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キルギス入国

2012/8/21 火
始:8:35 ~ 終:18:25 走行:66km
~ 国境 ~ Karamyk ~ Karamykの先20km

日本での慣用名はキルギスタンではなくキルギスである。○○スタンという国名を持つ中央アジアの国々の中で、何故キルギスだけキルギスタンではないのか。素朴な疑問。

準備を終えて出発しようとしていると、昨日追い抜いた三人のフランス人が走ってきた。昨晩は手前にあったタジク人の家に泊めてもらったらしい。
マリーとジャンとジョーの三人組。これまた実に感じのいい三人である。
マリーとジャンは陶芸家。陶芸の勉強をしに日本に行ったことがあるというマリーは、信楽とか笠間とか焼物に関係した地名をよく知っていた。
三人は自分らの発つ二日ほど前にドゥシャンベの宿に来たのだけれど、実はドゥシャンベには自分らより早く入っていて、パミールが開くのを待っている間一週間ほどどこかの山へ走りに行っていたようである。
この先ビシュケクまでルートが同じだからまたどこかで会いそうだが、念のため別れ際にアドレス交換をしておいた。

タジキスタンに入る以前から、ずーっと天気が安定している。
基本的に乾燥しているのだが、朝は湿気のためなのか白っ茶けていて、たいてい山がよく見えない。日本の山とは逆なんだけど、午後になると空気が澄んできて、山が一番美しく見えるのは夕方の時間帯。
夜は快晴で、毎晩天の川がよく見えている。標高のわりに星がよく見えるのは空気がきれいなためなのか、それとも乾燥しているためなのか。

20kmほど走ったところでドーズのチェーンが切れた・・・。厳密には切れてないけど切れる寸前。
日陰を探したものの見当たらず、諦めて直射の注ぐ路上でチェーンのコマ交換。8Sのものも10Sのものもチェーンのコマはたくさん持っている。

25km弱走ったところに検問があった。
自転車はゲートの脇をすり抜けてしまえるのだけれど、一応小屋の中にいたポリスに声をかける。パスポートのチェックのみ。
性懲りもなくパミールのことを訊いてみる。まだ閉まっていていつ開くのかわからない、というようなことを言っていた。やっぱりね・・・。

35km地点にタジキスタン側のイミグレ。キルギス側からのトラックが列を成しているのが遠目にもわかる。
出発してからここまでマガジンが一軒もなく、行動食の買い出しができなかった。最後にタバコに換えようと思っていたのに、タジキスタンのお金も40ドル分くらい余ってしまった。

国境にいる人たちは全員使えない・・・どこで出国の手続きをするのか、訊く人訊く人全員言うことが違う。関係のない建屋の中で無駄に待たされたりした。最後の最後まで実にタジキスタンっぽい。
スタンプをもらうのはトラックの運ちゃんたちがたむろしていた建屋とは別の小屋だった。場所さえわかれば手続きはスムーズで、荷物検査もなくすんなり越境。

ここからキルギス側の国境までが遠い。緩衝地帯が11kmもあった。ほとんど一山越える勢いだ。
タジキスタン側のゲートを越えるとダートになる。路面は荒れていて、かなり悪い。6kmほどが上り。
キルギス側の国境手前から恐ろしくきれいなアスファルト舗装になる。すごいギャップだ。

キルギスは中央アジアの国々で唯一ビザが不要で(ヨーロッパの一部の国もちょっと前から要らなくなったらしい)、入国手続きもすぐに終わる。
手続きを終えたところへ、屋根に自転車を積んだ四駆がやって来た。乗っていたのはドゥシャンベの宿で一緒だったスイス人の女の子二人。
彼女たちは先週の水曜に、奇跡的にパーミットをもらえていた。が、結局道路は閉鎖中であり、パーミットを持っていても何の意味もなかった。
パミール待ちで既に三週間も使ってしまっていた彼女たち。仕方なく車でホールーグまで行こうとしていたのだがそれもダメになり、このまま車でサリタシまで行くと言う。
嘘か本当か、どこからの情報か、明日一日だけサリタシの国境が開いてムルガーブまで行ける、という話をしていた。これもまた怪しい情報だ・・・。
ムルガーブから先は相変らず閉鎖されているが、パミールへ行くラストチャンス!ということで、サリタシからムルガーブまで往復することにしたらしい。
仮に情報が正しいとしても、ムルガーブまでじゃまだほんの入口で、ハイライトのワハン渓谷は走れないから、自分らの感覚ではあまり意味のないことのように思える。しかも同じ道を往復しなきゃならないなんて・・・そこまでしてパミールハイウェイに拘るということは、この夏パミールを走るためだけにはるばる中央アジアまでやって来たのかもしれない。タジキスタンのビザはダブルエントリーにしたのだろうか?

キルギスに入って道が平坦になった。谷が広くなり、ところどころに平らな牧草地も見える。
タジキスタンに比べて人も明るくなる。黙ってジーーーッとこちらを凝視していることはなくなった。ホッとする。やっぱ気のせいじゃなくタジキスタンは暗かったよなぁ・・・。
カラムクの町中には入らなかったので、途中にあったGSでおっちゃんにタジキスタンのお金をキルギスのお金に両替えしてもらった。もちろんレートはよくないけれどしようがない。
ちなみにキルギスの通貨はソム(KGS)で、レートは$1=47KGSといったところ。

両替えはできたものの、30km以上先までマガジンはないらしい。今さらカラムクへ戻るのも面倒だし、買い出しは諦めてそのままサリタシ方面へ走ることにした。
テン場はよりどりみどり。水だけ心もとなかったので、途中の民家に頼んで分けてもらった。ウォッカでベロベロの爺ちゃんが快く水をくれた。泊まっていけとも言ってくれたのだけれど、遠慮してもうしばらく走り、道路脇に広がる牧草地の木陰に幕営。標高2,450mほど。

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今日もいい天気                           気持ちのいい道

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朝は白っ茶けていて山がキレイに見えない

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子供が乗ると様になる

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フランス人の三人:マリーとジャンとジョー            チェーンが切れた・・・

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日陰がまったくない                         コマ交換完了!

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ドーズ復活!                            タジキスタン国境に並ぶトラックの列

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11kmもある緩衝地帯                        ほとんど一山越える勢い

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この谷沿いに走ってきた                      やっぱ山っていいよな・・・

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キルギス側国境手前・・・ギャップがすごい           キルギス入国

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なんかすごくキレイだぞ・・・

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美しいところだ

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なんとも言えない不思議な地形をしている

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どこまでも続く道

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谷が開けた

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テン場もこんな素敵なところ                    テント張り放題

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近くで羊を放牧していた女の子
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