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ありがたいチャイハナ

2012/5/16 水
始:10:30 ~ 終:20:45 走行:80km
~ Bayan ~ Kərimli ~ Padar ~ Sincan ~ Mirzəbəyli ~ Zaraqan ~ Qəbələ

夜が明けると快晴!日が出てから出発前に大仕事・・・びしょ濡れになった装備をすべて日に当てて乾かす。
炎天下でいきなり汗だくになり、出発前に疲れてしまった・・・。
もちろん出発も遅れる。道路に出てちょっと戻ったところにGSがあり、出発早々いきなりそこで大休止。

今日は昨日より北側の、より山に近い道を走っている。昨日よりも景色がキレイだ。
道路脇は牧草地ではなく、低木の茂る原野になっている。
朝のうちはカフカスの主脈も見えていた。そこは生命感のまるでない、岩と雪のモノトーンの世界。
見えているのは4,000mを超える峰々。ここをずっと縦走してみたらおもしろいだろうな・・・。
自由に入山できるのかどうか知らないが、見えている山脈には絶対にバレないだけの懐の深さがある。

それにしても今日も進まない。
出発が遅れたということもあるが、なんとなく疲れが溜まっていて前に進まない。石を固めただけの舗装路がガタガタで走りにくいってのもある。
トルコ以来の「チャイ!チャイ!チャイ!」という声に誘われてチャイをご馳走になったり、チャイハナで食事をしてみたり・・・一向に進まない。
ちなみに、この「チャイハナ」ってのは木陰にイスとテーブルを並べてある、軽く食事もできる茶店のこと。隣のグルジアやアルメニアには一切なかったから、やはりムスリムの文化なのだと思う。
自転車で旅するものにとってとてもありがたい存在で、今日も何度もチャイをご馳走になった。

南カフカス三国中、旅人に最も優しいのは文句なしでアゼルだと思う。ムスリムの国特有の積極的なもてなしというかなんというか、とにかく能動的に旅人をもてなす土台がある。
反面、「観光」という観点では、訪れてみて最も退屈なのもアゼルかもしれない。観光で見て歩くようなところがほとんどないからだ。
例えばアゼルのような国を旅してどう感じるのか・・・このあたりは旅のスタイルによるのだろう。

路上だろうがチャイハナだろうが牛やヤギや羊、馬、ロバ、犬、鶏など、様々な動物が放し飼いになっている。実におおらかで羨ましい環境だ。
アゼルをはじめ南カフカス三国では、犬が路上で車に轢かれていることも少ないように感じる。牛や羊が道路を塞いでいることが普通だから、ドライバーのほうが注意して走っているのだと思う。
ちなみに、グルジアやアゼルの犬は、牧羊犬だろうが野良犬だろうが耳や尻尾のないやつが多い。喧嘩してちぎれちゃうのか?それとも子犬の頃に人に切られちゃうのか?謎である。

Oğuzへの分岐を過ぎると突然道路がキレイになった。もう15:00を過ぎているけど、ここからが勝負か?それまでが嘘のように快調に進む。
場所によって水場の乏しいエリアがあり、Mirzəbəyliの手前は水場がまったくなかった。食材を買った商店で客のおっちゃんに水場が近くにないか尋ねたら、わざわざ向かいの家まで行ってもらってくれた。その家とて水事情がよろしいわけではなく、ためてある水をわざわざ分けてくれたのだ。ありがたいことである。

Mirzəbəyliに入るとチャイハナがあり、そこにあっさり水場があった・・・。手、顔、頭と思う存分洗わせてもらう。
さらに、ここでチャイのみならず食事までご馳走になってしまった。ありがたや。
思わず夕食が済んでしまったということで、チャイハナで暫しのんびりさせてもらった。

チャイハナを出てすぐに幕営しようと思っていたのだが・・・テン場がない。久々にピンチ。
Mirzəbəyliから先は、道路脇の林がことごとく柵で囲われていた。いったいなんなんだ、ここは・・・?
そんな柵地獄がしばらく続き、そうこうするうちにQəbələに入ってしまった。観光地のQəbələにはもちろんつけ入る隙なし。町中には入らずスルー。
その先は山中に入ってしまい、これまたテン場が見当たらない。ルート沿いのすべての場所がテン場のようだったこれまでが嘘のようだ。
今日もまたマーフィーの法則が発動・・・「起こる可能性のあることは必ず起こる、しかも最悪のタイミングで」・・・まさに地で行っている。
すぐに幕営するつもりが結局20:45まで走る破目に・・・。
ようやく探し当てたテン場はもともとは川だったと思われるところで、流れが変わったのか水がなくなっていて木が茂りすっかり緑化している、そんな広い場所の中。意外と人が通るので驚いた。
ちなみに、アゼリー語では川のことも「チャイ」(Çay)と言う。

午後になると今日もゴロゴロ鳴り出して降りだすのも時間の問題かと思っていたのだが、ガバラに向かう途中で不思議と雲は山の向こうへ。同時にこれまでベールに包まれていた雪山が姿を現した。
途中から道路はキレイだったのだが、一日中向かい風が強くて何気に辛かった。
チャイハナで夕食をご馳走になったので幕営してすぐに寝てしまおうと考えていたのだが、その後予想外に走らされて腹が減り、結局テントで炊事した。
テン場の標高750mほど。

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まずは濡れた装備を乾かす                 いきなりGSで大休止

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奥にカフカスの主脈が見える

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ありがたいチャイハナ                     今日も雲がすごい

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定番はパンとチーズ                      チャイハナにいた犬

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どいつも耳がない                       道にはいろんなものが走っている

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                                  ギャロップで駆け抜ける馬とか

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しばらく走って追いついた                  果物のシロップ漬け?を売るおっちゃん

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草原で草を食む牛たち・・・のどかだねぇ

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団体さんのお通り

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しんがりを勤める犬たち・・・ガタイからしてハイエナにしか見えないが耳はない

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こちらは牛の小隊                       チャイのみならず食事までご馳走になった

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ありがたいチャイハナ                    その昔は川床だったと思われる場所
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