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衝撃のファルデシラズィー

2012/6/11 月

晴れ。
9:30起床。テヘランまでは3時間ほどの距離だから、のんびり寝させてもらってしまった。
カゼムの買ってきてくれたパンを朝食にいただく。
なぜだか朝から下痢で、すこぶる調子が悪い。今日はダメかもしれん・・・。
ハミドさんとの約束は19:00だから、16:00にここを出れば間に合うだろう。しばらく様子を見ることにする。

朝食が終わると一家は散歩に出かけた。また家にマユミと二人きり・・・おそらく気を利かせてくれたのだろうけど、このオープンさには毎度驚かされる。
マユミにシャワーを勧めてくれて、終わったら携帯に電話してと言ったきり家族で出かけてしまった。
マユミのシャワーの後で髭を剃らせてもらい、NHKを少し見てからカゼムに電話した。

家で家族と一緒に昼食をいただき、午後はみんなでガーデンに行こうと誘われた。もちろん何の異存もあるはずはなく、ご一緒させてもらう。下痢なんで様子見がてら・・・。
友人のところだというそのガーデンとやらは、車でちょっと走ったところにあった。様々な果樹の茂る果樹園のようだった。すごく広い。
今の時季はアンズやサクランボ、桑の実なんかがたくさんなっていて食べ放題である。

しばらくするとベーナズのご両親と妹さんもやって来て、みんなで気持ちのいい果樹園の中を散歩した。果樹以外の木もたくさんあり、水路には水が豊富に流れている。思わず笑みがこぼれるような気持ちのいいところだった。
いいな、ここ。ここだけ時間が止まっているように見える。
と、近くで遊んでいたアナが水路に落ちてしまった。小川のような水路は水も少ないのだけれど、前のめりに転んだアナは全身びしょ濡れ。
でも、この子は泣かない。泣く素振りも見せなければ笑い出すわけでもない。何事もなかったかのように飄々としている姿を見て、この子は将来大物になるのではなかろうかと思った。

小屋の前でチャイをいただいたりしながら寛いでいると、16:00近くになった。時間が止まっているように見えても、もちろん止まっているわけではない。
相変らず腹の調子は悪いまま・・・。
今日テヘランまで走るのは無理・・・自分の中でそういう結論に達した。

16:00過ぎにカゼムの家に帰ってきた。
カゼムに頼んでもう一泊させてもらおうか、などとマユミと相談していたら、カゼムのほうから「もう一泊していったら」と声をかけてくれた。
神の声!ありがたくそうさせてもらうことにした。
それはそうとハミドさんに電話しないとマズイ。カゼムに電話を借りてマユミにかけてもらった。
日本語でどうにか伝わったらしく、とても残念がっていたようだが、「明日待ってるよ」と気持ちよく言ってくれたようである。
そのあとで、ハミドさんは自分の腹の調子を心配してカゼムに電話をしてきてくれた。なんていい人なんだろう。テヘランで会うのが楽しみである。
ところで、名前がさん付けだったり呼び捨てだったりするが、もちろん他意はない。単に日本語を話す人はさん付けで呼びたくなってしまうというだけの話である。

それから19:00まで昼寝、というか夕寝。
のんびりしてからカゼムと近くをブラブラしがてら買い物へ。カゼムの友人の店をハシゴしてお喋りに花が咲く。アリさんの店にも顔を出した。アリさんはガラス屋をやっている。
最後に家の近くで鶏肉を買う。鶏は丸々一羽分買うのだけれど、店の人が手馴れた手つきでタンタンタンと瞬時に骨ごとぶつ切りにしてくれる。

今から公園に行くから、となったのは22:00頃。イランではお約束である。ピクニックの準備はカゼムと自分が外に出ている間にベーナズがしていてくれたようである。
カゼムの家の近くにも公園があり、そこにもピクニックの人がたくさん。いや、これは・・・イランで人目につかず静かにキャンプするなんてのは無理だな、そう悟った瞬間だった。これまでもうすうす感じてはいたが、確信に変わった。

カゼムの目的の公園はここではない。けっこう遠くて、車で延々走って到着したのは23:00だった。キャラジの逆の外れであるようだ。
もちろん今からBBQ。何の不思議もないイランのスタンダードだ。公園には同じようなピクニックの人たちがたくさんいる。
芝生の上にササッとゴザを敷いて陣取ると、さっそくカゼムは炭おこし。ベーナズはチキンやトマトを串に刺す。ピクニックとBBQが大好きなイラン人は手際がよく、準備が迅速である。キャバーブもすぐ焼き上がる。
ごはんと一緒にいただく焼きたてのキャバーブの美味しいこと。焼きトマトも実に旨い。そしてドゥーグ(ヨーグルトドリンク)がキャバーブによく合う。
炭をおこせばシーシャ(水タバコ)もお約束。通常男の嗜好品であるが、ベーナズが普通に吸っていてちょっと驚いた。

片付けも実に手際がよく、撤収もササッと終了する。ボチボチ日付も変わった。
帰りに車で他の公園の横を通ると、まだまだピクニックが花盛り。イラン人のピクニック好きは驚きのレベルである。
カゼムがアイスを食べていこうと言って、家の近くにあるオススメの店に行ったのであるが、さすがに閉まっていた。だよね・・・。
でも、そこからの途中、こんな時間にもかかわらず屋台のアイス屋がいて、カゼムが迷わず立ち寄った。「ファルデシラズィーだ」とカゼムは言っている。

ここでようやく本題のファルデシラズィー登場。
それはあまりに衝撃的だった。
屋台のおっちゃんが、なにやらシラタキのようなものを切って氷水の中でくゆらせ始めた。すると、シラタキが見る間に凍ってパリパリの状態になる。
よく梱包材なんかに使われる、白くて細長い麺のような発泡材のアレ。一見するとそんな感じにしか見えず、とてもおいしそうには見えない。
いったいなんなんだろう、これは・・・。パリパリのシラタキを器に盛って、シロップをかけて完成。

車の中でいただくと、まったく期待せずにいただいたのだけれど、これが絶品!なんだ、これは!
この食感はまったく初めての体験。美味すぎる。それはあまりに衝撃的な食べものだった。
途端に病みつきになり、その後イランにいる間食べまくったファルデシラズィーとの出会いであった。といってもイラン全土で食べられるわけではなく、食べられるところはけっこう限られているのだけれど・・・。

厳密に言うと、パリパリのシラタキ自体にはほとんど味はない。言うなれば日本のかき氷に近い食べものなのだけれど、その食感は完全に未体験ゾーン。甘酸っぱいシロップとよく合っていて、なんとも言えない旨さであった。
カゼムによるとシーラーズの食べものであるらしい。自分の勝手な解釈であるが、「ファルデシラズィー」というのは「シーラーズの氷菓子」くらいの意味であろう。

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昼は米を食べるのが一般的                アスマとマユミはすっかり仲良しに

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午後は果樹園へ                     美味しい果実をいっぱいいただきました

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ベーナズのご両親も合流

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時間が止まる                          贅沢なひととき

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今晩もカゼム宅に泊めていただけることに           夜の公園にくり出す

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夜のピクニック・・・キャバーブ激ウマ!

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イランの日常                          そして衝撃の・・・

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ファルデシラズィー! 見た目はこんなですけど・・・
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