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テントの中に雨が舞う

2012/5/15 火
始:9:35 ~ 終:18:50 走行:89km
~ Bazar ~ Oncallı ~ Baydarlı ~ Cumay ~ Daşüz ~ Şəki

快晴!時間が一時間早まったせいで朝起きられず、出発がちょっと遅れた。
結局、Qax方面に抜ける枝道を走るのはやめにした。あまり余計なところで時間を費やしている場合でもないし、昨晩地図を見ていてもう少し先にŞəkiへ抜ける道があることが判明したからだ。別にŞəkiに興味があるわけではなく、シェキを通る山沿いの道に出ると面白いルートがとれそうだった。

分岐まで戻って国境から続く道を昨日に続いて南下する。
ちなみに、この道をそのままずっと南下していくと、アゼルを東西に横切っているM27という幹線に出る。地図を見ているだけで不快かつ退屈そうなルートであり、なんとしてもそこだけは避けたい。

相変らず美しい景色が続く(変わり映えはしないけれど・・・)。
牛追いや羊飼いの人がたくさんいて、牛や羊や馬が牧草地や道路上をのんびり歩いている。実にのどかな風景・・・。アゼルに入ってから時どき水牛も見かけるようになった。
延々と並木道が続いていて木漏れ日が心地いい。

人々は相変らず明るくフレンドリーである。
今日も道路脇にあるカフェの木陰のテーブルでチャイを飲んでいるおっちゃんらに何度もチャイをご馳走になった。店では毎回急須ごとチャイが出てきて、レモンを入れて飲むのがアゼル流。アゼルの人たちは砂糖を入れないで飲むのが普通のようである。
そうそう、アゼルに入ってバクーへ行くと話すと、誰もが「ユーロビジョンか?」と聞いてくる。こちらとしてはまったく興味がなく、むしろ人ごみは避けたいくらいなのだけれど、ヨーロッパあたりではそんなに有名なイベントなのだろうか?

日が高くなるとやはり暑くて走っていられなくなる。二度目にチャイをご馳走になった店で食事ができそうだったので、休憩がてら昼食にする。
アゼルでは、こういったカフェのようなところによく水場が併設されているということを学習した。
水はガンガン出ていて、少なくともこのあたりはグルジアと変わらず水が豊富なのかもしれない。

その先、たぶんBaydarlıのあたりからだったと思うが、道路沿いの並木が突如として姿を消した。一番暑い時間帯だというのに・・・。
チャイをご馳走になっているときにいくつかアゼリー語を教えてもらった。
どの国でもいつも最初に覚えるのは、「こんにちは」「ありがとう」「おいしい」の三つ。アゼリー語はこの三つの言葉が簡単で覚えやすい。
ちなみに隣のグルジア語は難しく、いろいろ教わりながら結局、「こんにちは」を意味する「ガマルジョーバ」しか覚えられなかった・・・。
アゼリー語で「こんにちは」は「サラーム云々・・・」と言うが、簡単に「サラーム」だけで通じる。これはアラブをはじめムスリム圏で共通の挨拶である。
「おいしい」の「グジェール」はトルコ語とまったく一緒、「ありがとう」は「サオー」だから簡単。
この三つの言葉がどの国でも短く簡単だとありがたいのだけれど・・・。

シェキから北に向かう枝道に入る。事前に教えてもらったとおり、この道は舗装路である。
よくわからないのだがシェキという地名のところが二箇所あるらしく、分岐のところにあるシェキは普通の町で特に何もない。観光地であるらしい所謂シェキというのは、分岐からさらに20kmほど山のほうに詰めたところにあるようだ。
町中には入らず道路沿いの商店で買い出しを済ませ、そこで教わった近くの水場で水を汲む。
İsmayıllı方面に向かう道とぶつかってその道に入った頃には、近くでゴロゴロ鳴りだしてだいぶ天気が怪しくなってきた。シェキの町を抜け切らないうちに道路脇の牧草地の奥に幕営。そこには水が出ていた・・・。

ここのところ、暑くてとてもテントの中で炊事ができない。外で炊事すればいいわけなんだけど、タイミングの悪いことに日没の頃になるとたいてい雷が鳴って雨が降ってくる。夏の日本の夕立のような感じである。
最近は毎日、四方で稲光がピカピカ光るのを見ながら食事も外でしている。
外で炊事、外で食事・・・自転車で旅をしている人には当たり前だと言われそうだが、ここに(生活技術全般が)山から入った人と自転車から入った人の差があるように思う。
通常、山ヤはテントの中で炊事する。冬山で外で炊事するなんてあり得ないのだから当然だ。ストーブで暖をとれるのにわざわざその熱を外に捨ててしまうなんて愚かなことだ。もちろん、冬山でなくとも中で炊事したほうが熱効率がよい。
もっとも、安全性を考えると中でストーブを使うのはイレギュラーなことではある。山用テントのエスパースでさえ、テント内では火気厳禁とデカデカと書いてある。
しかしまぁ、そうは言われても夏山の無風快晴の中でもない限り、外で炊事するなんてあり得ないだろうな・・・。
山での生活技術が身についていて、よほどのことがない限りテントの中で炊事している次第である。

いきなり余談のようになってしまったが、ついでにもう一つ。これも常々気になっていたのだけれど、使用後の鍋や食器の処置の仕方もたぶん違う。
通常山ヤの場合は(そこまでひと括りにできる話なのかどうか微妙なところだが)、使用した鍋や食器はペーパーで拭って終わりである。山では水が貴重なんだからこれも当然の話だ。
拭いやすいように最後に汁物を飲むなど工夫をする。米を炊くのに使った鍋で翌朝ラーメンを作るとか・・・。
普通の感覚では使用後は水洗いということなのだろうが、慣れてしまえばなんでもない。ただし、清潔感というか感覚的に、慣れないと絶対できないと思う。

さて本題。
雨が降り出す前に食事を終え、どうにか歯磨きまで済ませてギリギリ・セーフでよかったねということだったのだけれど・・・。
その後すぐ雨が降り始め、危ないところだったと寝る態勢に入ったまではよかったが、雷が真上で鳴りはじめたと思う間もなく暴風雨に襲われた。22:30頃。いやーすごかったねこれは。
フライが本体に張り付いてしまい、そこに大粒の雨が叩きつける。なんか冷たいなぁと思ったら、あっという間にテントの中が水浸し。とても寝ている場合ではなく、起き出してびしょ濡れのテントを拭いたり、本体がフライに接触しないように中から引っ張ったり・・・考えうる抵抗を試みたものの、ものすごい暴風の中で焼け石に水。見るとテントの中に水しぶきが舞っていた・・・。
雨漏りがすごい。こうなってしまってはどんなテントでもひとたまりもない。すぐに鍋いっぱいの水が溜まる・・・。

そんなことをしながら一時間半ほど暴風雨と格闘。
積乱雲が通過したらしく暴風は収まったが、その後も雨は降り続いた。
雨が弱くなった隙に外に出てチェックすると、別に張り綱が緩んでいたわけではなかった。それでこの状態・・・。
エスパースがそろそろ古くてあまり強い雨に耐えられなくなっているというのもあるのだけれど、とにかく酷い雨だった。可能な限りテントの中を拭いてみたが(鍋何杯分になっただろう・・・)、中にあるものは既にびしょびしょの状態。マットも水を吸っていて冷たい。そんな状態で寝る破目に・・・。再び寝る態勢に入れたのは何時ごろだったのやら・・・。
不思議なことに、よほど乾燥しているのか水はけがよいのか、これだけ雨に降られながら外には水溜り一つできていなかった。

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出発 快晴!                        チャイハナでチャイをご馳走になる

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のどかだ・・・                         木漏れ日が心地いい

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人に会うたび挨拶を交わす                  みんなホント明るい

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キプチャク・ハーンから来てる地名だろうね       たびたびチャイをご馳走になる@チャイハナ

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珍しく外食してるもんだから料理の写真をば・・・

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木陰が恋しい時間帯・・・

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水牛

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このあと暴風雨に襲われようとは・・・
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