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美しき道

2012/8/7 火
始:7:30 ~ 終:19:20 走行:79km
~ Dehkan Abad ~ Derbent ~ Baysunの5km手前

テン場からちょっと下ると小さな集落があり、そこに小さなマガジンがあった。
朝食代わりにクッキーを買って食べていると、同じ方角からバイカーが走ってきた。
イギリス人のマーク。とても陽気でノーテンキなところがトビリシで会ったフランス人のジャックとだぶる。
マークとはこの先、お互い休憩中に知らぬ間に抜きつ抜かれずで、何度か顔を合わせた。

休憩を終えて走り始めるとすぐ、後ろからもう一台バイクが追いついてきた。彼もイギリス人で、この先ドゥシャンベまで同じルートを行く。
恐ろしく早いやつで、いくつか言葉を交わすとそのままシャーッと走り去ってしまった。

Dehkan Abad(950m)で水を補給し、峠の上りにとりかかる。途中、一ヶ所検問あり(パスポートチェックだけ)。
ちょうど暑い時間帯に差し掛かり、長い上りに汗だくになった。
巨大なブロックの陰で休憩しているとき、車で通りかかった人にブドウをいただいた。ありがたや。
その先、ようやく見つけたマガジンでコーラを飲む(相変らずペットボトルが羊肉でベトベト)。
店のおっちゃんが上りはあと3kmだと教えてくれて、力が甦ってきた。おまけに峠の手前に水場があるとも教えてくれた。
ここの水場は天国だった。冷たくきれいな水がガンガン出ている。
たらふく水を飲んでから手持ちの水をすべて汲みなおし、顔と頭も洗って着ていたものを水洗い。極楽・・・。
洗ったTシャツなんぞ五分もあれば乾いてしまう。

14:20に、標高1,650mほどの峠を越える。
下りはなかなかの眺めで気持ちよかった。途中、道路脇のガレ場の上で、重機が巨大な岩をガンガン道路に落としていた。
とにかく暑い。ひたすら暑い。冷たいジュースを期待してアップダウンを繰り返しつつ下った先のデルベントには、冷たい飲み物が一切なかった。ガックリ。
デルベントの手前に一ヶ所検問あり(パスポートチェックのみ)。

デルベントからまた上り返し。
とある急坂を上り切った先にリンゴ売りの人たちがかたまっていて、その中の一人が袋いっぱいのリンゴをくれた。ありがたや、ありがたや。
バイスンの5kmほど手前で時間切れ。
道路からちょっと入ったところにあった一軒家の前に、頼んでテントを張らせてもらった。標高1,400mほど。
まともな夕食が食べられないので、この日からまた自炊復活。

そうそう、ここまでレギについてきちんと触れていなかった。ここで記しておこうと思う。
レギ(レギストラーツィヤ、略してレギ)というのは滞在登録のことである。旧ソ連邦の中央アジアの国々には、ソ連時代の悪しき慣習が今でもポツポツ残っている。その中の一つ、旅行者にとって最も厄介なのがこのレギ。ビザだけでも面倒なのに、入国後オヴィール(旧ソ連の内務省系の機関)に出向いて滞在登録をしなければならない。
制度は国によってまちまちで、キルギスは不要、トルクメニスタンもトランジットビザで入国した場合は不要。カザフスタンは入国後五日以内に登録する必要がある。タジキスタンは混乱していて、制度上は入国後三日以内に登録が必要とかなんとかなっているのだけれど、現状では30日の滞在であれば不要であるっぽい。
で、ウズベキスタン。制度的には一番面倒で、滞在するすべての町で登録が必要となっている。しかも、宿が代行するという方法をとっているため、名目上は現地の人の家に泊めてもらったり、野宿をすることが不可である。
これは自転車で旅をする者にとって大問題。基本野宿で旅をしている自分らにとっては死活問題であるし、宿に泊まることを主体にしているサイクリストにとっても大きな問題であろう。毎日宿のあるような町に辿り着けるとは限らないからだ。
先に”名目上”と書いたのは、実際には制度が形骸化していそうであるから。逆方向から来た旅行者に会うたび聞いた話ではそうであったし、自分らの直感でもそうである。入国初日から(様子を見つつ)いつもの通り野宿だったが、ダメそうな空気は微塵もなかった。
現状、自分らはブハラとサマルカンド以外のレギは持っていない。ちなみにレギというのは、手書きの日付の入ったただの小さな紙切れである。
問題となるのは、主に路上の検問や出国時。タシケントでは、前日に宿泊した宿のレギがないと宿泊自体断られる、という話も聞く。
検問はこれまでいくつもあったが、スルーできるところもあるし、止められてもパスポートチェックだけでレギを問われることはなかった。あと問題になり得るのは出国時・・・であるが、今さらどうしようもない。チェックされたらブハラとサマルカンドのレギだけ見せて乗り切ろう、と楽観的に考えている。
違法滞在が見つかった場合は高額な罰金、最悪の場合は国外強制退去といったところか。いずれにしてもお金のかかる話になる。

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イギリス人のマーク                        小さなマガジンにて

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もう一人のイギリス人 恐ろしく速かった・・・

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                                   この先に水場があると教えてくれた

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もうひと上りした先にその水場がある

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最高に気持ちよかった・・・

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強烈な日差し

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美しい道が続く

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無風                               ガレ場の上から巨大な岩をガンガン道路に落としていた

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ウズベキスタンはロバが多い                  羊は前のやつの尻しか見ていない

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リンゴごちそうさま                         人々の足としても大活躍のロバ

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子どもが乗ってちょうどよい                 我が家にも一頭欲しいくらいだが、ロバは鳴き声がなぁ・・・

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頼んでテントを張らせてもらった
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