込みがなさそうなので、停滞することにした。水が心もとないが、節約すれば一日くらいなんとかなるだろう。
すぐに上がるだろうと思っていた雨が強くなり、風も強くなってきた。その後、台風のような暴風雨に・・・。
停滞の一日をのんびり過ごそうと、最初はパニールを修理したり本を読んだり、ウトウトしたりしていたのだけれど・・・風雨が強まってそれどころではなくなった。
特に風が曲者。風が強いとフライが本体に密着し、フライの用を足さなくなる。年季の入ったエスパースも既に耐用年数を超えていると思われる。

あっという間にテントの中が水浸し。アゼルバイジャンの悪夢再び・・・。
テントの中に溜まった水を布巾に吸いとらせ、コッヘルに絞る。コッヘルがいっぱいになったら外に捨てる。そんな作業を繰り返すわけであるが、風雨が激しすぎて、布巾で必死に拭いてるそばからまた水が溜まってゆく。切りがない。
1L以上入るコッヘルで優に十杯以上水をくみ出した。風雨との格闘が延々と続く。

昼すぎ、まだ風雨との格闘が序盤だった頃、レンジャーと思しき人たちが四駆に乗ってテントにやって来た。
テントから顔を出すと、そのうちの一人は昨日ジープに乗っていたおっちゃんだった。
「Шонжыに行ったんじゃなかったのか?」おっちゃんはそんなことを言っていた。
Шонжыというのは、ここから22kmほど東にある町である。A2に出ればШонжыまで一本道。そんなことは知っていたし、おっちゃんも昨日教えてくれていた。
でも、実はまだここにいるんです・・・。

パスポートの提示を求められるわけでもなく、おっちゃんたちは四駆ですぐに去って行った。
毎日国立公園内(このあたり一帯は国立公園になっている)をパトロールしているようである。

おっちゃんたちが来たときはまだ余裕をかましていたのだけれど、その後風雨がさらに激しくなってテント内が修羅場と化した。
風か雨のどちらか一方でも早くやんでくれないかなぁと願いながら、テント内に溜まり続ける水をくみ出す作業を繰り返す。
前線でも通過しているのだろうか・・・?
ほとんど雨の降った形跡もないカザフスタンの乾燥地帯で、こんな暴風雨に遭おうとは思ってもみなかった。しかも、よりによってこんな吹きっさらしの荒野に幕営しているときに・・・。
寒くて手がしびれてきた。

16:30頃になってようやく雨が上がった。風は依然として強い。
雨の上がったところで水のくみ出し作業を本格化。溜まった水はどうにかくみ出せたものの、銀マットもウレタンマットもびしょ濡れ。果たしてこんな中で今晩眠れるだろうか?
一段落したところで火を焚いて暖を取ろうとしたのだが、MSRの調子が至極悪い。ここのところずっと調子が悪かったのだけれど、よりによってこんな時に最悪の状態。正常時の1/5くらいのパワーしかない。
ジャルケントで宿に入ったときにでもじっくり腰を据えてオーバーホールしないと。これから冬を迎えるというのに、MSRが使えなくなったら大変なことになる。
パワーのないMSRを騙し騙し使い、溜めた雨水で米を炊いた。何はともあれ食事もできて満足。

のんびりするはずの停滞日がとんだ災難になってしまった。
19:00頃からまた雨・・・一晩中風雨と格闘かと思い始めた頃、幸いにも雨は上がった。
関連記事
スポンサーサイト



Comment 0

There are no comments yet.

Leave a comment