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一日休養@サラクス

2012/7/15 日

6:00にモルテザに起こされた。職員が来るから起きろ、ということらしい。
いったん荷物と自転車を外に運び出し、建物の日陰で自転車の整備をさせてもらう。トルクメニスタン入国前に入念な整備を行う。
キャノンデールもドーズもタイヤを一本ずつ新しいものに交換した。これまで履いていたものは既に終了してしまっているので、そのまま廃棄。こういう国では古タイヤもゴミ捨て場に普通に捨てられるので楽チンだ。

お店を広げて整備をしているとき、7:00頃、三人組が外から歩いてきた。彼らもここの関係者かなと思っていたら、どこかから自転車を出して戻ってきた。
自転車に見覚えがある。マシュハドのヴァリの家に泊まっていたフランス人だ。いつの間にここに来たのだろう?昨晩自分らが寝たあとにでもやって来たのか?それともその前からいたのだろうか?

彼らは今日トルクメニスタンに入るということで、そのまま自転車に乗って出発していった。
そんな重要なタイミングでも、「トラブルかい?」「なにか手伝えることはあるかい?」と声をかけてくれる彼らの社交性は見事なものだ。往往にしてヨーロピアンのサイクリストというのはこの手の社交性を身につけている。半ば社交辞令としても、なかなかこのタイミングで言えることではない。見習うべき部分だな、と思う。

三人のうちの一人はパミールハイウェイに行くということだったから、またどこかで会えるかもしれない。三人ともすごい軽装でビックリした。スペアパーツの類とかほとんど持ってないんじゃないかな。
それにしてもフランス人が多い。ここのところ出会うサイクリストはほとんどフランス人のような気がする。

さて、今日はシャワーを浴びてのんびりしたい。イランのお金もけっこう余っているし、ホテルに移動することにした。
整備を終えて自転車に荷物を積もうとしたら、ゴムバンドがなくなっていた。朝運び出したときは確かにあったから、整備中ここにやって来た人たちの誰かが盗んでいったのだと思う。
たかがゴムバンド、されどゴムバンド。ないとすごく困る。
まったく、サイクリストの持ち物を盗むなよなぁ、と言いたい。どれも厳選した装備ばかりで余計なものなどないんだから。
朝から気分がブルーになってしまった。最後になってこんなことのためにイランのイメージもちょっとだけダウン。
無駄だと思いつつ、一応付近を探し回る。そこへモルテザがやって来て事情を理解すると、代わりに紐を持ってきてくれた。その紐で荷物を固定してみたが、どうにも荷物が落ちそうだ。
モルテザは親切にもたまたま車で来ていた一人のおっちゃんに話をしてくれて、そのおっちゃんが車で近くの店まで連れて行ってくれた。感謝!
出来が悪い上に長すぎて使いにくいけれど、一応新たなゴムひもが手に入った。

モルテザに礼を言って施設をあとにする。
町には宿が二軒あるらしい。誰に聞いても二軒しかないと言う。で、どちらにも行ってみたのだけれど・・・ダメだ、こりゃ。
一軒は町の入り口にあって国境ゲートにも近い。一泊40万Rで安くはないが快適そうで、話を聞いたおっちゃんもこっちを勧めてくれた。が、なんとチェックインが18:00。最初に行ったときアフタヌーンと言っていたから14:00頃出直したのだが、再訪したら18:00だと言われた。アフタヌーンにも程がある・・・。
18:00以前はダメの一点張り。こっちとしては今すぐ部屋で休みたいところ。アホらしくなってやめた。こんなところには絶対泊まらん。
ちなみに、このホテルのフロントには間寛平さんのアースマラソンのステッカーが貼ってあった。トルクメニスタン入国前、この宿に泊まったのだと思う。
似たようなステッカーが他にもいくつか。たぶんヨーロピアンだと思うけど、ランで大陸横断という同じようなことをやっている人は他にも少なからずいるんだな、としみじみ思った。スポンサーやサポートなしでやり遂げている、名も知れぬもっとすごい人もたくさんいるに違いない。

もう一軒は町中にあるホテル。先のホテルよりグレードが落ちるのに、一泊51万R。他に宿がないことを知っていて、強気のオヤジがすごく感じ悪い。
頼まれてもこんなとこ泊まるか。「どこへ行く?」と言うオヤジにバイバイして来た道を戻る。
今晩もモルテザのところにお世話になるしかないかなぁ・・・。
途中見かけた自転車屋でドーズのブレーキシューが手に入った。

モルテザのところに戻ると、快く迎えてくれた。
どこか町中にハンマームがないか訊いてみたところ、ここにあるから使っていいと言ってくれた。重ね重ねありがたい。
さっそくシャワーを浴びさせてもらい、昨日と同じ部屋で横にならせてもらった。

サラクスは冴えない町だ。ここにはピクニックをしている人なんて一人もいないし、人の感じも明らかに変わった。ここはもうイランではない。
マシュハドあたりから薄々そんな感じはあったのだけれど、これまで目にしてきたイランのよさ、イラン人の人のよさってものがすべて影を潜めてしまった。最後の最後に来てとても残念である。
それにしても暑い!熱いと書いたほうが的確か。日中はとても行動できんな、こりゃ。明日からのトルクメニスタン縦断が思いやられる。

昼前に国境へ行って、朝何時に開くのか聞いてきた。イラン側は7:30に開くらしい。だから三人のフランス人も、今朝7:00過ぎに出発して行ったということか。
18:00過ぎに一時間ほど停電した。こんな時間になっても、クーラーが止まると暑くてとても部屋にいられない。
電気が戻ってから夕飯を食べに外に出た。
なんだかすべてが冴えないサラクス。飯も旨くない。なんでこうなっちゃうのだろう。これまでの旨かった食事が既に懐かしい。

イラン最後の日だというのに、なんかこれまでの出来事をすべて打ち消してくれるかのような冴えない無為な一日だった。
町に出ればどこから来たんだと、同じ人に昨日から五回くらい聞かれている。興味本位で声をかけてくれる人たちもうざったいばかりだ。
明日から気を取り直してトルクメニスタン突入。

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朝の涼しいうちに自転車の整備                 お世話になった”Iranian Red Crescent”

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そこで働いているモルテザ
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