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景色はいいぞ、タジキスタン その3

2012/8/20 月
始:8:45 ~ 終:18:40 走行:83km
~ Dzhirgatal ~ 川を渡ったところ

今日もおそらくラマザン明けの祝日。ちょっとした集落を通ると、人々が通りに出て何するわけでもなくたむろしている。
暗い。とにかく暗い。何なんだろうこの暗さは・・・。
自転車で通りかかると、たむろしている全員が一斉にこちらを凝視する。村の中に自転車を止めてマガジンに寄ると、老若男女を問わず1~2mほどの距離から人の顔や自転車をジーーーッと見ている。ニコリとするわけでなし、話しかけてくるわけでもなし。ただジーーーッとこちらを見ている。
監視されているようで気持ち悪い。
素朴といえばそういうことになるのだろうか。でも、素朴と暗いのとはやはりちょっと違う。

道路は今日も驚くほどキレイ。失礼ながらタジキスタンの道路とは思えない。
アップダウンの連続する渓谷沿いの道で、これぞまさにロードバイクのための道、といった感じ。アップダウンを繰り返しているうちに上っているのか下っているのかわからなくなってくるが、谷沿いに遡上していて、標高は着実に上がっている。
左右に見える山々は、どことなくもう秋山といった様相だ。その山の景観も、谷を遡上するにつれ徐々に唸るようなものになってくる。

昼頃、一日前にドゥシャンベを発ったフランス人三人組を追い抜いた。道路から外れた木陰で休憩しているところだった。自分らもけっこうのんびり走っているけど、彼らはさらにのんびり流しているということか。
Dzhirgatalを越えたあたりから谷が狭くなり、川の流れる音以外何も聞こえない静寂の世界となる。
73km地点でドーズの後輪がパンク。付近に適当なスペースがなく、車がほとんど通らないので路上で修理。リム打ちだった。
修理している脇を奇声を発しながら車で通り過ぎていくタジク人・・・。

そこからさらに谷を詰めると、突然白い山塊が目に飛び込んでくる。雪のつきかたがここまで見てきた山とは明らかに異なる。別次元の高峰だ。
コミュニズム(7,495m)と思われる。ソ連崩壊後数年して名前が変わり、今はイスマイール・サーマニーと言うらしいが、コミュニズムと言ったほうがピンとくる。ちなみに、コミュニズム以前はスターリンと呼ばれていた。
コミュニズムから少し離れて右手奥に見えるのは革命峰(6,974m)だろうか。
テンションが上がってくる。西日に映えるコミュニズムの雄姿を写真に撮りながらのんびり走る。贅沢だ・・・。

谷がさらに狭まったところで川を渡り左岸に出る。
橋の手前にある村の水場で水を汲ませてもらった。明るく親切な人たちの顔を見れば、全員キルギス系のアジア顔。タジク系の人たちではない。ここはもうほとんどキルギスタンである。
村の人たち幾人もが、チャイを飲んでいけとかご飯を食べていけとか泊まっていけとか誘ってくれたのだけれど、今回ばかりは遠慮させていただいた。何のことはない、単にキャンプがしたかったのだ。こんな素晴らしい場所でキャンプできる機会なんてそうそうない。

快適なテン場よりロケーション。そんな場所を求めて坂を上る。
とある小山を回り込んだ先にその場所はあった。目の前にコミュニズムがドーンと鎮座している。夕日に映えてピンクに輝くその姿には唸らずにおれない。
こんな場所でキャンプできるなんて幸せだ・・・。
標高2,050mほど。眼下には風の谷のような素敵な村がある。村の眺めもこれまたよし。

今にして思う。この道も悪くなかったな・・・と。
カラムクの国境へと続くこの道、舗装もこんなにキレイであるにもかかわらず、国境を普段外国人が通れるかどうかは流動的である。パミールハイウェイのキジルアルト峠にある国境が開いていれば、カラムクの国境は(たぶん)外国人に閉ざされている。今回はたまたまパミールハイウェイが閉ざされているため、カラムクの国境を開放している。
考えようによっては貴重なところを走れたのかもしれない。

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天気は安定している                        キレイな舗装路

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アップダウンの連続する渓谷沿いの道             まさにロードバイクのための道

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非常に気持ちいい                         変わった色の山

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さらに詰めると・・・                         別次元の高峰が見えてくる

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ここはもうほとんどキルギスタン                 モンゴロイド顔の人たち

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人の写真を撮るのも久しぶり                   数々のお誘いを蹴らせてもらったのは・・・

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そこに山があったから コミュニズム(7,495m)

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こんな場所でキャンプできるなんて幸せだ
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