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テヘラン逗留 その3 ハミドさんの家におんぶに抱っこの二日間

2012/6/15 金

晴れ。
今日と明日はウズベキスタン大使館が休みで動きが取れない。補足の準備を進める。

10:00にみんなと一緒に起き出して朝食をいただく。休みの日はのんびりだ。
朝食はトマトオムレツだった。イランで朝食によく食べられているこのトマトオムレツは非常に旨い。

朝食のあと、ハミドさんと一緒に外をブラブラ。写真屋に行ったので、ちょうどいいやとビザ申請用の証明写真を撮ってもらった。ハミドさんは、古い8ミリテープをDVDに焼いてもらっていたようである。
写真はすぐできないようなので、一度家に戻る。その帰りに、ハミドさん宅の目の前にある弟さんの家にお邪魔した。お父さんも同じ家に住んでいるらしい。
スイカとジュースをいただきながらお喋りに花が咲く。
弟さんの奥さんが製作中の手織り絨毯を見せてもらった。とても細かい。一応図面のようなものがある。
趣味で絨毯を織る女性は多い。ファトゥメもやっていて、今取り組んでいる作品はもうほとんど完成している。
世界的に有名なペルシア絨毯であるが、これは手織りのものを言う。イランの家にはどこも絨毯が敷いてあるが、一般家庭で使われているこれらの絨毯はほとんどが機械織り。言われてみれば確かにそうだとわかるけれど、素人がパッと見ただけではあまり区別がつかない。が、普段から目の肥えているイラン人にはすぐわかる。
手織りと機械織りとでは、価格にそれこそ雲泥の差がある。だから手織りの絨毯は敷物に使うのではなく、額に入れて飾っておくのが普通である。

いったん家に帰ってから、モハンマド・マフティーを連れてまたすぐ出かける。
病院に行くらしい。昨晩、公園でスケートをしているとき転んで、肘と横腹を怪我していたからだ。自分も足を痒そうにしていたから(もう何年も前に南京虫にやられたところがまだ痒い)、ついでに診てもらえと勧められた。
行ってみると、行きつけのところをはじめ病院はどこも休みだった。だよね・・・金曜だもの。
薬局で薬を買ってから、唯一開いていた歯科医院に入った。歯医者でいいのか???
(ハミドさんが症状を説明してくれたようであるが)有無を言わさず尻に注射された。けっこう痛かった・・・。
何の注射だかよくわからないのがちょっと怖いところであるが、痒み止めであるらしい。一ヵ月後にもう一度打てと、ハミドさんが薬剤と注射器を渡してくれたのだけれど、自分じゃ打てないから・・・。
この注射が効いたのかどうか、まったくわからない。もらった薬剤と注射器は、申し訳ないけどイランを出る前に廃棄させてもらった。こんなものを持っているといかにも怪しいから・・・。

近所にあるケーキ屋でファルデシラズィーとピスタチオのアイスクリームを買って帰る。日本では高級品のピスタチオであるが、イランでは驚くほど安い。ピスタチオの産地なのだ。
至福のひととき、ファルデシラズィー。アイスと一緒に食べるのがこれまた最高!

18:00から二時間ほど昼寝。毎日の日課。
起きてから再びハミドさんと写真屋に出かけるが、閉まっていた・・・。
その足でカフェ・ネットに連れて行ってもらい、自pcを接続させてもらって一時間ほど調べもの。前にレズバンシャーでインストールしてもらったアンチ・フィルターのお試し版がまだ生きている。
タジキスタン大使館の場所やビザ申請のことなどを調べたかったのであるが、ほとんど情報がヒットしなかった。
ネット代はハミドさんが払ってくれてしまった・・・。

家に帰ってザフロとハミドさんにファルシー(ペルシア語)を少し教わる。
はじめにアルファベットにあたるものを教えてもらったのだけれど、これがあり得ないくらい難しい。漢字のはねに当たるような部分にも意味がある。
文字単体から単語に移行するとさらに難解になる。単語になって文字が合体すると、形が変わってしまうのだ。おまけに、先に習ったアルファベットには現れてこない文字も多数あるらしい。
完全にお手上げ。取っ掛かりさえつかめない。
ラテン文字表記の言語ってのは単純なんだな、とつくづく思う。アルファベットさえ知っていれば、(正確に発音できるかどうかは別にして)読むことはできるのだから。逆に言えば、これはすごいことだ。非常にシステマティックな言語なのではないかと思えてくる。
発音に関しては、ファルシーでも絶望的だ。子音のオンパレードで、母音だらけの日本語に慣れ親しんだ人間にはまず発音できない。
よく日本人は英語のLとRの区別ができないと言われる。日本語にLとRの区別がないのだから苦手なのは当たり前なのだけれど、こんなのはまだ意識すればできる。(キッパリ)
そんなのよりずっと難しくてどうにもならない発音が言語によっていくつもある。
例えば、「ザフロ」と表記しているが、ラテン文字表記すると「Zahra」となるらしい。鼻から息を抜くような感じになるこのhの発音はまずできない。
こと発音に関しては、日本語は世界で最も簡単な言語のひとつであると常々思っているのだけれど、おもしろいことに、これだけ複雑な子音を使いこなしているイラン人が、逆に日本語の発音をうまくできなかったりする。これは、英語圏の人間がスペイン語の発音をうまくできないのと同じである。(スペイン語の発音は日本人にとっては至極簡単である。)

ちょっと話がそれるが、一方で読み書きに関しては、日本語は世界で最も難しい部類であると思う。
中国語は?と思うかもしれないが、漢字一字に意味も読みも一対一で対応している中国語は実は単純である。一見難解に思えるけれど、実際は英単語のスペルを正確に覚えるのと漢字を覚えるのとに違いはない。
もちろん、日本人にとって発音が難しいのは言うまでもなく、それはまた別な話である。

夕食を挟んでお喋りに花が咲く。おもしろかった話題を二つほど。
何かに驚いたり感動したりしたとき、日本人なら「おぉぉ・・・」(語尾が上げ気味になる)と反応する。
これを聞くたびにファトゥメが可笑しそうにくすくす笑う。イランでは、「エェェ・・・」(語尾を下げる)と言うのが普通らしい。

ハミドさんの家もファトゥメの家も、もともとは南アゼルバイジャンの出であるらしい。
先日から「アゼルバイジャンはいいところだよ」と連発するから、自分らの記憶と照らし合わせて「そこまでよかったかなぁ」と思っていた(印象の悪かったバクー以降の記憶が鮮明に残っている)。そこで何気にアゼルバイジャンのビザを見せてみたら、「何それ?」という反応。「あっ!ロシアのアゼルバイジャンね・・・」と。
イランの人たちの言うアゼルバイジャンというのは、現在のアゼルバイジャンという国ではなく、あくまでイラン領のアゼルバイジャン、要するに南アゼルバイジャンのことであるらしい(その昔は現在のアゼルバイジャンもイラン領であったわけだが)。

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近所にある弟さんの家                  奥さんが製作中のペルシア絨毯

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モハンマド・マフティーを連れて再度出かける         尻に注射される・・・

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アイスと一緒がこれまた最高!             今夜も美味しい夕食をいただきました

2012/6/16 土

晴れ。
ハミドさんは朝早く仕事に出かけていった。仕事の日は5:30に起きているからスゴイ。
8:00に起きて朝食をいただき、その後自転車に積みっぱなしになっていた荷物をいったん降ろした。
10:40にマユミと二人で外出。今日も朝からすごく暑い。
まずは写真屋へ。今回はちゃんと開いていて受け取ることができた。二人分で200,000R。
お金が残り少なくなってきたから両替したいのだけれど、この近辺には両替屋などまったくない。

写真屋を出てその足でカフェ・ネットに向かった。
ほかに客はおらず、気兼ねなく使える。昨日に続いてタジキスタンのビザ情報を調べてみるが、やはり欲しい情報がヒットしない。
店の人に頼んでみる。ファルシーでサクサクッと検索して、タジキスタン大使館の場所を調べてくれた。さらに地図をプリントアウトしてくれた上、住所までファルシーで書いてくれた。
ありがたい!ファルシーの住所があれば鬼に金棒。タクシーの運ちゃんでも誰でも理解することができる。

久々に日本のニュースを見たりして13:00頃終了。あがろうといていたら、ちょうどハミドさんの親類の二人、アバスとマフディがやって来て、あれよという間にネット代も払ってくれてしまった。マフディは先日お邪魔した弟さんの家の息子さんである。
車で迎えに来てくれたわけなのだけれど、様子からするとどうもハミドさんから自分らのお守りを頼まれたようである。自分ら二人なんて早い話が暇人なわけで、ここまでしてもらうとなんだか悪い気がしてくる。ハミドさんの一族におんぶに抱っこだ。

促されるまま、アバスの運転する車に乗り込む。これからどこかに連れて行ってくれるらしい。いや、ホントに申し訳ないっす。
最初に向かったのはバザール。車の中でマユミにスカーフをプレゼントすると言ってくれていて、ここで本人の選んだ紺色のスカーフをプレゼントしてくれた。
次に向かったのはテヘラン動物園。かなり走ったけれど、まだテヘラン市内である。動物園以外にもいろいろありそうなとても広い公園だった。
ポップコーンを買ってくれたり、入場料まで払ってくれてしまう。自分よりずっと年下の人に奢られてしまうのってどうなんだろう・・・。

動物園自体は特に工夫の凝らされているわけでもない、檻の中に動物が入れられている所謂昔ながらの動物園なのだけれど、魚や爬虫類なんかもいてなかなか面白い。
ここにもニホンザルがいて、なんだか旧友に再会したような懐かしい気分になる。
昼食も園内でサンドウィッチをご馳走になってしまった。何から何まで・・・ホント申し訳ない気分でいっぱいだ。

16:00に帰宅。アバスとマフディはそのまますぐ帰ってしまった。
しばらくしてハミドさんが帰る。19:00頃、みんなで絨毯屋に行く、と言って出かけたのだけれど、ハミドさんが家の近くで知人と長話している間にファトゥメたちは先に行ってしまった。
長話を終えたハミドさんは、なぜか絨毯屋には向かわず、親戚のアリさんがやっている縫製工場へ。大丈夫なのかな・・・。
ここでチャイをいただきながらお喋りに興じる。寝不足であろうハミドさんは、いやにテンションが高い。ほとんど壊れかけている。
ハイテンションに身を任せるまま、しばらく話した後で何故だか機械の修理まで始まった。

家に帰ったのは21:00。ファトゥメの手織り絨毯が立派な額に収まっていた。ファトゥメとザフロが二人で持ち帰ってきたらしく、ファトゥメが怒っている。そりゃそうだ。
夕食をいただいている間も、ハミドさんはやたらハイテンションだった。完全に壊れてきた・・・。
明朝は早い時間からウズベキスタン大使館に行きたかったので、ハミドさんにタクシーを手配してもらう。
その後、ハミドさんとファトゥメ、ザフロの三人が外で深刻な話し合いをしていた。大丈夫だろうか・・・。

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アバスとマフディに連れられて動物園へ       まだ世の中の厳しさを何も知らない無垢な子熊

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二人には本当にお世話になった           知人のかたの縫製工場・・・壊れかけのハミドさん

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立派な額に収まったファトゥメの作品! ザフロとファトゥメが二人で運んできました・・・

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みんなで部屋の一番目立つところに飾った
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