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テヘラン逗留 その4 ウズベキスタン&タジキスタンビザ申請、大使館三つをハシゴした充実の一日

2012/6/17 日

晴れて日曜日。今日は大使館を三つハシゴしようと思っているから、ちょっと忙しい。
7:00に起きる。ファトゥメがわざわざ朝食を準備してくれて、いただいていると7:30過ぎにタクシーが来た。どうせ8:00頃まで来ないだろうと高を括っていたので、ちょっとビックリ。
慌しく7:40に家を出る。

市街地の手前からお馴染みの渋滞・・・あちこちで渋滞している。何時に着くのか少々心配になる。
ウズベキスタン大使館の住所をファルシーで書いてもらっていなかったのが失敗で、運ちゃんがわかってくれずもたついた。
9:00になってようやく大使館に到着。さらにビザ発給の業務を行っているところまで行ってもらい、9:10に無事着いた。タクシー代は、昨夜ハミドさんが確認してくれたところでは120,000Rということであったが、140,000R。たぶん運ちゃんが思っていたより遠かったのだろう。距離を考えると納得。

すでに何人かの人が待っていて、そこにマットとアナがいた。ファルフードのところに一緒に泊めてもらったポーランド人のサイクリストだ。
彼らはビザの受け取りに来ていた。今朝5:00に夜行バスでテヘランに戻ってきて、ここで7:00から待っているとのこと。アナは疲れ果てて眠っていた。
ラシュト以降バスで移動していた彼らは、既にシーラーズ、エスファハーン、ヤズドに行ってきたらしい。「ヤズドはよかった。ぜひ行ったほうがいいよ」と勧めてくれた。ヤズドというのはイランのちょうど真ん中あたりにある、ゾロアスター教の聖火のある古都である。

ビザ事務所は、門にある呼び鈴を鳴らして氏名を告げ、順番に呼ばれるのを待つシステムになっている。
9:20過ぎ、やっとこの日一番のマットとアナが呼ばれて中に入っていった。ところが、マットたちはすぐに出てきた。インビテーション(招聘状)がないとビザを発給できないと言われたらしい。そんなの申請時にわかりそうなものだけど・・・一週間も待った上でそんなこと言われるのはキツイ。
インビテーションなんて個人で手配するのはまず不可能。ちょうどその場に旅行エージェントをやっている人がいて、マットが訊いてみると、出せるけど一週間ほどかかるという話。マットたちはもうタジキスタンのビザ(入国日指定)をもらっていて、予定が狂ってしまうと困り果てていた。他人事とは思えない。
ちなみに、彼らのビザ代は105ドル。こんな面倒な手続が必要な上に105ドルもとられるのかと思うと気の毒だ。

自分らの前に呼ばれた人もエージェントであるらしく、パスポートを何冊も抱えていた。こういう人がいると手続きに時間がかかる。
10:00を過ぎてようやく中に入れた。階段を上ってドアの前で少し待つと、女性が出てきて応対してくれた。必要書類(申請書二部、写真二枚、パスポートのコピー、大使館のレター)を渡すと、「じゃあ一週間後に取りに来て」ということだった。ビザ代は受取時にその場で払うらしい。
あっさり完了。10:30に終わった。

でも、今日の用事はまだこれから。パスポートはホールドされないから、そのまま続けて動くことができる。
即、タジキスタン大使館へ。ここから歩いて20分だとマットが言っていた。人に訊きつつ早足で向かう。
タジキスタン大使館はわかりやすい場所にあった。着いたのは11:00過ぎであるが、幸いまだ開いている。他にも待っている人が数人いた。
窓口に行って申請書をもらう。その場で記入。タジキスタンの入国日は8/5とした。
記入した申請書を必要書類(写真一枚、パスポートのコピー、大使館のレター)と一緒に差し出すと、受け取りは木曜日(21日)だと言われる。
ん???タジキスタンのビザは即日発行だと聞いていた。てっきり今日その場でもらえると思っていたのだが、そうではないらしい。今日もらえないのかもう一度確認してみたが、やはり答えは木曜日。ま、いいか。どうせ一週間後にウズベキスタンのビザを受け取りに来なきゃならないのだから。
木曜以降ならいつでも受け取れることを確認してその場をあとにした。

さて、トルクメニスタン大使館が開いているのも11:00まで。当然今日はもう閉まっているが、せっかくだから場所だけ確認しておこうということにした。三つの大使館を時間内にハシゴするのは、物理的にかなり難しい。
歩いて大使館に向かう。先ほど見かけたコピー屋でパスポートのコピーをとった。店で大使館の場所も教えてもらう。ラテン文字表記の住所しか持っていなかったから、店の人がわざわざファルシーで書いてくれた。気が利くなぁ。
そこからしばらく歩くとマットとアナがいた。木陰のベンチで昼食中。ベジタリアンの二人は、豆腐をパンにのせて食べていた。「豆腐だぜ~」と日本人の自分らに嬉しそうに見せてくれた。結局二人は、昼食のあとでエージェントを探すことにしたらしい。健闘を祈る。

トルクメニスタン大使館まではちょっと遠い(結局歩いて40分ほどだった)。
大通りに出ると、ところどころ工事中。歩道を使えず歩きにくい。あまりの暑さに途中でキオスクに寄ってジュースを飲む。
もう近くまで来ているはずのところで道を訊くと、学生であるらしいその人が案内してくれた。ありがたい。

ん???閉まっていて誰もいない大使館を想像していたのだが、黒山の人だかり。通常11:00までのはずだけど、これはいったい・・・窓口も開いているっぽい。
学生であるらしいイラン人の若者に交じって白人のカップルがいた。オルトリーブのバッグを持っているところをみるとサイクリストっぽい。
言葉を交わすと、スイス人サイクリストのルーディーとファビエンヌだった。これはいったいどうしたことかと尋ねると、今日は混んでいるから特別に延長して開いている、という話。二人はアンカラでビザの申請をしており、ここでは受け取るだけのはずが、朝からもう三時間以上待っていると言う。
見ると小さな窓口がときどきスーッと開き、イラン人の学生とやり取りしている。すぐにまたスーッと閉まってしまう。言葉をかけるチャンスもない。

学生たちはアメリカのビザを取るためにトルクメニスタンに行くらしい。なるほど、そういうことか。イランにアメリカ大使館はないはずだから・・・。
隣のトルクメニスタンなら簡単にアメリカのビザが取れるらしい。イランではちょうど夏休みに入ったとかで、それはもうすごい人だった。
前にマンジルのファトゥフラが、「アメリカが好きなイラン人は三割くらいじゃないか」と言っていたけれど、その三割というのは主にこういった若者たちである。どちらかと言うと、もう熱狂的にアメリカのことが好きである。
アメリカを夢の国だと思っているのだ。トルクメニスタンの大使館前に押し寄せている若者たちは、希望に満ち溢れていた。ちょっと眩しいくらいにエネルギッシュである。
彼らはアメリカン・ドリームを求めて渡米する。もちろん、ごく一部の人たちは実際に夢を掴むのかもしれない。しかし、大多数の人は厳しい現実を目の当たりにするに違いない。
今は彼らにエールを送りたい。

それにしてもすごい人だ。たむろする人たちに申請に必要なものを訊く。
申請書は窓口でもらえるらしいのだが、黒山の人だかりで近づけない。一度開いていた窓口もまた閉まってしまった。そこにいる人たちは五分後にまた開くと言うのだが・・・。
窓口は諦めて、近くにいた警備員に、「申請書だけ欲しいのですが」とすがってみる。すると、幸い近くにいた学生の一人が、「これをコピーして使ってくれ」と一枚くれた。ありがたい。
他に必要なものも教えてくれた。写真一枚にウズベキスタンビザのコピー、それからパスポートのコピーと大使館のレター。ビザ代は55ドル。ふむふむ、なるほど。いやー助かりました。

これにて本日の任務完了。疲れた。
腹も空いているが、ひとまずタクシーで家の近くまで戻ることにする。
タクシーは正規のものと白タクがあるが、どちらでもよい。通りでそれなりに意思表示して立っていれば止まってくれるし、料金交渉は乗る前にするのだから。誰も乗っていない車は場合によってチャーターのようになってしまうから、できれば既に一人か二人乗っている車を捕まえたい。
ハミドさん宅の住所を見せると、どの車にも20万と言われる。往きは14万だったから高いように思うのだけれど、実は20万が相場なんじゃないかとも思える。

やはり20万と言うおっちゃんを値切って、15万で車に乗る。ここでも隣を走る車やオートバイに大声で道を訊きまくる運ちゃん。まったくおもしろい。
ハミドさんちのそばのケーキ屋で車を降りたのだが、遠かったから20万払えと運ちゃんがごねる。運ちゃんが思っていたよりかなり遠かったのだろう。18万で折り合いが着いた。

少し歩いてサンドウィッチを食べる。そして今後の身の振り方を二人で相談。
ビザを受け取れるまで一週間。さすがにハミドさんのところに居座らさせてもらうのも悪い。見てみたいところもいくつかある。
結局、明日から一週間、エスファハーンとシーラーズへバスで小旅行に出かけることにした。予定さえ定まれば気分は楽だ。
サンドウィッチはあまり美味しくなかったが、1.5Lのコーラも飲んで6万はずいぶん安かったなぁ・・・。

シーラーズで、再度イランビザも延長しないといけない。延長手続きは大きな都市ならどこでもできるが、二回目以降の延長となると場所にもよるし、運次第でもある。テヘランでもできるのかもしれないが、混んでいて手続きに時間がかかるのは間違いない。これからの行動範囲で最も無難なのはシーラーズだろうと結論に達した。
そのイランビザ延長のためのコピーと先ほどのトルクメニスタンビザの申請書をコピーしたかったのであるが、コピー屋が見当たらず。諦めて、近所の八百屋でチェリーを買って家に帰った。

16:00帰宅。ジュースとチャイをいただき、その後二時間ほど昼寝。疲れた~。
起きると、隣の部屋でハミドさんも寝ていた。
コピー屋へ行こうとしていたら、ハミドさんが起きてきて一緒に行くということに。連れて行ってくれたのはこの間の写真屋だった。何枚かコピーしたのだが、無料にしてくれた。ありがたい。

明日からエスファハーンとシーラーズへ出かける旨をハミドさんに話す。勝手ながら、その間自転車と荷物を預かってもらえないだろうかということも。
ハミドさんは快諾してくれたが、明日はみんなで親類の結婚式に行くのだという。施錠した門の中に置いておくのだから何も問題はないと思ったのだが、家が留守になってしまうからと自転車を近所のパーキングに預けてくれることになった。
その足でパーキングを見に行く。先ほどの写真屋の近くだった。ハミドさんが話をつけてくれて、しばらく動かした形跡のないトラックの荷台に置かせてもらえることになった。
一度家に帰り、自転車を持って再びパーキングへ。ハミドさんが親切に車のカバーも貸してくれた。これで雨や埃も大丈夫。

帰りがけに三人で近所の公園を散歩。運動器具が何種類もある。久しぶりに見た。これらの器具はよく考えられていて、大人がやってもおもしろい。特に腰をひねるやつは秀逸で、自宅に一台欲しいくらいだ。
酒を飲んで盛り上がっている若者グループがいた。そのうちの何人かはハミドさんの知り合いであったが、別に注意したりすることもなく大目に見ている。節度を持ってやっている分には構わないということだろう。

22:20に帰宅。
ハミドさんの家は前にも書いたとおりイスラミックで、外から帰ってくると必ず香のようなものを焚いてくれる。これを頭や体にかける。
23:00から夕食。ククサブズィーとパンという軽めのメニューがありがたかった。
明日はハミドさんがバスターミナルまで送ってくれるという。何から何まで本当にスミマセン・・・。

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トルクメニスタン大使館に案内してくれた学生 この日撮った写真はこれ一枚・・・
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