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ナモスの部屋(イスラームのお祈りの部屋)

2012/6/8 金
始:10:20 ~ 終:20:30 走行:58km
~ Jamal-Abad ~ Pachenar ~ Molla-Ali ~ Qezel-Darreh ~ Kouhin手前

晴れ。8:30起床。
一晩中煮込んでいた煮豆を朝食にいただく。アダスィーというらしいが、とても美味しい。たっぷりいただいておなかもいっぱい。

10:20出発。昨日とは比べるべくもないが、まだ風がある。
緩い上りがずっと続く。昨日以上に景色がキレイだ。休日の今日は車も少ない。
と、景色を見ながらのんびり走っていると、オートバイの怪しいやつが現れた。やたらと話しかけてくる・・・と、ここまではまぁ普通の話なのだけれど、どうも挙動がおかしい。
しばらくすると、また後ろのマユミのほうに戻って並走している。実のところ、前を走っている自分は「しつこいやつだなぁ・・・」くらいにしか思っていなかったのであるが、あとでマユミに聞いてみると、そのうち手を伸ばしてきて肩や背中を触ってきたということだった。大声を出したらようやくどこかへ走り去ったということだ。

しばらくすると、先ほどのオートバイ男が今度は二人乗りでやって来た。一度追い越していき、そうかと思えばまたUターンして戻ってきたりととにかく挙動不審。ま、暇なんだなきっと・・・。
これもあとで聞いたのだけれど、やはり追い越し際にさわろうとしてきたらしい。
これが所謂ファトゥフラの言っていた一割の変な人間。
オートバイの二人はそのまま先へ走り去ったのだけれど、前方で待ち伏せしていそうな雰囲気たっぷり。

ちょうど道路脇に閉まっている食堂があって、気持ちのいい木陰を提供してくれていた。ちょうどいいやと暫し木陰で休憩する。
すると、食堂裏にあるらしい家の男の子が氷と水を持ってきてくれた。なんと!ありがたい。
少しすると女性陣もやってきて、今度はサクランボをくれた。すごいな、イラン・・・変な奴もいるけど九割は、いや九分九厘までいい人たちなんじゃないかと思えてくる。

ありがたくサクランボをいただいていると、上で待ちくたびれたのか、先ほどのオートバイの間抜けコンビが前を行ったり来たりして最後は町のほうに下っていった。
残り一厘の間抜けども・・・。

男の子にもらった氷をなんとか割ってボトルに詰め込む。そして再スタート。
結局一時間近くも休んでしまった。
しばらく上り続けると道路脇に忽然とチャイハナが現れたので、ちょっと遅めの昼食にする。そして外の座敷で一時間ほど昼寝・・・木陰がとても気持ちいい。

16:00になってもまだ暑く、上りもまだまだ続く。
後ろからオートバイがやって来た。と言っても先ほどの変態野郎ではなく、親子三人乗りで旅をしている人たちだった。
二人の子どもは小学生くらいの男の子。三人乗りで荷物満載のこのスタイルで、これまでに中国とかアフガンとかいろんなところを旅したことがあると話していた(たぶん)。
母親は亡くなったということであったが、イランにもこんな人たちがいることに少なからず衝撃を受けた。こういう人に会うとなんだかこちらも元気が出てくる。
住所を聞き、写真を撮って親子と別れる。ステレオから音楽をガンガン流しながら親子はトンネルの中に消えていった。

まだまだ上る。いい加減疲れた・・・。
冷たいものを求めて休憩に寄った(なんだか休んでばかりだが・・・)商店では、外でイラン人が喧嘩していた。たくさんの人たちが止めに入っていたにもかかわらず当人同志はすごくヒートアップしていて、やがてポリスがやって来た。

19:00頃、レストランに入った。いつもの調子で夕飯を食べてみたらけっこう高かったのだけれど、店の人は親切だった。
店員の一人にこのあたりにキャンプできる場所はないか尋ねると(半分ここに張らせてもらえることを期待して・・・)、この先2km行ったところに泊まれる場所があるという。
宿ではないらしいのだが、何があるのかはよくわからない。あまり期待せずにとにかく行ってみる。
途中テン場を探しながら走ったのだが、目ぼしい場所がない。ボチボチ暗くなってきた。
ちょうど2kmくらい走ったところに広い駐車場のあるレストランがあった。ここのことを言っていたのだろうか?駐車場は広いがテントを張れそうな場所はないが(下手に駐車場なんかに張っていたら車に突っ込まれかねない)。
何はともあれ中に入ってキャンプできるか聞いてみると、レストランに併設されたナモスの部屋(イスラームのお祈りの部屋)に泊まっていいと店の人がおっしゃる。しかもタダでいいと。
ありがたや、ありがたや。さっそくお言葉に甘えることにした。

店でチャイを飲んでしばらくゆっくりする。
店の裏手には子犬がいてとても可愛かったのであるが、ちょっといじめられているようで人間に対して卑屈になっている。
ムスリム圏の犬たちは災難というか、ちょっとかわいそうである。子犬の頃から蹴られたりしているから自然と人間に対して卑屈になってしまう。上目遣いの目がそれをよく物語っている。

自転車は結局、厨房の中に置かせてくれた。
店の人たちは感じのいい人たちで、そんな人たちと話をしていると疲れも吹っ飛ぶ。
ナモスの部屋は男女で分かれているが、こっちで寝ていいと言われたのは女性用の部屋。トラックが寄ったり、男性用は夜中も人が来る可能性があるが、女性用にはまず人が来ないからということのようだった。
部屋には絨毯が敷かれている。窓は開かなかったが、標高が1,600mもあるので暑くはない。
もちろんナモスの部屋で寝るのなんて初めて。

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一晩煮込んだアダスィーをいただく           マリアが唯一カメラに視線をくれた写真

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マンジルを出発                日本で見られないタイプの山・・・見慣れないものに惹かれる

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女はこんな格好をして走らねばならない

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つきまとう変態野郎                    とにかく暑い・・・

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氷と水を持ってきてくれた少年             女性陣がサクランボも差し入れしてくれた

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美しい景色が続く

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日陰で休憩中のトラック野郎たち            オートバイで旅する親子

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これも日本にはない景色・・・人間というのは普段見慣れないものに興味をそそられるらしい

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この日はレストランに泊めてもらった         ナモスの部屋(翌朝)
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