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マシュハド到着

2012/7/10 火
始:8:05 ~ 終:20:00 走行:105km
~ Binalud ~ Mashhad

シーア派の聖地マシュハドは、日本で言うと伊勢神宮のようなところである。宗教施設の集まるハラムの近くにはおかげ横丁のようなところもある。イラン最大の観光地、と言うと語弊があるが、町の中心部はものすごい人でごった返している。

昨日買ったパウンドケーキを食べて出発。今日は無風かと思ったのも束の間、すぐに向かい風が吹き荒れる。道は緩い上り。
10kmも走らないうちに昨日おばちゃんの言っていたSAがあったが、食堂が開いておらず食事はできず。アイスだけ食べてすぐ出発。その先しばらく走ったところに軽食屋があり、オムレットを腹いっぱい食べることができた。

そこから先はずっと無補給地帯。三日ほど前までは要所要所にあったSAがパタッと姿を消した。ひたすら向かい風との格闘。景色も変わり映えせず、乾いた荒野がずっと広がっている。なんだか救いがない。
イランは人がよくて飯も旨いのだが、自転車で走っていてあまり楽しくはない。特にテヘラン~マシュハド間は何の救いもなく、ひたすら修行の道中。はっきり言ってここはもう二度と走りたくないなぁ・・・。

上りの最高地点は1,650m。そこでトラックが止まってくれて、運ちゃんが冷水をたんまり飲ませてくれた。ありがたい。手持ちのお湯をいくら飲んでも喉の渇きは癒えない。
そこから先はしばらく下り。久々に漕がなくても自転車が進む。しばらく下ったところで今度は車が止まってくれて、冷えたフルーツをくれた。
ちょっと先に待望のSA。が、レストランの類はなくて食事はできず。アイスを食べ、ジュースだけ飲んで先を急ぐ。

SAのあったBinaludから先、走ってきた道が急にアウトバーンとなってしまい、自転車は走れない。
旧道に回る。この旧道は久々に走っていて楽しい道だった。イランで唯一走っていて楽しい道だったかもしれない。アップダウンと左右のうねりを繰り返す道。上りはそれなりにきついのだけれど、山が近くに迫っていてこれまでのように風に悩まされないで済む。道が左右にうねっているおかげでこれまでのようにずっと向かい風ということがなく、風の存在があまり気にならない。景色もこれまでに比べれば変化に富んでいる。

90kmほど走ると、遠く眼下にマシュハドの町がみえた。18:00にマシュハドに入る。
今日はここまで朝オムレットを食べたきり。向かい風の中よくぞここまで走れたものだと思う。
マシュハドは大きな町で、町に入ってから中心部に行くまでけっこう手間取った。町の外れには大きなキャンプ場がいくつもあって、テントがたくさん張ってある。自家用車でマシュハドにやって来た人たちはおそらくこういうところに泊まっているのだろう。
マシュハドに立ち寄るのはトルクメニスタンのビザを取得し、疲れた体を休めるため。快適そうなキャンプ場はスルーして市街地を目指す。

ハラムのほど近くまで来たところで自転車を止め、近所の自転車屋のおっちゃんに安宿を訪ねる。親切にもおっちゃんが自転車で宿まで案内してくれた。
連れて来られたのは「ヴァリの家」。聞いたことのある宿。先日SAで会ったツーリスト慣れしたおっちゃんも言っていたし、ロンプラにも出ている。
自転車はガレージに置いておけるとさっそくヴァリが中に招き入れてくれた。ガレージがそのままドミ部屋になっている。絶句・・・。そこには自転車が二台。荷物からするとバイカーは全部で三人いて、一人はテヘランのウズベキスタン大使館で会ったフランス人と思われた。
部屋、というかガレージはとっ散らかっていて汚いし、まったく落ち着かない。たぶんうるさいだろうし、何よりこんなところじゃ暑くてまったく眠れない。Wの部屋も一つあるのだが、そのドミ部屋に直結している。より暑くて眠れないだろうし、たぶんうるさい。

「パスポートを貸せ」と、ヴァリはもう自分らが完全に泊まるものと思い込んでいたが、他を当たることにした。
「暑けりゃ外でも寝られるぞ」と言っていたが・・・アホか?何で宿代払って外で寝なきゃならんのだ?だったら町外れのキャンプ場に泊まった方がよほど快適だ。
信じられないことに、一人は外で寝ている風だった。ロンプラ見たり人に聞いたり、安易にこの手の宿に人が集まるのだろうな・・・。
ヴァリも悪い人じゃないのだろうけど、こういう妙にツーリスト慣れした人にはなんだかげっそりだ。ネットも洗濯も何もかも別料金ってのも面倒。宿代も絶対値は確かにちょっと安いのかもしれないが、設備を考えると安くはない。他に選択肢がないならともかく、イラン各地から巡礼客のやって来るマシュハドにおいて宿の選択肢は無限大。探せばいくらでも安宿はある。

ヴァリのところをあとにして、自転車を押してハラムの方へ。途中で人に訊いてみると、やはり安い宿はハラムの方にあるらしい。
途中で会ったパキスタン人は、一泊10万Rの宿(安過ぎる・・・)を教えてくれた。でもちょっと遠い。
エマム・レザー通りを歩いているとき片言の日本語を話すおっちゃんに声をかけられ、そのおっちゃんが一緒に付近の宿を当たってくれた。(不覚にも名前を聞き忘れた)
おっちゃんの口利きで、一泊30万Rで泊まれる素晴らしい宿が見つかった。マシュハドによくある、一家揃って泊まれるアパート風の宿で、キッチン付きのリビングの他に寝室が二つもある。もちろんエアコン、シャワー、トイレつき。これがヴァリの家のWと同じ宿代なんだから驚きだ。
30万Rはおっちゃんの口利きだけど、そうでなくとも最初の言い値からして40万Rである。
残念ながら明日は部屋が埋まっていて一泊しかできないのだけれど、今日のところは時間切れ。一泊だけして、明日ビザ取りの用だけひとまず済ますことにした。

宿の名はホテル・テヘラーニ。
従業員もとても親切で、夕食後にアイスを食べようとホテルの前をいったんスルーすると、「おいおい、宿はここだぞ」と後ろから追いかけてきて教えてくれたりする。
その宿に、テヘランから仕事で来ているというアミールが泊まっていた。彼にとってこの宿がベストだそうで、マシュハドに来るときはいつもここに泊まっているらしい。
この次テヘランに来ることがあったらぜひうちに来てくれ、と電話番号を教えてくれた。
あぁぁこの宿に連泊できたらなぁ・・・。

アミールとフロントの人が話をして、明日からの宿についても紹介してくれた。電話で空きがあることまで確認してくれるという親切っぷり。ありがたい。明日宿探しする手間が省けた。
久々のシャワーは信じられないくらい気持ちよかった。

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今日も風が強い                          食堂のおっちゃんの素敵な笑顔

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ありがたい                            こちらのカップルには果物をいただいた ありがたい

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Binaludから旧道に入る                     なかなか爽快(写真では大差ないように見えるが)

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遠く眼下にマシュハドの町が見えてくる            素晴らしい宿にチェックイン
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