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アゼルバイジャン入国

2012/5/14 月
始:8:50 ~ 終:19:30 走行:68km
~ Kabali ~ Lagodekhi ~ Tsodna ~ 国境 ~ Poştbinə ~ Balakən ~ Katex ~ Zaqatala ~ Yuxaı Tala

朝はくもっていたがその後快晴となった。グルジアは最後まで美しい国だった・・・。
KabaliからLagodekhiに向かう途中で小山を一つ越える。その上りで野良犬が一匹ついてきた。妙に人になついているやつで、坂を上り切ったところで自転車をとめると彼(?)も休憩。行動食の残りを少し分けてやった。
走り出すとまたついてきたが、さすがに下りでは追いついてこられなくてすぐにちぎれてしまった。
Lagodekhiでタバコなどを買ってグルジアのお金を使い切る。というか、タバコをカートン買いするためわざわざ10GELだけATMで下ろした。

12:00に国境に到着。
グルジア側の手続きを済ませ、そのまますぐにアゼルバイジャン側の国境に向かう。今風の大型トレーラーが何台も並んでいるが、そのことごとくがトルコのナンバーだった。
アゼル側はイミグレのところまで入る車の台数を制限していて、自動小銃を携えた兵士のいる門の前でしばらく待たされる。
ありがたいことに自転車は最優先で列の先頭に出してくれたから、すぐに順番が来た。
一緒にイミグレに並んだトルコのトラックの運ちゃんのパスポートは、グルジアのスタンプとアゼルのビザでいっぱいだった。

通常、イミグレで顔写真を撮るときはカメラのすぐ近くに顔を寄せて撮るものなんだけど、ここのイミグレのカメラはちょっと変わっていて、5mほど離れたところに立たせて撮影する。最初、トルコの運ちゃんが窓口から離れて立ちだしたときは何をやってるんかと思った。なんでそんなカメラ使ってるんだろ・・・?
手続き自体はあっさり終了。参考までに滞在期間について確認してみたら、やはり入国日から30日ではなくビザに明記された日付までしか滞在できないということだった。

イミグレの係官の一人が、5/20からバクーで「ユーロビジョン」が開催されると教えてくれた。会期は一週間ほどであるらしい・・・タイミング悪し。
五月にバクーで音楽祭があるという話は、トビリシでフランス人たちから聞いていた。ヨーロッパでは名の知れた大会であるのか、ヨーロピアンのサイクリストは全員知っていた。
で、ただでさえバブル状態のバクーの宿代がそのためうなぎ上りになっているという噂・・・。
ちなみに、前年の優勝国で次年度は開催されるという話もトビリシで聞いたような気がする。つまりは国別対向歌合戦のようなもので、今年バクーで開催ということは去年はアゼルが優勝したということのようである。

国境から続く道を走ってBalakənへ。天気は快晴となってとにかく暑い。
アゼルに入っても何ら変わることなく緑が濃くて美しい。
バラキャンでお金を下ろす。
アゼルの通貨はアゼルバイジャン・マナト(AZN)で、2006年にデノミを実施して今のマナトはユーロとほぼ1:1になっている。
近くの食堂で腹ごしらえをして、そのまま同じ道を南下。

そうそうアゼルに入ってまず気付いたのは、金髪の人がいなくなったってこと。
一般的な物価はグルジアやアルメニアと変わらないように思える。おそらくバクーだけが特別なんだと思う。
人はグルジアやアルメニア以上に明るくフレンドリー。そのフレンドリーさはちょっと鬱陶しいくらいで、感じとしてはトルコに近い。
行き違う車もグルジア、アルメニア以上にホーンを鳴らして挨拶してくれるわけなんだけれど、アゼルの場合ははるか後方からホーンを連打してきたり(少々うるさくて迷惑なくらい)、わざわざ車をとめて声をかけてくれたりといった具合。軍人までもが車にハコ乗りして手を振ってくれる・・・まぁ人々は底抜けに陽気である。
ちなみに、アゼルは人口の九割以上がムスリムで、かつその3/4ほどがシーア派である。が、イランなんかと違って実際にはトルコ以上にゆるゆるで、髪の毛を隠している女性も稀だし、ジャーミィやミナレットの類もほとんど目にしない。アザーンすらまったく聞こえてこないような・・・。

グルジアとは一時間の時差があり、途中で時計を一時間進めた。こうしてだんだん朝起きるのが辛くなってくる・・・。
暑くて避難がてらKatexで商店に寄ったら、店のおっちゃんイスラフィルが「お茶でも飲んでいけ」と奥の自宅に招いてくれた。
ありがたくお邪魔する。家の中はひんやりしていて涼しい。
イスラフィルは大学かどこかで地理関係の勉強をしたらしい。その関係の本を家の中であれこれ見せてくれた。
チャイとお菓子をいただきながら家の人たちと楽しく談笑。結局、一時間半以上お邪魔させていただいた。
出がけに水も10L汲ませてもらった。
ちなみに、アゼルは水に関してはあまり豊かでないように見受けられる。公共の水場もほとんどないし、あっても水が出ていなかったりする。川も水が干上がっている。
このあたりはまだ山沿いなのだが、グルジアとはずいぶん様子が違う。

アゼルの公用語はアゼルバイジャン語(アゼリー語)で、トルコ語に近いらしい。
先ほどイスラフィルのところで捕った写真を見せたら、しきりに「ギュゼール」と言っていた。グッドの意味で、トルコ語と同じである。
文字はラテン文字を使っている。

Zaqatalaにて食料の買い出し。
Zaqatalaのちょっと先の分岐でQax方面に向かう枝道に入ろうと思っていたのだが、「道がこんなだぞ(凸凹のゼスチャー)」とおっちゃんが教えてくれた。どうしたものか・・・。

アゼルに限った話ではないのだけれど、地図というのはあまり一般的ではないらしい。「見せてくれ」とよく言われる。
アゼルで面白いのは、地図を見たほとんどの人が「で、日本はどこ?」と聞いてくることである。
いや、出てないよ。これカフカスの地図だから・・・。
(日本人の感覚からすると)地図のスケールからわかりそうなものなのだけれど、そういった感覚はあまりなさそうである。
「日本まで何キロあるんだ?」とか「何日かかるんだ?」とかいうのもよく聞かれる。

さて、先のルートをどうするかは今晩考えることにして、分岐を入ってすぐのところに幕営した(しばらくは道もよさそうに見えるが・・・)。牧草地の奥の木陰である。
今日は暑くて、日が陰ってからでないととても幕営する気にならなかった。

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グルジアは最後まで美しい国だった              賢いグルジアの牧羊犬

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犬はとにかくみんなデカイ・・・

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馬車も走る                          羊もいっぱいの・・・

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美しい国                           グルジアでは洋ナシのソーダをよく飲んだ

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岡田眞澄じゃなくて極悪人スターリンもグルジアの出     人懐っこい野良犬がついてきた

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パンの残りをあげたらほとんど丸飲み・・・          さらばグルジア!

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そしてアゼルの国境に並ぶ車の列              ハロー アゼルバイジャン!

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アゼルに入っても何ら変わらず美しい             たまには料理の写真も

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お邪魔させてもらったイスラフィルの家の人たち

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旧共産圏っぽい構造物                  道路脇に動物のオブジェがたくさんあった

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人は底抜けに陽気である                 テン場も快適

余談52 その国、その場所の印象
実のところアゼルに関しては、行った人からよかったという話を聞いたことがなかった。
新たな国に行くときは極力先入観を排除して入りたいと思っているのだけれど、よからぬ話はどうしても頭のどこかに残ってしまうものである。
そんなわけで入国前はあまり期待していなかったわけであるが、来てみたらいい国だった(今日入国したばかりだけれど・・・)。
そんな話はざらにあるし、もちろん逆のパターンもある。結局のところ行った国、行った場所の印象なんてのは人それぞれで、人が「いい」と言っていたところが自分らにとってもそうであるとは限らないし(むしろまったく逆の印象を持つこともある)、逆もまたしかりである。
だからこれからも、先入観は極力排除して向き合いたいと思っている。

ちなみに自分らの場合は至極単純で、行った国の良し悪しというのはおそらく七割がたは「人」で決まっている。次いで食べものかな・・・。
ただ食べ物に関しては別にグルメなわけでもないし、特別美味しいものを求めて旅をしているわけでもない。よほど口に合わないものでもない限り許容できてしまうものであり、「食」で国のイメージが左右されるなんてことはないというのが実際のところ。

食べものついでに・・・外国で日本食が恋しくなるかというと、自分らの場合はそうでもない。もちろん時どき食べたいなと思うことはあるのだけれど、どうしても日本食でなきゃダメというレベルの話ではない。
これも持論なんだけれど、「食」というのはその土地の気候や風土と密接に関係していて、その土地で普通に食べられているものがそこでは一番美味しいのではないかと常々思っている。ま、それでも(そんなに多くはないけど)どうしてもダメなものってのもあるんだけど・・・。

美しい風景や街並みというのも人によってはその国の印象に大きな比重を占めるかもしれない。
まぁしかしこれこそまさに好みは十人十色であると思う。何が琴線に触れるのかは人それぞれで、なんでもないような場所にえらく感動することもあれば、名だたる観光地に行って肩透かしを食う(自分らの場合はこれが多い)こともある。
先入観どころか情報すらも排除したほうが感動は大きいのではないかと最近思っている。
ネット社会というのも良し悪しである。今じゃ世界のどんな辺鄙なところだってネットで情報を取れないところなんてまずない。
が、事前に情報を得れば得るほど旅の楽しみの要素を削ってしまっていることは間違いない。それはもう知らないところに行くというよりは確認しに行くという作業に近い。
反面、安全に旅をするには必要最低限の情報は必要だとも思う。どこまで情報を取るか・・・人によってそのレベルは違うだろうし、このあたりのさじ加減が難しいのかもしれない。
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